ランゲルハンス島の午後 の商品レビュー
▼2009/01/31購入@堀之内ブックオフ ▼どうしてもどうしても村上春樹に触れたかったが、かといって試験期間なのに長編は読めないのでとても薄い文庫を買ってみた。 ▼薄くてあっという間に読める。とは言っても現段階ではラーメン屋でラーメン来るまでの間に読んだだけなので半分くらいし...
▼2009/01/31購入@堀之内ブックオフ ▼どうしてもどうしても村上春樹に触れたかったが、かといって試験期間なのに長編は読めないのでとても薄い文庫を買ってみた。 ▼薄くてあっという間に読める。とは言っても現段階ではラーメン屋でラーメン来るまでの間に読んだだけなので半分くらいしか読めてないけど。 ▼「4 夏の闇」という章の「死人の道」のエピソードに救われた。「『死人の道』というのは死者の魂が冥土へ向かう道筋のことで、それはすべての水が川筋を通って海へと向かうのと同じようにきちんと定まっている。そしてそれは神聖な道であり、人々はできるだけその道に近づいてはならんのだ、と。(略)『どうしたらそれが死人の道だってわかるんです?』と僕は老人にたずねてみた。(略)『寒いからすぐわかる』と老人は言った。『夏の最中にだって背筋が凍りつくみたいになる。魂が道を歩いておるときにはな』」 ▼僕は死人の道に近づいてはならんのだ。
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学校に勤めるようになり、より大衆にウケるような本を多少読むようになりました。 そこで、ついに敬遠していた村上春樹に手を出した次第でございます。 思いのほか、親しみがわき、悔しい限りですw
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11冊目 「レストランの読書」 ”静かな喫茶店”や”午後のレストラン(この場合静かで、明るくて、すいていて、椅子の座り心地がよくて、ワインと軽い前菜だけでも嫌な顔をしない店)”をいくつか確保していると日常は思いもかけぬほど滑らかにすすんでいく。 雑誌の特集には書いていないもので、...
11冊目 「レストランの読書」 ”静かな喫茶店”や”午後のレストラン(この場合静かで、明るくて、すいていて、椅子の座り心地がよくて、ワインと軽い前菜だけでも嫌な顔をしない店)”をいくつか確保していると日常は思いもかけぬほど滑らかにすすんでいく。 雑誌の特集には書いていないもので、細かい現実的情報は自分の足でコツコツと探して頭に刻みこんでいくしかなくて。 それはわたしにとってのごはんメモと同じ位置付けのものになるのかな。なんとなく。 「小確幸」 ズボンのことをアメリカ風に「パンツ」と呼ぶようになったので、ときどきその下にはく従来のパンツをなんと呼ぶべきなのかわからなくなってしまうことがある。 ウム。これはわたしもいつも思う。そしてたまに困る。 「ランゲルハンス島の午後」 「『ぽかぽかとした』という形容がぴったりする、まるで心がゆるんで溶けてしまいそうなくらい気持の良い春の午後」が目に浮かぶ。 春が待ち遠しくなる。「キョウチクトウ」がまたキタね。「めくらやなぎと、眠る女」にも出てきね。なんかきになる植物だね。 というわけで、この本は上記3つの話が特に印象深く残ってるかしら。
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人生における小さくはあるが確固とした幸せ、「小確幸」は素敵な造語ですね。 村上さんに好かれるためにも、地図を上手く描けるようになろうかな。 いやーそれにしても「ONE STEP DOWN」の店名はセンスあるなぁ、うん。
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内容(「BOOK」データベースより) まるで心がゆるんで溶けてしまいそうなくらい気持のよい、1961年の春の日の午後、川岸の芝生に寝ころんで空を眺めていた。川の底の柔らかな砂地を撫でるように流れていく水音をききながら、僕はそっと手をのばして、あの神秘的なランゲルハンス島の岸辺にふ...
内容(「BOOK」データベースより) まるで心がゆるんで溶けてしまいそうなくらい気持のよい、1961年の春の日の午後、川岸の芝生に寝ころんで空を眺めていた。川の底の柔らかな砂地を撫でるように流れていく水音をききながら、僕はそっと手をのばして、あの神秘的なランゲルハンス島の岸辺にふれた―。夢あふれるカラフルなイラストと、その隣に気持よさそうに寄り添うハートウォーミングなエッセイでつづる25編。
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緩い雰囲気なちっちゃいエッセイがいっぱいある。うちの母親が唯一私から借りて読んだ本。気軽に読めていい。
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カフェーで読んでいて、つい「うふふ」笑ってしまうようなエッセイです。哲学としてのオンザロックも、小確幸も何気ないのに妙に自分に照らし合わせて合点してしまった。
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これも安西水丸が絵を担当。作者曰く、文章が「気持ちの良いなじみのバーのカウンターで、友達に手紙を書いている」ような性質を帯びるらしい。『シェービング・クリームの話』『小確幸』あたりが「らしい」。
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村上春樹の中で一番、構えずに読める本。 エッセイ。 これがエッセイだと思った。 ココロが暖まるはずだ。
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エッセイ、というか、小文集ですね。馬鹿馬鹿しいものから、グッの胸に染み込むものまで。いつもとはちょっと違う水丸画伯の鮮やかなイラストもなかなか気持ちいい。表題作「ランゲルハンス島〜」は、深いリリシズムに満ちた柔らかな傑作。
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