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ノート指導の技術 の商品レビュー

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2019/12/30

 有田先生のノート観、板書観についての記述が詰まっている。この本以降も、有田先生は何度も著書や講座などでノート指導・板書技術の大切さを説かれている。デジタルが教育現場にどんどん入ってきている今だからこそ、改めて考えていきたいところである。 ①ノート指導の技術 【ノートは思考の作...

 有田先生のノート観、板書観についての記述が詰まっている。この本以降も、有田先生は何度も著書や講座などでノート指導・板書技術の大切さを説かれている。デジタルが教育現場にどんどん入ってきている今だからこそ、改めて考えていきたいところである。 ①ノート指導の技術 【ノートは思考の作戦基地である】 ◎書くことを楽しませる 1.書いたら褒める 2.きたなく速く書かせる   【鉛筆の先から煙の出るスピードで書きなさい!】 3.速書き競争など、ゲーム的要素を入れる(視写⇒聴写) 4.自由に書かせる…マンガ、画用紙など、クレヨンなど    導入時…問題をはっきりさせる    ⑴日付け  ⑵単元名(省略することあり)  ⑶学習課題  展開時…子どもの考えがノートに書かれる   ⑴予想したこと   ⑵追究している内容  ⑶新しく発生した問題  まとめ・発表…次時へつなげる  ⑴本時で学習した内容の整理  ⑵本時の学習に対する自分の考え  ⑶新しく発生した問題 ノートの機能  ❶記録ノート  ❷練習ノート    ❸思考を深めるノート   ❹授業と授業の間を生かすノート ② 板書技術 「板書とノートのよしあしは正比例する」 板書とは…子どもの反応に対する、教師の受けとめ方のあらわれ  書くのではなく、【位置づける】 ・子どもの発言の要点(キーワード)を書く ・子どもの発言の関連を図り、全体の中に位置づける (これによって、子どもは発言することの価値に気づいている) ・学習内容の要点を示し、それを全体として組織する ノートの点検…毎時間、授業終了時 ・その子のことばで書かれているか ・その子の考え方、個性が出ているか ・内容をしっかりとらえているか ・ユーモアがあるか 3.有田先生のノート観 「ノートは発言の玉手箱」 「ノートの成長の足跡」 「ノートは教師の指導を写す三面鏡」 「ノートは学力のあらわれ」  有田先生は担任した子どもたちに初日「明日から、書く力と考える力だけもってきなさい。他のものは何ももってこなくてよい」と話している。  これこそ、有田先生が書くことをどれだけ大切に考えられているのか、そして、書く力をもとに学級を鍛え、育てていくことの宣言であると受け取れる。  実際「追究の鬼」たちは、とにかく書いている。考えたことを書き残している。  そしてこの「考えたことを書く力」はまさに「生きる力」に直結するものであり、学習技能のひとつでもある。  そして、ここでも言えることだが、子どもががんばる以上に有田先生が誰よりも意欲的であり、ていねいであり、ユーモアもある板書を残している。  有田学級は「子ども以上に先生が努力を怠らない教室」なのでる。さらに、子ども以上に教師が楽しんでいる教室なのである。  有田先生の感化力が子どもを伸ばしている。

Posted byブクログ