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イスラーム文化 の商品レビュー

4.4

94件のお客様レビュー

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イスラームについての…

イスラームについての最良の入門書。最近話題の中心にあるイスラームについて、日本人はほとんどその実体を知らない。それにイスラームについて書かれた本も表面的な部分を捉えるだけのものが多く、より深いところからそれを理解しようとしたものは少ない。本書は、日本におけるイスラーム思想の研究の...

イスラームについての最良の入門書。最近話題の中心にあるイスラームについて、日本人はほとんどその実体を知らない。それにイスラームについて書かれた本も表面的な部分を捉えるだけのものが多く、より深いところからそれを理解しようとしたものは少ない。本書は、日本におけるイスラーム思想の研究の基礎を作り上げた大家によるもので、表面的な解説よりも、思想構造からイスラーム文化を描き出している。

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テロや紛争などで話題に登場するイスラム世界。 その重要なファクターである宗教や文化を勉強できます!!!

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高校の世界史の授業で…

高校の世界史の授業でイスラム教はユダヤ教やキリスト教と同じ神を信仰していること、イスラム社会にあっては他宗教も許容されていて比較的寛容な社会だったと習った記憶がある。しかしニュースなどで接するイスラム教には大分違うイメージを持っていた。従って記憶は本当に正しい記憶なのか、ずっと不...

高校の世界史の授業でイスラム教はユダヤ教やキリスト教と同じ神を信仰していること、イスラム社会にあっては他宗教も許容されていて比較的寛容な社会だったと習った記憶がある。しかしニュースなどで接するイスラム教には大分違うイメージを持っていた。従って記憶は本当に正しい記憶なのか、ずっと不安に思っていた。その不安を払拭してくれたのが本書である。それだけではない。ムハンマドが目指したもの、コーラン、イスラム教の基本的なものの考え方、イスラム教における代表的な宗派そういったものの全体的な概念を本書は与えてくれた。なかな

文庫OFF

2026/01/27

イスラームの根本とも言えるような要素が平易な言葉を通じよく理解できた。歴史的事象を理解する上でも参考になると思う。ただ、考える重責を逃れ楽をしたいという人々の欲求を利用し、支配し、敵を破滅させるといった宗教の特徴は変わらないようだ。

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2025/12/28

今から40年以上前のものであるため、現代のイスラム世界とは少しずれる部分もあるかもしれないが、総括的に著者がイスラム世界にある歴史的な経緯や思想をまとめてくれているので非常に参考になる。

Posted byブクログ

2025/08/18

3回の講演をまとめたもの、聴衆が一般人なのと、井筒さんも口語なので、とてもわかりやすい。 岩波の担当者は、おそらく、井筒さんの一番やさしい論考をシリーズの1回目に置きたかったのではないだろうか。 40年前のこの講演の時も現在もイランはシーア派政権だが、シーア派とはコーランに忠実で...

3回の講演をまとめたもの、聴衆が一般人なのと、井筒さんも口語なので、とてもわかりやすい。 岩波の担当者は、おそらく、井筒さんの一番やさしい論考をシリーズの1回目に置きたかったのではないだろうか。 40年前のこの講演の時も現在もイランはシーア派政権だが、シーア派とはコーランに忠実で、それゆえに頑固で西洋的な近代化を拒む宗派であることがこの本でわかる。しかし、井筒さんはシーア派が悪いとは言っていない。逆に、その教説にはイスラム教の情念が宿っていると展開している。 イスラムには僧侶はいなし、お寺もない。政治と宗教が一体化している。輪廻という考えはない、仏教を宗教とはおもえないのでは、などイスラムのなるほどな話題が多い。 井筒シリーズの手引の本としてふさわしい内容だと思う。

Posted byブクログ

2025/08/17

イスラーム文化をイスラーム的にたらしめているものは何か イスラーム文化の独自性に迫る名著! イスラームというと、時局的な事件や歴史的背景の解説にとどまることが多いが、本書はその根本にあるイスラーム教そのものに光を当てている。 キリスト教や仏教と並ぶ世界三大宗教の一つでありなが...

イスラーム文化をイスラーム的にたらしめているものは何か イスラーム文化の独自性に迫る名著! イスラームというと、時局的な事件や歴史的背景の解説にとどまることが多いが、本書はその根本にあるイスラーム教そのものに光を当てている。 キリスト教や仏教と並ぶ世界三大宗教の一つでありながら、現代でもたびたび社会を揺るがすイスラーム。その力強さの背景には、単なる信仰を超えて人々を動員する強大な教義がある。私自身、イスラームの「強さ」を人口増加や「子供を産み育てる」という行動様式に感じていたが、本書を通じてその一端に触れられたように思う。 印象に残ったポイント 1. 絶対帰依の宗教である イスラームをイスラームたらしめているのは「絶対帰依」。神に対する無条件の自己委託、絶対他力信仰の姿勢である。ムスリムという語そのものが「帰依する者」を意味しており、宗教の中核をなす。この徹底した信仰ゆえに、背信者やイスラーム法を破る者への処罰は厳しい。 2. 世界性と強い共同体意識 ユダヤ教やヒンドゥー教のような民族宗教と異なり、イスラームは普遍性を備え、血縁を超えてすべての人を受け入れる。そして契約によって結ばれた人々は、ムハンマドの権威のもと同胞となる。強い連帯意識を生み出す宗教である。 3. 聖俗の区別を持たない キリスト教や仏教が「聖」と「俗」を区別するのに対し、イスラームは生活の隅々まで宗教が浸透する。コーランの教えはイスラーム法として人々を統治し、法を破ることは即ち神に背くことを意味する。政治をも包含する全生活的な宗教である。 4. スンニ派とシーア派の違い スンニ派はイスラームの教えをもとに社会・政治体制を築く「外への道」。一方、シーア派は形而上学的な真理を探究する「内への道」として発展した。 5. イラン政治の不安定さの背景 シーア派思想は「絶対的な答えは存在しない」という前提に立つ。そのため人々は常に疑心暗鬼になり、政治的確実性を欠く傾向がある。イマームの意思を汲む哲人政治と、神から権威を与えられた王権政治の対立が繰り返され、その帰結としてイラン革命が起こったともいえる。 イスラームの動員力の源泉は、神への絶対的信仰と、それを法のレベルまで具体化した点にあると実感した。個人の信仰から社会制度まで宗教が貫いている。なるほど、これでは強いはずだ!と腑に落ちた。 時事的な説明にとどまらず、イスラームそのものを描き出す本として非常に貴重である。さらに、宗教書にありがちな著者の価値判断が極力排除されている点も好印象。入門書として最初に読むのに強く勧めたい一冊だ。

Posted byブクログ

2025/08/17

マギを読んだので、イスラーム文化・世界について知りたくなり買った かなり発見はあった 入門ではないって、最初にかいてたのに見逃してた また入門書とか読みたい

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2025/01/03

めっちゃくっちゃ分かりやすかった! イスラームにおいて『コーラン』ってものがどれほど重要のものかわかったし イスラームの考え方とか、世界観 宗教がどれほど生活に密着してるか分かった

Posted byブクログ

2024/08/13

イスラーム文化という壮大なテーマを、わずか1時間×3回に凝縮して語られた講演録である。書籍化するにあたって加筆修正もされているようであるが、もともと話し言葉で語られたものであるだけに、とてもわかりやすく、私は行間からいくつもの絵や図を想起した。 本書では、クルアーンやハディース...

イスラーム文化という壮大なテーマを、わずか1時間×3回に凝縮して語られた講演録である。書籍化するにあたって加筆修正もされているようであるが、もともと話し言葉で語られたものであるだけに、とてもわかりやすく、私は行間からいくつもの絵や図を想起した。 本書では、クルアーンやハディースなど聖典をめぐる問題、神と個人との関係から始まり、シャリーアといった法や倫理をめぐる問題、シーア派とスンニ派、イマームやスーフィズムに至るまで多岐にわたるテーマが出てくるが、それが紀元610年~622年のメッカ期と、622年~ムハンマドが亡くなる632年までのメディナ期という性格の異なる2つの時代にきれいに整理・収斂させてあり、これが分かりやすさを一層促している。他方で、わかりやすいから表面的説明に終始しているかと言えばそうではなく、第2章から第3章、特に第3章の「内面への道」では、イマーム、スーフィーというテーマを扱いながら、イスラームの持つ深い内面世界を端的に解説している。 さて、本書を読んで気になった点を少し残しておこう。 本書では、イスラームには業(カルマ)の概念がなく、輪廻転生を否定していると書かれている。つまり、私たちの生は1回きりであり、それゆえにこの世(今生)での生が重要なのであると。ここを読んだ時、私は「自爆テロ」ということを考えた。輪廻転生は無く、人生はここ1回きりと考えて疑わないムスリムの人々が、体に爆弾を巻きつけ「アッラーフ・アクバル!」と叫んで体当たりをしていく時、頭から灯油をかけて焼身自殺を図る時、彼らは何を思うのか。1回きりの人生と知りながら、それでもなお自爆テロや焼身自殺に走らなければならない、止むに止まれぬ彼らが置かれた状況とはどのようなものか。彼らの心理的状況とはいかなるものか。新聞やテレビに出る小さな記事をそこまで読まなければ、「自爆テロ」というニュースの意味は理解できないだろうと思われた。 本書の最後では、イスラームはアジアの西端を占めるダイナミックな多層文化であり、それこそがまさにイスラームなのだと説かれている。その上で、日本はこれまでイスラームに対してあまりにも冷淡・無関心でありすぎたとして、アジアの東端に位置する国として、イスラームに対する日本的理解の生成を呼びかけている。本書の講演が行われたのは昭和56年春というから既に40年ほど年月が経っており、社会は「グローバル化」という号令とともに、40年前よりはいささか緊密化してきたことは事実であろう。この間、湾岸戦争や9.11、アフガン戦争、イラク戦争、邦人人質事件、パレスチナに対するイスラエルのジェノサイドに対する国際世論の広がり、原油の高騰などがあって、我が国も中東に目を向ける(あるいは目を向けざるを得ない)ようになってきてはいるが、しかし戦争や紛争、物資の供給という点を除いて、文化としてのイスラームを私たちが理解しようとしているか、それが身近になっているかというと、大手を振ってYES!とは言い難いだろう。アジアの東西を占める我ら、と言っても、言葉も違い、文字も違い、文章を書く方向も(アラビア語は右から左へ書くのだ)、人種も民族も、宗教も、食べるものも、これまでの歴史も、物の考え方もあらゆるものが異なるけれど、両者で何らかの文化的プロジェクトが生まれればとっても面白いことになるんじゃないかと思っている。 取り止めのない話になってきたが、イスラームを知りたい人、ちょっと気になっている人には格好の入門書である。またイスラームを知る人も、わかりやすくイスラームを整理し理解するには最適な1冊である。時を経て再読したい。

Posted byブクログ