戦士志願 の商品レビュー
冒険活劇SFとしての面白さもありつつ、より重きを置かれているのは貴族としての立場や指揮をする者の責任や孤独だ。 そういう意味ではエンダーのゲームに近い部分があるかもしれない。 主人公が障害者であるという設定がキャラクターの内面のねじれを作っていて、所謂なヒーロー造形になっていない...
冒険活劇SFとしての面白さもありつつ、より重きを置かれているのは貴族としての立場や指揮をする者の責任や孤独だ。 そういう意味ではエンダーのゲームに近い部分があるかもしれない。 主人公が障害者であるという設定がキャラクターの内面のねじれを作っていて、所謂なヒーロー造形になっていない。美人幼馴染との関係もほろ苦い。全員が皆完全に納得する展開にしない所もリアリティがある。 著者は女性だが、男性のキャラクターに対してもリアルに心理描写をしている所が素晴らしい。 SFとしての新しいアイデアは無いけれど、人間描写から世界観までよく考えられた作品。
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萩尾 望都氏と大和和紀氏の対談で おすすめされていたSFものだが、自分には合わず。。 冒頭はするりと入れたのだが 如何せん宇宙船とか構造が文章では理解できず。 あまり読まないから、知識がなくて、想像ができなくて、敬遠する、という悪循環。 コックピッドとか、まずは映像作品や漫画から入って 小説にいけばいいのだろうか。。
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ビジョルドのSFはこれが初めて。 ファンタジィとテイストは同じかな。 つまり、とても面白かった、ということ。 目まぐるしく、くるくると転がっていく物語の妙が愉快。 これは続編を読まなきゃだな。
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SFの割には多様な要素が織り込まれており、話にメリハリがある。最初の話からするとクライマックスの展開は意外だが、最後はきれいにまとめてタイトルにふさわしい終わり方になっている。 女性作家らしい心理描写もあるし、女性作家の割には科学的な描写も多いのは著者の生育背景故か。ただ、階級社...
SFの割には多様な要素が織り込まれており、話にメリハリがある。最初の話からするとクライマックスの展開は意外だが、最後はきれいにまとめてタイトルにふさわしい終わり方になっている。 女性作家らしい心理描写もあるし、女性作家の割には科学的な描写も多いのは著者の生育背景故か。ただ、階級社会でデキた君主に忠実な臣下。貴族的な、少々もったいぶった?言動。性善説な展開で、悪役は当然いるが心底嫌悪するレベルの人物は登場しない。若干ご都合主義的な気もするし。といった感じは腐女子が好きそうなプロットだなぁと思う。 主人公が本音を口にせず飲み込んでいる場面と、胃が痛いよぅ~が繰り返し書かれているのが個人的にはおもしろいと思った。言葉を選んで伝える、ものは言いよう、というのは上に立つものの努めだよね、確かに。 一連の物語の2冊目らしいが、物語上の年月の経過と出版順が一致していないようなので、次はどれを読もうか迷うところである。
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読みにくくないし展開も悪くないんだが、なんかイマイチ刺さって来ない。盛り上がりがないからか。 隙間時間で切れ切れ読んだせいか、結局何でこうなったのかよく判らなかったし、中のエピソードも要らんのちゃう、と思うなのもあって。 なんか、シリーズものの一冊だったのね。 続けて読む気はし...
読みにくくないし展開も悪くないんだが、なんかイマイチ刺さって来ない。盛り上がりがないからか。 隙間時間で切れ切れ読んだせいか、結局何でこうなったのかよく判らなかったし、中のエピソードも要らんのちゃう、と思うなのもあって。 なんか、シリーズものの一冊だったのね。 続けて読む気はしないわ。
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オハイオの女性作家によるスペースオペラ。80年代後半作品。 いまどきの通信機器やテック関係の描写はなく、貴族階級に生まれた不具の若者の苦悩、シェイクスピアの引用、人工子宮に絡めた出生の秘密、といったプロットが多い。 主人公が立身出世していくのはスカっとするけれど、話の展開がうまく...
オハイオの女性作家によるスペースオペラ。80年代後半作品。 いまどきの通信機器やテック関係の描写はなく、貴族階級に生まれた不具の若者の苦悩、シェイクスピアの引用、人工子宮に絡めた出生の秘密、といったプロットが多い。 主人公が立身出世していくのはスカっとするけれど、話の展開がうまくいきすぎることと、物語世界の中の政治イシューがイマイチ頭に入ってこないところはマイナスかな。 私のブクログ本棚を眺めたある知人の方の推薦で読んだ。
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生まれながらにして身体的なハンディを背負うマイルズ・ネイスミス・ヴォルコシガンは、惑星バラヤーの貴族の一人息子。軍隊への入隊試験に失格し、絶望を味わう彼でしたが、ひょんなことをきっかけに戦乱渦巻くタウ・ヴェルデ星系へ。幼少のころからのボディーガード、ボサリ軍曹とその愛娘エレーナに...
生まれながらにして身体的なハンディを背負うマイルズ・ネイスミス・ヴォルコシガンは、惑星バラヤーの貴族の一人息子。軍隊への入隊試験に失格し、絶望を味わう彼でしたが、ひょんなことをきっかけに戦乱渦巻くタウ・ヴェルデ星系へ。幼少のころからのボディーガード、ボサリ軍曹とその愛娘エレーナに加え、道中で出会ったパイロットや脱走兵を従えて前進するマイルズ。その前に立ちはだかる難局の数々。抜き差しならぬ状況を打開すべく、一同を指揮するマイルズは、無事、故郷のバラヤーへ帰ることができるのか!? 本作の主人公マイルズは、前述のとおり、身体的なハンディキャップを背負っています。背が低く、ときに「ショーティ」や「ミュータント」と揶揄される彼は、一見すると、魅力的な人物ではありません。しかし、卓越した指揮能力と父親譲りの威厳を兼ね備えたマイルズの姿を慕う人物は後を絶たないようで、あれよあれよのうちに、多くの仲間を従えることになります。そんなマイルズのサクセス・ストーリーと思いきや、エレーナへの実らぬ恋など、マイルズに同情する場面もしばしば。 そんな、いわゆるオーソドックスな(?)スペース・オペラといえるで本書ですが、描かれるのは、手に汗握る苛烈な戦闘描写や突飛な軍事兵器…ではもちろんございません。マイルズがみせる苦悩と奮闘、ボサリ軍曹とエレーナのドラマ…人物の造形に焦点をあてた本書は、魅力たっぷりな物語なのです。 さて、読み終えるまで、著者が女性だとは気がつきませんでした。今から思うと、エレーナの力強さや人工子宮のくだりに「女性作家らしさ」が見出せるところ。…まあ、後だしジャンケンに過ぎませんが(笑)
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『貴族に生まれながら、仕官学校に入学できなかった少年が傭兵隊長にまで成りあがるまでの話。』その成りあがり方が痛快です。最初は旧式の貨物船を入手しただけですが、その船が傭兵に襲われてしまいます。そして事件を解決するために自分が傭兵の特殊部隊の大物だという嘘をつきます。そうこうしているうちに嘘が嘘を呼び、引くに引けなくなって本当の傭兵を率いて戦ってしまう。そしてもっと大事に・・・。その雪だるま式ストーリー展開がとてもたのしめました。(現在このシリーズは8冊翻訳されています。)
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友人に勧められて読み始めましたが、物語が頭に入ってこない小説でした。 作者の中には設定がしっかり構築されているのかもしれませんが、唐突に物語が展開するので、物語のつながりがよくわからず、半分まで読んで読み続けるのが苦痛になりました。
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主人公が壮大なハッタリwと口八丁手八丁で傭兵団を組織していく過程や、上手くいったと思ったらピンチに陥ったりと、緩急のついた物語が抜群に面白い!
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