市民による里山の保全・管理 の商品レビュー
恩師である重松敏則教授の最初の著書。 当時、イギリスでBTCVという環境保全活動の先進事例を調査中に取りまとめられた市民参加による里山保全の入門書。 人の手が加わった自然(二次的な自然)の生態的な多様性と、人の利用からみたレクリエーション的な価値の両面から、開発から保護す...
恩師である重松敏則教授の最初の著書。 当時、イギリスでBTCVという環境保全活動の先進事例を調査中に取りまとめられた市民参加による里山保全の入門書。 人の手が加わった自然(二次的な自然)の生態的な多様性と、人の利用からみたレクリエーション的な価値の両面から、開発から保護するだけでは守れない里山の魅力や、その新しい活用方法を提示している。 10年間にわたる里山の植物の多様性と光環境との関係性の生態学的な調査結果をふまえた林床管理と空間のレクリエーション利用が提案されている。 まだ自然保護か開発かという二者択一的な価値観が一般的であった1980年代から、人の利用・管理によって維持された二次的な自然(半自然)の価値評価に取り組んだ本研究成果は、すでに市民参加による環境保全プログラムの可能性の検証も含まれおり、里山研究のさきがけといえる。
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里山に関する活動・実践内容について詳しく具体的に解説している本です。市民活動を進めていく際のステップに沿って章が構成されているのでとてもわかりやすい。
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