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ムーミンパパ海へいく の商品レビュー

4.2

12件のお客様レビュー

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2024/07/19

7巻目。一家がムーミン谷を離れて、島に住む話。ムーミン谷じゃなくなってしまうのが少し寂しい…。 もしムーミンパパの少年のような幼さと、ムーミン ママの寛容すぎるおおらかさ、どちらもすごく感じる回だった。ミイは相変わらずでほっとする。

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2020/10/18
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なかなか読み進めなかった。 ムーミンパパが家長としての役割に急に?変にこだわりだして、家族を連れて灯台のある孤島へ引越ししてしまい、ムーミンママはムーミン谷での暮らしを懐かしむあまりに情緒不安定になって流木を鋸で切り揃えたり絵を描くことに逃避するようになったり…そんな中でモランに付きまとわれたりうみうままに弄ばれたりするムーミントロールは10代の少年のように家族を疎ましく思うようなって一人暮らしを始めたり…なんとなく最後は丸く収まった感じもするが、このままみんな島で暮らすのか? これまた奥が深くて、書かれていないことがたくさん書かれているような巻であった。

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2019/09/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

突如、島への引っ越しを決めたムーミンパパ。当然一緒に行く家族。でも、なんか島はいろいろ大変で、パパが思っていたのとはちがっていて。 パパの理屈っぽさがこれでもかと描かれていた。その後彼らはムーミン谷に戻ったのかなあ。

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2015/08/28

日常に対する疑問。自らの悟性を使用すること。日常において悟性を使用する。 ムーミンパパは日常において悟性を欠落してしまうことを畏れたのかもしれない。ただ悟性とは決して冒険とか旅とか苦難とか解りやすい物語ではなく、自らの反省から自らの悟性はありえる。自己省察は悟性能力を高めるた...

日常に対する疑問。自らの悟性を使用すること。日常において悟性を使用する。 ムーミンパパは日常において悟性を欠落してしまうことを畏れたのかもしれない。ただ悟性とは決して冒険とか旅とか苦難とか解りやすい物語ではなく、自らの反省から自らの悟性はありえる。自己省察は悟性能力を高めるための唯一の道である。 だからこういった環境の変化が意図的になされることにより理性的に反省することもあるだろうが、どうしようもない現実が自然の狡知として反省を強制することが悟性の覚醒でもあるとも思う。そういった自然の狡知という環境の変化こそ自己省察=反省=悟性=秩序=理性=知性=学問を齎すのだと考える。 ムーミン童話を読んでいるとこういった環境の変化=自然=自然の狡知=反省を考えることができて読みやすいいい本だと思った。

Posted byブクログ

2014/10/22

中年クライシスを迎えたムーミンパパは、衝動的に新天地を求めるが、何一つうまくいかずに、やがて空想の世界に逃げ込むようになる。 そして、パパに巻き込まれる家族たち。 快適だったムーミン谷とは勝手が違いすぎる島で、ムーミンパパの機嫌ばかりとらされる日々にうんざりして空想のムーミン谷...

中年クライシスを迎えたムーミンパパは、衝動的に新天地を求めるが、何一つうまくいかずに、やがて空想の世界に逃げ込むようになる。 そして、パパに巻き込まれる家族たち。 快適だったムーミン谷とは勝手が違いすぎる島で、ムーミンパパの機嫌ばかりとらされる日々にうんざりして空想のムーミン谷に逃げ出すムーミンママと、はじめは両親に協力的で新しい環境に順応しようとするものの、どうしようもなくなっていく両親に何も言えずに、やがて空想の自分だけの世界に逃げ出すムーミン。 おかしくなっていく義理の家族に巻き込まれまいと、乱暴な言動で必死に、ささやかな抵抗をしているミイがいじらしい。ムーミン谷が恋しい。 ムーミンパパは、孤児院育ちではなかったの?養父母のエピソードが出てくるが…。はじめは養父母に育てられていたけれど、その後、孤児院にはいることになった?どういうこと?お話によって細かい設定が違うの? もしくは、孤児院のエピソードは、自伝をよりドラマチックにするための、ムーミンパパの創作? ムーミンシリーズのキャラクターはそれぞれ、人間らしい性格的欠陥がある。ムーミントロールなんて、カバみたいな妖精のくせに。それがこのシリーズの魅力の一つにもなっているのだなぁ、とこの話を読み直して思った。 トーベ・ヤンソンは人間観察の達人だったのだろうな。 恐怖がひたひたと押し寄せて、静かに崩れていく家庭の描写が素晴らしい。その後の再生も。 自分よりずっと大きな存在を頭の中に入れようとして追い詰められることを投げ出したら、パズルのピースがきれいにはまるみたいに、みんなしっくりなじむようになった。 ママが壁の絵の中に入り込めなくなるシーンと、最後のモランのダンスシーンが特に好き。八章を読むと安心する。ミィも嬉しそうだ。

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2014/07/01

パパは決心しました。 一家で島にうつりすもうと。 地図の上でみると、はえのふんにしかみえないけれど、 そこは、パパにとっては 一大王国だったのです。 ムーミンパパ海へいくっていうタイトルを見て、どんなステキな海だろう。と空想したし、まさかあのムーミン谷から本当に離れるなんて考...

パパは決心しました。 一家で島にうつりすもうと。 地図の上でみると、はえのふんにしかみえないけれど、 そこは、パパにとっては 一大王国だったのです。 ムーミンパパ海へいくっていうタイトルを見て、どんなステキな海だろう。と空想したし、まさかあのムーミン谷から本当に離れるなんて考えてもみなくて、移住なんて言ってもいつか帰るのだろう…とそんなことばかり考えながら読んでいた。 行き着いた所は、確かに海はあるけれど、無人島(漁師さんがいるけれど)で、住む場所にするためのみんなの努力は悉くダメになって、漂流とか、遭難とかそんな言葉ばかり浮かんでくる。(でも 、ママの言葉だとピクニックで毎日が日曜日みたいだって。) 何かと思うようにはいかなくて、でもその分、みんなが自分自身と向きあって暮らした時だったのかな、と思った。 「やあ、思い出したよ。おれたちは、ぼうしをまちがえてたね」の場面は本当に嬉しかった。 ムーミンは、もう小さな男の子ではなくて、ママは「春のめざめ」と言ってたけれど、そのことにまだパパは気づいてないところとか、おかしいような、切ないような。 そして、この物語の大事な大事な登場人物、モラン。暗くて、悲しくて、寂しくて…なんか不吉で陰惨なものが付きまとうモラン。絶対に友達になんてなれない存在。 そんなモランをずっと見守るムーミン。 モランって何なのだろう。 なんだか、すごく考えさせられる。

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2013/07/16

シリーズ中でも最もシリアスな気がする一巻。ムーミン一家が楽園的なムーミン谷を離れて絶海の孤島に移住するんですが、現実の島での暮らしは厳しいもので、一家が半ばばらばらになり、それぞれのアイデンティティの危機を迎えるという感じです。ムーミンたちが困難を乗り越えだんだんと成長し、家族が...

シリーズ中でも最もシリアスな気がする一巻。ムーミン一家が楽園的なムーミン谷を離れて絶海の孤島に移住するんですが、現実の島での暮らしは厳しいもので、一家が半ばばらばらになり、それぞれのアイデンティティの危機を迎えるという感じです。ムーミンたちが困難を乗り越えだんだんと成長し、家族が再び協力して生活を再建していく様は感動です。

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2012/01/11

自分が読むつもりで借りてきたのに、娘(4)にせがまれて、寝る前の読み聞かせ本になってしまっている。しかもミイとムーミントロールが鳥の墓場で会話する箇所ばかり…そこの挿絵が気に入ってる所為だとは思うけど、あんまり楽しげな場面じゃない。 それにしてもムーミンシリーズって、大人になって...

自分が読むつもりで借りてきたのに、娘(4)にせがまれて、寝る前の読み聞かせ本になってしまっている。しかもミイとムーミントロールが鳥の墓場で会話する箇所ばかり…そこの挿絵が気に入ってる所為だとは思うけど、あんまり楽しげな場面じゃない。 それにしてもムーミンシリーズって、大人になってからのほうが読んで考えさせられるような。やはり全巻買い揃えるべきだろうか。

Posted byブクログ

2010/07/21

ムーミンパパが一家を引き連れ孤島の灯台守になるお話。 ムーミン谷のほんわかとした生活とは一変し、 厳しい現実にも直面します。 家族それぞれに苦悩があり、まるで私たち人間のようです。

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2009/10/04

09/02/05読了 この巻は今までよりも一層寂しさが募る巻だった…! モランとムーミンのところや、ホームシックなママとか灰色な島とか…

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