石油の世紀(下) の商品レビュー
下巻は太平洋戦争以降。OPECができて、産油国が自国の権利を取り戻すとともに、大量の資金が流入し、武器が買われ、中東は不安定になる。 一方で市場は乱高下するとともに、1980年代からはご多分にもれず金融化されていく。 安定化すると思われた1990年代は湾岸戦争から始まり、気候変動...
下巻は太平洋戦争以降。OPECができて、産油国が自国の権利を取り戻すとともに、大量の資金が流入し、武器が買われ、中東は不安定になる。 一方で市場は乱高下するとともに、1980年代からはご多分にもれず金融化されていく。 安定化すると思われた1990年代は湾岸戦争から始まり、気候変動対策への意欲は削がれてしまう。
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WTIの価格の安いこと。オイルショックのときでも、40ドル前後まででした。まあ、それまでの10ドル以下だった事からみたら、相当のインパクトがあったのだろうけど。
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上巻に比べ、第二次世界大戦後を扱うことで、中東のナショナリズム勃興と欧米列強の暗躍に焦点が絞られる。現代の西洋文明対イスラムの戦いというのは単なる宗教的対立などではなく、エネルギーを巡る先進国と、資源ナショナリズムを叫ぶ大衆、そしてオイルマネーに溺れるアラブ指導者たちの思惑が絡ま...
上巻に比べ、第二次世界大戦後を扱うことで、中東のナショナリズム勃興と欧米列強の暗躍に焦点が絞られる。現代の西洋文明対イスラムの戦いというのは単なる宗教的対立などではなく、エネルギーを巡る先進国と、資源ナショナリズムを叫ぶ大衆、そしてオイルマネーに溺れるアラブ指導者たちの思惑が絡まりあっていることがわかる。
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