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グローバリゼーション の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2012/02/07

日本がまだ、世界経済の中心にいた頃の話。ベルリンの壁の崩壊に象徴される世界の一体化は、つまり、(自由)資本主義経済の普遍化が顕在化した時代だったのだと思う(人は今、それをグローバリゼーションという言葉で表現する)。その時代に書かれた本書は、80年代から90年代初頭までの国際経済の...

日本がまだ、世界経済の中心にいた頃の話。ベルリンの壁の崩壊に象徴される世界の一体化は、つまり、(自由)資本主義経済の普遍化が顕在化した時代だったのだと思う(人は今、それをグローバリゼーションという言葉で表現する)。その時代に書かれた本書は、80年代から90年代初頭までの国際経済の状況を、克明に記録している(そう言われてみれば、マクナマラからギルピン、マンデルにパットナム、果てはドラッカーまで。今でも名を聞く“著名人”の発言が同時代的に感じられるのも、趣深い)。西欧から日本、今度は中国……だろうか。ドル(=アメリカ)を中心とした経済秩序の変遷は、ある意味、歴史の繰り返しなのかもしれない。それにしても、バッシングされていた頃が懐かしい、パッシングされるまでになった日本。そもそも、どこで間違えたのか――諸問題の根源はこの時代にはあったように気がしてならない。

Posted byブクログ

2009/10/07

 記者の視点から書いてあるものなので、学術的な評価は分かれるだろうが、当時のグローバル化をそのまま感じ取ることができる点は良い。グローバル化とは80年代から使われるようになった用語であり、冷戦終結の90年に資本主義国が旧共産圏へ投資や援助をするという形でよりいっそう高まった。グロ...

 記者の視点から書いてあるものなので、学術的な評価は分かれるだろうが、当時のグローバル化をそのまま感じ取ることができる点は良い。グローバル化とは80年代から使われるようになった用語であり、冷戦終結の90年に資本主義国が旧共産圏へ投資や援助をするという形でよりいっそう高まった。グローバル化の意味するところは資本主義経済の世界化である、とも当時は言われた。その象徴としてのダボス会議も取り上げている。

Posted byブクログ