我らが影の声 の商品レビュー
著者の作品では一番ホ…
著者の作品では一番ホラー寄りになっている。著者は寡作だが外れがないのがよい。
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底知れぬ恐怖の結末が…
底知れぬ恐怖の結末があなたを待っている。待望の長編第二作!
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東京創元社の創立70周年キャンペーンの帯が、 澤村伊智さんのコピーだったのでコピーに惹かれて買いました。 ですが、古い作品だからか、あまり楽しめませんでした。 怖い・・・かなぁ? 少年時代に1件、大人になってから1件、2つの大きな事件が描かれていますが、 両方ともその罪悪感に...
東京創元社の創立70周年キャンペーンの帯が、 澤村伊智さんのコピーだったのでコピーに惹かれて買いました。 ですが、古い作品だからか、あまり楽しめませんでした。 怖い・・・かなぁ? 少年時代に1件、大人になってから1件、2つの大きな事件が描かれていますが、 両方ともその罪悪感に共感しづらいものがあり・・・ やけに純文学的であまりエンタメっぽい歯触りではないので 楽しむというよりじっくりと味わうように読み進めた結果、 「そんなに面白くなかった」という感想になってしまいました。 でも、澤村さんのコピーを見返して、少しだけ怖さを感じられたような気がします。 【聞け。幸福な日々と偽りの自分が、静かに確実に崩れ落ちる音を。】 いやー、そんなたいしたもんでもなかったような気がしますね(^^;
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主人公がしっかりクズ野郎なので、自業自得として安心して読めるホラー。 主人公に襲い掛かる、不倫相手の夫の亡霊とヤンキーみたいな兄貴の亡霊とヤンキーの亡霊の執拗な嫌がらせ。その一つひとつからアメリカが感じられて面白かった。
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インディアもキャレルも、全てはロスの復讐だったのだろうか。 訳もおしゃれで読みやすかった。 唐突に衝撃的なシーンに切り替わる、余分な表現が削ぎ落とされた語りが、面白かった。
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残り40ページくらいまで、正直何読まされてるんだろうって気持ちになってたんだけど、ラストに来て、おおおそうなるのか! これは結末知った上で読み返したくなるー。
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どこに連れて行かれるのか、と思いながら読んだ。ジョーの内面の描写が上手いので、ぐいぐい読まされる。えー、とか、それは自分が悪いでしょ、とか、ツッコミどころもないではないが、全体としては面白かった。
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取り返しのつかないミスをしてしまった時に、人はどうすればよいのか。 ミスがミスを読んで、本当に取り返しのつかないことになってしまう。 最初のミスなんて、実はたいしたことなかったはずなのに。 それにしたって、抵抗しようがないじゃん。 どうしろっていうんだ。 名探偵がそばにいてくれた...
取り返しのつかないミスをしてしまった時に、人はどうすればよいのか。 ミスがミスを読んで、本当に取り返しのつかないことになってしまう。 最初のミスなんて、実はたいしたことなかったはずなのに。 それにしたって、抵抗しようがないじゃん。 どうしろっていうんだ。 名探偵がそばにいてくれたらよかったのにね。 最初から最後まで、性欲の扱い方が不得意だった男性の話だったような気もする。 でも、万引きについてむしろカッコいいみたいな感想を言っておいて、それを怒るのかという気もする。 自分の身に降りかからないとその意味がわからないのかもしれない。 または、ただ単に悪い時に悪いことが重なるということなのかもしれないね。
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ジョゼフ・レノックスにはロスという兄がいた。小さい時から悪賢く、ジョゼフは何時も意地悪をされていた。ロスが大きくなるとチンピラ仲間のボビー・ハンリーといつも一緒にいて、ジョゼフはからかわれていた。そんなジョゼフが13歳になったとき、いつもと同じくロスとボビーにあざけられ意地悪をされていた時、鉄道線路を超えていこうとしていた。あまりにロスが意地悪をするので、思わずロスを押したら、つまずいて第三軌道に触れてしまった。そしてロスがいなくなった家では、母親が半狂乱になって精神病院に入院した。ジョゼフは大学生になって、創作の講座でロスとボビーとの出来事を「木のパジャマ」という題で小説に書いた。講師の評判がよく、色々な雑誌に投稿したらどうかと言われて投稿したら、ある雑誌に掲載された。そして、演劇プロデューサーから版権を売ってほしいと言われ、その短編は「我らが影の声」という題で戯曲となり、評判をとった。内容はずいぶんと書き換えられたが。金を手にしたジョゼフはドイツ文学講座の短期留学に応募し、ウイーンに留学した。そこで出会ったポールとインディアのテイト夫妻と出会ったことで、のちに恐怖の体験をすることになる…。
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すばらしく面白かった! グレイト! と唸らせる構成。 畳み掛ける展開。 ほんとうにおもしろい映画を見たあとのような読後感。 何をいってもネタバレになりそうだから書かないが、備忘録に。 P134 P170 P261 P277からそれぞれ始まる場面はすごい。 ぞーっとし...
すばらしく面白かった! グレイト! と唸らせる構成。 畳み掛ける展開。 ほんとうにおもしろい映画を見たあとのような読後感。 何をいってもネタバレになりそうだから書かないが、備忘録に。 P134 P170 P261 P277からそれぞれ始まる場面はすごい。 ぞーっとした。 そしてP270のインディアの台詞による、ジョゼフの人生観の暴露。 「死者の書」にも負けない水準。 次が今から楽しみだ。
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