ジョーンズの世界 の商品レビュー
一年先までの未来を完…
一年先までの未来を完璧に予知できる能力をもつ彼を、世界政府は即刻監視下におく。だがやがて彼の元に人々は参集し、連邦世界政府をおびやかす組織にまで発展する……。
文庫OFF
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1972年、水爆戦争が起こり、数十発被弾した北米大陸は荒廃しミュータントぞろぞろだが、かろうじて国家機能は維持。 “1年後のことは予見できる”能力に目覚めたジョーンズは、’95年サーカスの一角に「個人の占いはお断り」という奇妙な看板を掲げ、店を出していた。見咎めた保安警察官カシックに(誰も予見できなかった)次代の連邦総長の名を告知し、実現した途端(《相対主義》とて戦争の反省から「誰も絶対の真実と主張してはならぬ」との法律あり)拘束された‥彼の意志か必然かジョーンズは最高権威となるが能力には弱点があった。 「1年以上先のことはわからない、当面は良くてそれ以降に災害を招くような政策を取りかねないのだ。 別に『金星人よ故郷に帰れ』と名付けたいようなプロットがあり、それで大団円
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久々のディック。主要な登場人物も少なく かかわりもシンプルで、これはスラスラ読める 自分がその時知り・経験している、 また1年後という制限があっても、 未来が見通せて、他人が何をするか 自分がどうなるか、世界がどうなるか、 わかってしまう人間に、 起こってしまったことから、 その意味を顧みることしかできない普通の人間が、 未来を夢見て、または確定していることに挑み、 まんまと踊らされる踊り続けるのだけど、 それすら物語を追う人間にとっては過去でしかない、 起こってしまったことの後追い。 意外と(文字通り)歪んだ逆転のハッピーエンド?
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年が明けてもディック祭り! まったく読む気を起こさないタイトル、何度目かの核戦争後の世界、はびこるミュータント、秘密警察、1年後までは正確に予知できる超能力者ジョーンズ、深宇宙からやってくる巨大な単細胞生物、思想統制・・・これらを組み合わせるとどんな物語ができるというのでしょう...
年が明けてもディック祭り! まったく読む気を起こさないタイトル、何度目かの核戦争後の世界、はびこるミュータント、秘密警察、1年後までは正確に予知できる超能力者ジョーンズ、深宇宙からやってくる巨大な単細胞生物、思想統制・・・これらを組み合わせるとどんな物語ができるというのでしょう。ディックはやってしまいます。 当然、ある結末へ向かってまっしぐらとはなりません。突然立場が逆転してしまったり、環境が変わってしまったりと、非常に奇妙な小説なのですが、こんなことは現実世界では良くあること。これは寓話なのか?と思い始めるともう止まらない。ディック・ワールドへどっぷり~ なんという作家だ!
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