奇術 の商品レビュー
1991年刊。「奇術」をテーマにしたエッセイのアンソロジー。編者の泡坂妻夫は推理作家&アマチュア奇術師。 全部で24篇。主はマジックの話だが、少し外れた話もおもしろい。たとえば、 江國滋「マジック酒場の一夜」。大阪、店主がカウンターでトランプ手品を披露するバー。そこに、嫌がる作家...
1991年刊。「奇術」をテーマにしたエッセイのアンソロジー。編者の泡坂妻夫は推理作家&アマチュア奇術師。 全部で24篇。主はマジックの話だが、少し外れた話もおもしろい。たとえば、 江國滋「マジック酒場の一夜」。大阪、店主がカウンターでトランプ手品を披露するバー。そこに、嫌がる作家の大先生を無理矢理お連れするという話。江國にそこを紹介したのは桂米朝。米朝いわく、小沢昭一を連れていったら、驚きすぎてその晩熱を出し、永六輔にいたってはアゴがはずれてしまった。江國も腑抜けの状態になり、店を出た時に車にひかれそうになった。案の定、大先生もすっかりはまってしまい、いまはトランプ手品の猛練習中。 松田道弘「スピリチュアリズムとの対決」。稀代の奇術師、フーディーニが有名な心霊術師たちのイカサマを次々に暴いてゆく話。(フーディーニは、母の死を悲嘆するあまり霊媒に頼り、彼女を呼んでもらったが、英語を話したという。母親は移民でドイツ語しか話せなかったのに。そこでスピリチュアルから目が覚めた。) 坂本種芳・圭史「超心理学実験の夕」。1935年、ジャワの予言者でオランダ人心理学者のボッケビンダーの心霊実験会が大々的に日比谷公会堂で開催された。アマチュア奇術師・坂本種芳は事前に単独インタビューを行い、実験会にも参加した。そしてどんなイカサマかを突き止める。坂本に言わせると、奇術としても出来が悪かったそうな。
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アマチュア奇術家、プロの奇術師師匠と弟子、そして一座の文芸部でそれをささえる演劇評論家、本番前なのに道具が見当たらずまったく準備ができていないのに幕があがる!…と焦りまくる悪夢を見る話など、それぞれの立場、視点が面白い。 「ハンカチの鼠」戸板康二、ハンカチで作った鼠のエッセイだけ...
アマチュア奇術家、プロの奇術師師匠と弟子、そして一座の文芸部でそれをささえる演劇評論家、本番前なのに道具が見当たらずまったく準備ができていないのに幕があがる!…と焦りまくる悪夢を見る話など、それぞれの立場、視点が面白い。 「ハンカチの鼠」戸板康二、ハンカチで作った鼠のエッセイだけど、幼稚園だか小学生の時によくやったことを思い出した。もう作り方忘れてしまった――と懐かしく思って検索したらネットに作り方が出ていた、さすが(^^)
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