冷めない紅茶 の商品レビュー
初期作品なのでややぎ…
初期作品なのでややぎこちないですが、静謐な世界が広がっています。
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小川洋子の初期作品集…
小川洋子の初期作品集。密やかで静かで、恋愛物の雰囲気がある短編です。
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あらかじめ用意され、磨き上げられたような会話だった。手作りのデザートがあり、紅茶の香りがあり、そして恋の始まりを記憶する鮮明な言葉がある、無償な午後だった いっそのこと、私も孤児だったらよかったのに、と思うことがある。光園に溢れているいろいろな種類の不幸、アル中の母親、殺人犯の父親、死に別れ、捨て子、どれか1つでいいから、私のものだったらいいのに
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誰しも他人への暗い気持ちや残酷な気持ちを持っているのだけれど、それをこうやって文章に起こしてくれるのが小川さんの魅力だなぁ。 「冷めない紅茶」の葬式に行くまで思い出せない顔、返却し忘れた本、輝く夕日、同居人の口内...「ダイヴィング・プール」の、彩ちゃんの心に巣食う残酷さ、幼...
誰しも他人への暗い気持ちや残酷な気持ちを持っているのだけれど、それをこうやって文章に起こしてくれるのが小川さんの魅力だなぁ。 「冷めない紅茶」の葬式に行くまで思い出せない顔、返却し忘れた本、輝く夕日、同居人の口内...「ダイヴィング・プール」の、彩ちゃんの心に巣食う残酷さ、幼い頃の思い出。 綺麗なんだけど、どこか不穏で哀愁漂うのが心地いい。初期の作品だけど読んでほしい。
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「冷めない紅茶」の方は怖さを感じず残念。 死生観とか、一個一個の表現が小川さんらしさが溢れてて、良いなって思った。 「ダイヴィング・プール」の方は怖かった……。理解できないものの気持ち悪さがある。最後のシーンまでは不快でたまらない。 絶対に理解できないはずの感情が、常人の目を通...
「冷めない紅茶」の方は怖さを感じず残念。 死生観とか、一個一個の表現が小川さんらしさが溢れてて、良いなって思った。 「ダイヴィング・プール」の方は怖かった……。理解できないものの気持ち悪さがある。最後のシーンまでは不快でたまらない。 絶対に理解できないはずの感情が、常人の目を通して理解できてしまった。その瞬間がめちゃ気持ち悪い。 だけどこの感覚、好き。新しいタイプの怖さ。良かった……。
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どちらの話も、どんどん引き込まれていきました。どちらも怖い話でした。特に「ダイビング・プール」は怖いです。でも、主人公の気持ちが少しわかる気がします。ダメだってわかっていても、やめられないってことが誰にでもありますよね。
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目次 ・冷めない紅茶 ・ダイヴィング・プール 小川洋子初期の作品だが、難しい。 表題作は、なんとなく予想のつく展開ではあったけれど、最終的に主人公がどう生きていきたいのかはちょっと読み取れなかった。 現実をともにする男に対する嫌悪と、K君への絶対的な好意。 K君と、K君と一緒に暮らしている女性と、主人公の作る穏やかな安定は、本来同棲相手であるサトウと作るべきもの。 最後に主人公は、夜の闇の中で自分自身をも見失う。 もしかして彼女がK君たちと交流を持てたのは、そして最後までサトウとかみ合わないのは、彼女もすでに…という可能性も否定できないと思う。 少なくとも、永遠に冷めない紅茶なんてものはこの世にはない。 夜の海に揺らめくワンピースのように、私には捉えどころのない作品だった。 『ダイヴィング・プール』は最初、飛び込みをする幼馴染みの少年に好意を抱く少女の、淡い初恋の話かと思ったら、宗教と正論に生きる両親から愛情を与えられなかった少女の、屈折した心が起こす、ちょっとおぞましい事件がどうしても受けつけられない。 自分より弱い者に対する暴力的な志向 真っ白い雪のような彼への思い。 相反する感情の両方を持ちあわせるのが思春期の少女だとしても、これはちょっと嫌だ。
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クラスメイトの葬儀で再開した同級生のK君とのやり取りをさりげなく記述していく、しっとりとした物語の表題作も良かったが、「ダイヴィング・プール」が楽しめた.ひかり園を営む父と母の元で過ごす彩と飛び込み選手の純とのほんのりしたやり取りが周りの孤児たちの中で進行する.リエへの扱いを純に...
クラスメイトの葬儀で再開した同級生のK君とのやり取りをさりげなく記述していく、しっとりとした物語の表題作も良かったが、「ダイヴィング・プール」が楽しめた.ひかり園を営む父と母の元で過ごす彩と飛び込み選手の純とのほんのりしたやり取りが周りの孤児たちの中で進行する.リエへの扱いを純に問い詰められた彩の顔つきが見えるような記述が秀逸だった.
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一緒にいる楽しさよりも、いない辛さでその人の大切さが胸にしみる時、その人を特別に愛しているということ
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「冷めない紅茶」「ダイビングプール」の二編。両編とも芥川賞候補にありがちな日常機微ふわふわ系であり、最近の作品にてお得意である非日常キャラは、具体としては出てこない。が、文体の美しさと、将来のキャラづくりをを予見するかのような独特な比喩、グロでエロな内面描写はすでに熟している。前...
「冷めない紅茶」「ダイビングプール」の二編。両編とも芥川賞候補にありがちな日常機微ふわふわ系であり、最近の作品にてお得意である非日常キャラは、具体としては出てこない。が、文体の美しさと、将来のキャラづくりをを予見するかのような独特な比喩、グロでエロな内面描写はすでに熟している。前話における、「死」を暗示する坂道の場面での、コピペ反復使用と、後話の高校生が普遍として持っているであろう一種過剰でいびつな嗜虐とエロスが特に印象的だった。
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