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種の起原(上) の商品レビュー

3.9

16件のお客様レビュー

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いわずと知れたダーウ…

いわずと知れたダーウィンの主作です。<自然淘汰>と<適者生存>の事実を科学的に実証して進化論を確立した古典中の古典です。

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自然科学の分野におい…

自然科学の分野においてはもちろん、社会観・文化観など物の見かた全般に決定的な影響を及ぼした著作として、この『種の起原』の名を知らぬ人はいないでしょう。

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2024/12/30

「利己的な遺伝子」を読む前に急いで読み始めた。 が、読みにくい。私が門外漢だからか、読書力が足りないのか、訳がよくないのか。目が文字面を滑ってしまう。 原本は6版まであるそうだが、これは初版の翻訳。 自然選択(淘汰)説を提唱したことで有名。だが、ウォーレスとの共著の形で発表...

「利己的な遺伝子」を読む前に急いで読み始めた。 が、読みにくい。私が門外漢だからか、読書力が足りないのか、訳がよくないのか。目が文字面を滑ってしまう。 原本は6版まであるそうだが、これは初版の翻訳。 自然選択(淘汰)説を提唱したことで有名。だが、ウォーレスとの共著の形で発表された論文をもとにした著作であることや、ダーウィン以前にも自然選択説を示唆する学者がいたことが記されている。

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2023/06/20

17 開始:2023/6/5 終了:2023/6/20 感想 観察の末にたどり着く結論。しかし現代の観点からすれば間違いもままある。それを加味して翻訳することの困難さを思い知る。

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2019/08/30

2/12はダーウィンの日 名著『種の起源』。ハードルは高いですが、 解説部だけでも読んでみると様々な発見があります。

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2018/02/25

 ダーウィンといえば進化論ですが,本書下巻の最後尾の付録に「進化evolution」とようやく,それも,ダーウィンと同時代の博物学者は生物が環境にあわせて身体を変化させること自体は承知している,という文脈で使っています.その原動力が自然選択なのだ,という言い方です.本編では変化を...

 ダーウィンといえば進化論ですが,本書下巻の最後尾の付録に「進化evolution」とようやく,それも,ダーウィンと同時代の博物学者は生物が環境にあわせて身体を変化させること自体は承知している,という文脈で使っています.その原動力が自然選択なのだ,という言い方です.本編では変化を伴う由来,descent with modificationという表現がよく用いられます.迂遠な言い回しが生真面目に訳出されているので,読みにくいです.ですがおそらく,当時としては平易な語り口で書かれており,現代で一般的な科学エッセイとに相当すると思います.目を引くイラストなどは一切なく,唯一の写真は著者ご本人の肖像写真です.それでも,第四章「自然選択」に掲載されたただ一枚の系統樹の図版は印象深いです.ダーウィン自身,「生命の大樹」と表現しています.三葉虫とか恐竜も全くでてきません.そのかわり登場するのは飼育ハト.地味です.しかし,なるべく身近なものからよく観察,分析していくという姿勢は現代でも大事ですね.ハトを通じて,飼育栽培下で生き物は姿形を変えていくことー変異ーは自然においても起きうると主張.その原動力が「生存闘争」です.この訳出は見事でですが同時に,自然界に対する一種の誤解を生みだす原因にもなっているのではないでしょうか.それは訳者の方も解っていたらしく,訳注にわざわざstruggle for existence,struggle for lifeと原典を掲載しています.このstruggleとは「もがく,あがく,努力する」と辞書にあります.つまり,喧嘩や暴力的対立,果ては戦争へと至る「闘争」とは完全には一致していないのです.ダーウィン自身もstruggleに対して,「広義に,また比喩的な意味にもちいる」「飢餓におそわれた二頭の食肉獣は,食物をえて生きるためにたがいに闘争する・・・しかし砂漠のへりに生育している一本の植物も,乾燥にたいして生活のための闘争をしている」と述べています.生存闘争の過程で,「自然選択」が起きます.「各生物にとって・・役だつ変異が,数千世代をかさねるあいだに,ときどきおこる・・たとえ軽微ではあっても他のものにたいしなんらか利点となるものをもつ個体は,生存の機会と,同類をふやす機会とに,もっともめぐまれる」.上巻後半は,学説の難点を自ら点検する形をとって,移行種の未発見の問題,本能の問題,雑種の問題を取り上げます.上巻の付録は種の起源にかんする意見の進歩と歴史的概要」としてダーウィンに至るまでの歴史的経緯をまとめてくれています.現代の参考文献としても十分使える内容に見えます.

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2015/06/17

読みやすい本ではない。その理由の一つが、ぼくらが一種の常識として進化論を知っているからだ。そういう意味での驚きはない。もちろん進化論は本書から始まったのであって、本末転倒もいいところなんだけれど。 膨大な傍証と同時代の科学者たちの研究への言及が続く。その中にはファーブルやオーデュ...

読みやすい本ではない。その理由の一つが、ぼくらが一種の常識として進化論を知っているからだ。そういう意味での驚きはない。もちろん進化論は本書から始まったのであって、本末転倒もいいところなんだけれど。 膨大な傍証と同時代の科学者たちの研究への言及が続く。その中にはファーブルやオーデュポンといった知った名前も出てきてちょっと嬉しい。動物、鳥、植物、農学、地理、地質学と、ダーウィンの博物学者としての広大な知識が総動員される。すごいなと思うのは、進化論に対する反論をひとつひとつ真摯に取り上げ、分析していくことだ。その中には、「進化の途中と思われる生物の化石が発掘されないのはなぜか」といった有名な問いかけ(ミッシングリング)もあれば、進化の突端、たとえば腕が翼に変化していく一番最初の僅かな変化が、生存競争に有利に働くとは思えない(だとすればその方向の進化が選択されることはない)といった、ぼく自身不思議に思った議論も含まれている。それに対するダーウィンの反論が説得力があるのかはまた別の話で、ぼくが当時の読者だったら納得したとは思えない部分もあるのだが、それもまた面白い。

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2018/03/10

ダーウィンの『種の起原』は、予想を超えて、 ボリュームのある作品である。 何か、もっと短いものだという印象があったのであるが。 読み始めて、 八杉龍一氏の訳がかなり注意して翻訳しているのだと思うが なかなか、その中に入り込めない。 言葉は、ゴツゴツしている。 この『種の起原』...

ダーウィンの『種の起原』は、予想を超えて、 ボリュームのある作品である。 何か、もっと短いものだという印象があったのであるが。 読み始めて、 八杉龍一氏の訳がかなり注意して翻訳しているのだと思うが なかなか、その中に入り込めない。 言葉は、ゴツゴツしている。 この『種の起原』は・・1859年11月に出版されている。 いまから、約150年前のものだ・・が。 その『古さ』を感じさせないのは、どういうことだろう。 博物学というジャンルは、 今の時代になくなってしまったのだろうか。 非常に新鮮に感じる・・ 今風に言えば、エコロジストのような感じである。 地質学、植物学、動物学、人間学・・・ 広いジャンルの分野にわたって論じていることに おどろく・・・ そのころは、グーグルなぞはなかったはずなのであるが、 情報収集能力は 時代を凌駕している。 種の起源の表題は・・ 『自然選択の方途による、すなわち生存競争において 有利なレースの存続することによる、種の起原』 ここで、やはり重要な概念は・・・ natural selection 『自然選択』・・・・ この訳語は 自然淘汰もあてはまるというが・・ やはり、『自然選択』が 一番いいのだと思う。 はじめに・・・・で重要なところは・・ 『博物学者が,種はどれもみな個々に創造されたものではなくて、  変種と同様に他の種に由来するものだという結論に 到達するであろうということは、十分に予想できることである。 だが、このような結論は、たとえもっともな理由に基づいていたとしても、ではこの世界に生息する無数の種がどのように変化してきたものか、そしてわれわれをまったく驚嘆させる構造の完全さと相互適応とがいかにして得られるにいたったものかを明らかにしうるまでには、満足なものとはならないであろう。』 このダーウィンの徹底した姿勢が、 やはり、すごいですよ。 ダーウィンは言う・・・ 『変化と相互適応の方法について 明確な洞察をうることは、きわめて重要である。』 進化は、『自然選択』であると説明したとしても なぜかくも沢山の種が存在するのか・・・ という命題が解けていない。 生命における、ビッグバンがあったのだろうか? それが進化はなぜ起こるのか? ダーウィンは、話の展開の仕方がうまいですね。 『変異と奇形』というものを 飼育栽培をケースにして説明している。 人間の行為から、自然へと発展させている。 自然界では、変異は起こるものであり・・ (なぜ変異が起こるのか?・・・というのが重要であるが。 その変異の中から、人間の手によって選択される。 ということを説明する。 それが、自然によって選択されるという論旨へと展開する。 選択 というのは、あくまでも人間的な行為であるが、 それを自然がする ということを言及することによって 神が創造したということを否定する。 起原という言葉を考察すると、 『それらの品種の祖先種がひとつなのか、それとも二つ以上なのか?』 ダーウィンは言う 『すべてのイヌが単一の野生種に由来するとは、  私は信じていない。』 『ウマに関しては、すべての品種が単一の野生原種に由来するものであることを信ずるほうに傾いているが、なお疑いも残している。』 ダーウィンの言い回しのうまさは、 はっきりさせないままで、はっきりさせようとしていることだ。

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2012/08/11

近代の生物学の基礎となった理性と、バシュラールが批判したような誤った一般化の姿勢とがともにみられる。

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2012/04/18

 訳がいいのですんなり頭にはいってくる。だだし、挿絵があったらもっと理解が進むと思われると残念である。原本には挿絵がなかったのであろうか。訳本だけだとわからない。  古典として読む価値があるし、読みやすい本である。

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