内務省解体史論 の商品レビュー
現段階における内務省解体過程研究の集大成となる研究。平野は辻清明の官僚制論、天川晃の地方自治制度論などをふまえ、国家機構の中の内務省の位置づけを行った上で、戦前から戦後初期の期間の連合国軍の対内務省政策立案過程を民瀬局のセクションメモ、SCAPIN、『日本の政治的再編成』などの...
現段階における内務省解体過程研究の集大成となる研究。平野は辻清明の官僚制論、天川晃の地方自治制度論などをふまえ、国家機構の中の内務省の位置づけを行った上で、戦前から戦後初期の期間の連合国軍の対内務省政策立案過程を民瀬局のセクションメモ、SCAPIN、『日本の政治的再編成』などの一次史料を下にして実証的に検証している。 論の特色としては、対内務省政策は国家機構「分権化」の最重要項目であったこと、「権限」の分権化と「権力」の分権化の区別などが挙げられるだろう。
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