ガラパゴスの怪奇な事件 の商品レビュー

ジョントレハン【著】,高野利也【訳】

2010/04/02

小さな島のうちでは最大のフロレアーナ島、それがこの事件の舞台となる。この島には１９２５年に二十二名のノルウェー人が入植したが、これは失敗に終わった。その４年後、無人となったこの島に、二人のドイツ人男女、フリードリヒ・リターとドール・シュトラウヒが、自分たちの理想の生活を実現し、生涯をこの孤島で過ごすつもりで上陸する。リターは医師であり、ドールはその愛人である。絶海の孤島での二人の生活は、当時の新聞報道によって「現代のアダムとイブ」として世界に知られ、二人は有名人となる。