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我らが影の声 の商品レビュー

3.9

19件のお客様レビュー

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著者の作品では一番ホ…

著者の作品では一番ホラー寄りになっている。著者は寡作だが外れがないのがよい。

文庫OFF

底知れぬ恐怖の結末が…

底知れぬ恐怖の結末があなたを待っている。待望の長編第二作!

文庫OFF

2024/05/30

主人公がしっかりクズ野郎なので、自業自得として安心して読めるホラー。 主人公(とヒロイン)に襲い掛かる、不倫相手の夫の亡霊とヤンキーみたいな兄貴の亡霊とヤンキーの亡霊の執拗な嫌がらせ。その一つひとつからアメリカが感じられて面白かった。

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2024/05/04
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インディアもキャレルも、全てはロスの復讐だったのだろうか。 訳もおしゃれで読みやすかった。 唐突に衝撃的なシーンに切り替わる、余分な表現が削ぎ落とされた語りが、面白かった。

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2024/04/28

残り40ページくらいまで、正直何読まされてるんだろうって気持ちになってたんだけど、ラストに来て、おおおそうなるのか! これは結末知った上で読み返したくなるー。

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2024/04/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どこに連れて行かれるのか、と思いながら読んだ。ジョーの内面の描写が上手いので、ぐいぐい読まされる。えー、とか、それは自分が悪いでしょ、とか、ツッコミどころもないではないが、全体としては面白かった。

Posted byブクログ

2020/02/05

取り返しのつかないミスをしてしまった時に、人はどうすればよいのか。 ミスがミスを読んで、本当に取り返しのつかないことになってしまう。 最初のミスなんて、実はたいしたことなかったはずなのに。 それにしたって、抵抗しようがないじゃん。 どうしろっていうんだ。 名探偵がそばにいてくれた...

取り返しのつかないミスをしてしまった時に、人はどうすればよいのか。 ミスがミスを読んで、本当に取り返しのつかないことになってしまう。 最初のミスなんて、実はたいしたことなかったはずなのに。 それにしたって、抵抗しようがないじゃん。 どうしろっていうんだ。 名探偵がそばにいてくれたらよかったのにね。 最初から最後まで、性欲の扱い方が不得意だった男性の話だったような気もする。 でも、万引きについてむしろカッコいいみたいな感想を言っておいて、それを怒るのかという気もする。 自分の身に降りかからないとその意味がわからないのかもしれない。 または、ただ単に悪い時に悪いことが重なるということなのかもしれないね。

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2019/04/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ジョゼフ・レノックスにはロスという兄がいた。小さい時から悪賢く、ジョゼフは何時も意地悪をされていた。ロスが大きくなるとチンピラ仲間のボビー・ハンリーといつも一緒にいて、ジョゼフはからかわれていた。そんなジョゼフが13歳になったとき、いつもと同じくロスとボビーにあざけられ意地悪をされていた時、鉄道線路を超えていこうとしていた。あまりにロスが意地悪をするので、思わずロスを押したら、つまずいて第三軌道に触れてしまった。そしてロスがいなくなった家では、母親が半狂乱になって精神病院に入院した。ジョゼフは大学生になって、創作の講座でロスとボビーとの出来事を「木のパジャマ」という題で小説に書いた。講師の評判がよく、色々な雑誌に投稿したらどうかと言われて投稿したら、ある雑誌に掲載された。そして、演劇プロデューサーから版権を売ってほしいと言われ、その短編は「我らが影の声」という題で戯曲となり、評判をとった。内容はずいぶんと書き換えられたが。金を手にしたジョゼフはドイツ文学講座の短期留学に応募し、ウイーンに留学した。そこで出会ったポールとインディアのテイト夫妻と出会ったことで、のちに恐怖の体験をすることになる…。

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2016/07/14

すばらしく面白かった! グレイト! と唸らせる構成。 畳み掛ける展開。 ほんとうにおもしろい映画を見たあとのような読後感。 何をいってもネタバレになりそうだから書かないが、備忘録に。 P134 P170 P261 P277からそれぞれ始まる場面はすごい。 ぞーっとし...

すばらしく面白かった! グレイト! と唸らせる構成。 畳み掛ける展開。 ほんとうにおもしろい映画を見たあとのような読後感。 何をいってもネタバレになりそうだから書かないが、備忘録に。 P134 P170 P261 P277からそれぞれ始まる場面はすごい。 ぞーっとした。 そしてP270のインディアの台詞による、ジョゼフの人生観の暴露。 「死者の書」にも負けない水準。 次が今から楽しみだ。

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2014/10/10

決してベストセラー作家ではないが、同業者や玄人筋にはやたらとウケのいいジョナサン・キャロル。結末のサプライズが最大の読みどころだと評判のジョナサン・キャロル。しかし僕にはいまいちその魅力が理解できない。 確かに、『炎の眠り』でもそうだったけど(というか、本書とそれしかキャロル作品...

決してベストセラー作家ではないが、同業者や玄人筋にはやたらとウケのいいジョナサン・キャロル。結末のサプライズが最大の読みどころだと評判のジョナサン・キャロル。しかし僕にはいまいちその魅力が理解できない。 確かに、『炎の眠り』でもそうだったけど(というか、本書とそれしかキャロル作品は読んだことがない)、一組の男女が出逢い、胸をときめかせ、疑心暗鬼に陥りつつも、あれこれ駆け引きを巡らせながら、徐々に関係を深めていく一連の過程はリアル過ぎて怖いくらい。さらに本書に限って言うならば、恐怖感/不気味さを煽るシーンの筆致は間違いなく一級品だと思う。 だが、結末のサプライズ? そりゃあね、この結末は予想できませんでしたよ。できるわけない。だって何も伏線が張られていないんだもの。ミステリーとしては失格。こんなの物陰に隠れて待ち伏せして、わっ! って驚かすのと何が違うんだ? そういう小説じゃないと言われればそれまでかもしれないけど、少なからず本格ミステリーを読んできた身としては、ある程度のフェアネスを要求してしまうのです。

Posted byブクログ