優雅で感傷的な日本野球 の商品レビュー
この人の作品には常に寂しさが付きまとっていると思う。 すべてを読んだ訳ではないが、殆どの作品にそんなテイストがあったように思う。 この作品にもその寂しさはあった。 悲しみ、といってもいいのかも知れない。
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なんて切ない本なんだろう。 「阪神タイガースが優勝しなかった世界」で野球という概念を形而上的なもののうちに見つけ出そうとしたひとたち。 序盤は呆気にとられながらも文章のなめらかさとコミカルさに引きずられるように読み進めていくんだけれど(虎党なので何度もげらげら笑った)、作品の構造が見えてくるほどになんともいえない寂しさがこみ上げてくる。 重層的につながった作品世界の中に通奏低音として存在する「野球」は、とてもうつくしく神秘的だ。 『さようなら、ギャングたち』もそうなんだけど、このひとの小説はどうしようもなく切なくて、なんだかあたたかい。
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8/16 読了。 野球が神話の中の概念になってしまった世界で、形骸化した言葉の上で思い思いに野球をプレーする人びとの淋しいお話。
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話の脈りゃくがよくわからなかったけど面白かったです。 松尾スズキさん、岸本佐知子さんに続きファンになりました。
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