招かれざる客たちのビュッフェ の商品レビュー
ミステリー。こういうのをウィットというのか何なのかジャンルの名前がわからないがブラックジョークというのか。面白いと言うと不謹慎と感じるような後味の悪い話ばかり。 これはこれで好きな人は好きだろうし、ミステリーだなあと思う。が、人間の善を見たい自分にはちょっと楽しめなかった。 「ジ...
ミステリー。こういうのをウィットというのか何なのかジャンルの名前がわからないがブラックジョークというのか。面白いと言うと不謹慎と感じるような後味の悪い話ばかり。 これはこれで好きな人は好きだろうし、ミステリーだなあと思う。が、人間の善を見たい自分にはちょっと楽しめなかった。 「ジェミニー・クリケット事件」とか、おおっ!そういうことか!って思ったし、でも怖い。
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粒揃いの短編集!構成はコース料理だけど、ボリュームがすごいからビュッフェというタイトルは上手くつけたなぁと思う。 特に プチ・フール として収録されている一口サイズの短編はどれもオチが鮮烈。 『婚姻飛翔』みたいな本格ミステリと『囁き』みたいな不条理ホラー系が一冊にまとまってるとこ...
粒揃いの短編集!構成はコース料理だけど、ボリュームがすごいからビュッフェというタイトルは上手くつけたなぁと思う。 特に プチ・フール として収録されている一口サイズの短編はどれもオチが鮮烈。 『婚姻飛翔』みたいな本格ミステリと『囁き』みたいな不条理ホラー系が一冊にまとまってるとこといい、お得感がすごい。 でも解説が感想文なんだよな。…惜しいよなぁ…
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映画 「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」をみて、原作者「クリスチアナ・ブランド」を知った。 ⇒ URLはこちら http://sea.ap.teacup.com/pasobo/1147.html 『映画「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」を見る』 : 〜 Myブログ「パそぼ...
映画 「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」をみて、原作者「クリスチアナ・ブランド」を知った。 ⇒ URLはこちら http://sea.ap.teacup.com/pasobo/1147.html 『映画「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」を見る』 : 〜 Myブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」 「マチルダばあや・・」シリーズは、はユーモアたっぷりの児童小説だが、 著者は、本格推理の作家ということなので、その本を読んみよう 2012/01/26 予約 2/4 借りる。 2/12 読み始める。3/18 読みきれずに中止 内容と著者は 内容 : 英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。 本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。 コックリル警部登場の重厚な本格物「婚姻飛翔」、 スリルな満ちた謎解きゲームの顛末を描く名作「ジェミニー・クリケット事件」、 あまりにもブラックなクリスマス・ストーリー「この家に祝福あれ」 など、ミステリの真髄を伝える傑作短編集。 著者 : 1907〜88年。マラヤ(現マレーシア)生まれ。 著書に「ハイヒールの死」「緑は危険」「ジェゼベルの死」等。 チャイナ・トンプスンやメアリー・アン・アッシュ等の名義でも作品を著す。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この女流推理作家の人間に対する冷徹な視点と推理ロジックのキレキレ具合は半端ないですね。ジエミニークリケット事件という短編はまさに魂消ました(笑)はい、オススメしませんが超面白いです(笑)
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文庫としては高いけど、ボリューム、内容共に充実のお買い得本。長短ありの16編。 第1部 コックリル・カクテル コックリル刑事が登場するシリーズ物だが、あくまで第三者として出てくるので、それぞれ独立した話として読める。 第2部 アントレ とにかく秀逸の『ジェミニー・クリケット事件』...
文庫としては高いけど、ボリューム、内容共に充実のお買い得本。長短ありの16編。 第1部 コックリル・カクテル コックリル刑事が登場するシリーズ物だが、あくまで第三者として出てくるので、それぞれ独立した話として読める。 第2部 アントレ とにかく秀逸の『ジェミニー・クリケット事件』がオススメ。最後に全てがひっくり返る真相。 第3部 口直しの一品 『スコットランドの姪』しかないけど、うなる。この「姪」が誰なのかがポイント。 第4部 プチ・フール 短めの話が4編。『バルコニーからの眺め』は異色作家短編に載ってもいいくらい。 第5部 ブラック・コーヒー とにかく衝撃的だったのが『囁き』。ひとつの嘘のために絶望的な状況になってしまう話。
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滅多にお目にかかれない毒々しい贅沢なフルコース。 さすがに16品もあれば舌に合わない料理もいくつかあったが、全体的に美味しくいただいた。ブランドを語る程作品を読んでいる訳ではないけれど、既読の長編(『緑は危険』『暗闇の薔薇』)よりもこちらの短編の方が断然好み。人間の悪意や狂気、欲...
滅多にお目にかかれない毒々しい贅沢なフルコース。 さすがに16品もあれば舌に合わない料理もいくつかあったが、全体的に美味しくいただいた。ブランドを語る程作品を読んでいる訳ではないけれど、既読の長編(『緑は危険』『暗闇の薔薇』)よりもこちらの短編の方が断然好み。人間の悪意や狂気、欲深さ、歪んだ人間関係などどこか突き放したような描き方が秀逸。ただし皮肉のスパイスはかなりの効きめがあるので、受け付けない人は胃を痛めそう。 もっとも印象深い『ジェミニー・クリケット事件』。結末が違うというアメリカ版を調べた限りでは、私はこちらのイギリス版の方が好み(だと思われる)。読者に推測の余地を残してくれている、この余韻がいい。 惜しむべくは、訳の古さ。 新訳で再出版されたらぜひ再読したい。
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16の短編からなるミステリー集.「ジェミニー・クリケット事件」は有名らしいですね.独特の風合いがあって,ドライでもないし,殺伐でもないし,なんというか,頭が良い感じがします.どの話も読み応えがあり,流して読んでしまうと「あれ?」と再読するはめに.
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先頃、『ジェゼベルの死』が復刊された、クリスチアナ・ブランドの短篇集。 著者のシリーズキャラクターであるコックリル警部ものを始め、観察眼の鋭いブランドらしい短篇が並んでいる。 ブランドを最初に読んだのが『領主館の花嫁たち』だったので、何となくゴシック小説のイメージが抜けていないの...
先頃、『ジェゼベルの死』が復刊された、クリスチアナ・ブランドの短篇集。 著者のシリーズキャラクターであるコックリル警部ものを始め、観察眼の鋭いブランドらしい短篇が並んでいる。 ブランドを最初に読んだのが『領主館の花嫁たち』だったので、何となくゴシック小説のイメージが抜けていないのだが、本作は伝統的なミステリ。但し、探偵小説らしさが全開なのは主に第一部のコックリル警部もので、第二部以降はサスペンス色が強く出ている。 そのサスペンス色が強くなってからの切れ味が素晴らしく、最後の1行でがらりと作品の印象を変えてしまう手際の良さが光る。三島由紀夫みたいだ。 気に入った短篇は何故か第四部と第五部に集中しているのだが、中でも一番は虚実が混じり合うサスペンス、『バルコニーからの眺め』。これも『最後の1行で〜』だ。
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ミステリの短編集は殺人がルーチンワークになるから苦手だけど、割と面白かった。 オチがだいたいどんでん返し。 端的な文章で、ストンと幕を落とすようにして終わる書き方が無駄がなくて好き。 人間ってこわいわー。
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クリスチアナ・ブランドの短編集。解説で北村薫が語っているように、惨憺な相はないが、人の奥底にある悪意を描いた短編だった。どれも凄い。カップの中の毒はお手本のような倒叙。 (続き ジェミニー・クリケット事件やこの家に祝福あれといった、とどめの一撃も非常に強烈で、見え隠れする悪意が恐...
クリスチアナ・ブランドの短編集。解説で北村薫が語っているように、惨憺な相はないが、人の奥底にある悪意を描いた短編だった。どれも凄い。カップの中の毒はお手本のような倒叙。 (続き ジェミニー・クリケット事件やこの家に祝福あれといった、とどめの一撃も非常に強烈で、見え隠れする悪意が恐ろしい。表現も上手く、翻訳も読みにくいのは少なかった(山査子は少し読みにくかった) 短編集なのでがっつりとしたミステリーが読みたいなら別だが、これだけ充実した短編集は久々。大変オススメ
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