魔球 の商品レビュー

東野圭吾【著】

2009/10/04

待機中

【引用】
9回裏二死満塁、春の選抜高校野球大会
開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた。
すべてはこの一球に込められていた…。
捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。
野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。
高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。

2009/10/07

覚えてる度：★★★★☆

東野圭吾×野球ということで、東野圭吾にハマってた一昨年？に食いついた本。
高校球児を中心に、東野らしいサスペンスが展開されます。

東野圭吾もドラマ化・映画化ばんばんされて、ちょっと敬遠気味です。
あまりブームになっちゃったのを読むの好きでないので。

東野圭吾好きでまだ読んでない方は是非。

2011/02/11

≪内容覚書≫
開陽高校のエース須田武志は、春の選抜高校野球大会で「魔球」を投げた。
その後、捕手の北岡が愛犬ともに殺されてしまう。
そしてさらに事件は続き･･･。
話は思いもかけない真相へと導かれていく。

≪感想≫　※ネタバレ注意
全体的に暗いイメージが残る作品。
須田武志が、犯人を追い詰めていく話を予想していただけに、彼のリタイアは衝撃的だった。
なぜ彼が彼の友人を殺し、彼までもが死に、その右腕は持ち去られなければならなかったのか。
彼の独白はどこにもないものの、彼の思いが伝わってくる。

本書がすでに手元にないため、正確な台詞は忘れてしまったが、
刑事が社長に向けた一言が印象に残る。
「あなたの罪は大きいと思います。」

彼の父である社長が彼の母との約束を守らなかったこと。
引き金は、あの「魔球」だったかもしれないが、
すべての事件はそこから始まっていたのかもしれない。

さらっと淡々と書かれているようで、考えさせられる作品。

2009/10/04

わりと苦手な東野圭吾さん。
私がサスペンス苦手っていうのもあるんですけど…。
でもこの作品は今まで読んだ東野圭吾作品で１番好きかも。
高校野球を舞台にした青春推理小説。
解説にもありましたが、高校野球の推理小説ってなかなかないですよね。
ちなみに舞台がなぜか…千葉！

本当に切ないお話。
ただただ悲しさだけが残ります。
推理そっちのけで読み続けました。
でもそういう推理小説の方が私は好きです。
謎解きばかりの作品は苦手かな。
初期の東野作品の方が私にあっているのかも。

最後は思わず涙が出ました。
武志の手紙・勇樹の日記は涙無しでは読めないと思います。
武志が本当に切ない…。
ラストからは鳥肌が止まりません。
家族愛・兄弟愛に感動しました。
兄から弟への最初で最後の頼みは辛すぎる…。

約束は絶対に守らなくてはいけません。

だが私は知っている。母がふと遠くを見る目をすることを。そして彼女が何を見ているのかも知っている。なぜならそれは私が見るものと同じだからだ。これから先、どれだけの時間が経とうとも、それは決して私たちの心から消え去ることはない。永遠に消えないのだ。青春を賭け、命を賭けて、私たちを守ろうとした人がいたことだけは。

2009/10/04

天才高校球児連続殺人事件の真相は…

残忍な事件を和らげているのは、作者のやさしい眼差しを通して事件を描いていることである。
複数の事件が巧みに張り巡らされた伏線によって一つに繋がっている点はさすがと思いました。
読み終わった後ちょっと暗い気持ちになるかも笑。あまりにも切ない。
この物語そのものが魔球のようだと思った。
東野作品の中で一番好きです。

2009/10/04

すごく切なく、哀しい話だった。
武志が死んだときには驚いたけど、最後まで読んだ時、武志のとてつもない家族愛に泣けた。
家族のために、自ら死を選んだ武志は、１７歳とは思えないくらい立派。

2009/10/04

初期の東野作品の中では、なかなかの力作。
トリックが巧妙というのも分からないことはないけど、全体的になんか微妙。

2009/10/04

高校野球部を舞台にしたミステリー。

大会後、捕手が彼の愛犬とともに刺殺体で発見された。

スポーツをしていた自分としては、なかなか悲しい話でした。

2009/10/04

東野圭吾の初期作品．全てのエッセンスを，最後にはきっちりまとめ上げている．25歳でそれが出来るのが凄い．
ただ，小説的なというか芸術的ななにかが足りなく感じた．
動機もちと弱いかな．

2009/10/04

主人公の名前が須田。
それが印象的でなぜか感情移入していきました。
兄の家族を思う気持ちに感動しました。
次々に殺される野球部員。その犯人とは…
そしてタイトルの魔球とはいったい何だったのか？
それは投げようと思って投げたのではなく、須田の仕方ない選択だったのである。
貧しい家族を救うためにとった須田の選択に胸が苦しくなりましたね。