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日出る国の工場 の商品レビュー

3.7

52件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2015/05/13

村上さんのエッセイは好きなんだけど、こちらは結局全て読まなかった。工場見学の日記のようなかんじです。

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2014/09/01

村上春樹の小説って長くて意味不明で苦手、、ていう人にオススメしたい一冊。工場見学を通して、村上春樹のユーモアあふれる世界観が炸裂している。1986年に取材されているので、日本の工業歴史的読み物としても◎安西水丸さんの絵もユルくていい。個人的には、アデランスのかつら工場はねじまき鳥...

村上春樹の小説って長くて意味不明で苦手、、ていう人にオススメしたい一冊。工場見学を通して、村上春樹のユーモアあふれる世界観が炸裂している。1986年に取材されているので、日本の工業歴史的読み物としても◎安西水丸さんの絵もユルくていい。個人的には、アデランスのかつら工場はねじまき鳥に出てきたよね〜と嬉しくなった。

Posted byブクログ

2014/07/20

再読。十年ぶりとかじゃないか。かなりくだけたバブル期特有の文章を村上春樹が使うとは… 工場自体はまったくかすりもせず知らないところなので純粋に読めた。きれいな工場いいなあ。小岩井はいったことがあるが、かなりえぐいとこまで取り扱ってて良い。あと結婚式場な… この頃から何が進歩したと...

再読。十年ぶりとかじゃないか。かなりくだけたバブル期特有の文章を村上春樹が使うとは… 工場自体はまったくかすりもせず知らないところなので純粋に読めた。きれいな工場いいなあ。小岩井はいったことがあるが、かなりえぐいとこまで取り扱ってて良い。あと結婚式場な… この頃から何が進歩したというのか………

Posted byブクログ

2014/04/19

安西水丸氏、脳溢血にて永眠。71歳。昨今、早すぎる死と申せませう。 我が家に水丸さんの著書は有つたかなあ、と書棚を調べたら、すべて村上春樹さんとの共著でした。 そこで『日出る国の工場』。随分と古い本です。(わたくしが所持するのは1987年の平凡社版) 安西さんによると、やはり村...

安西水丸氏、脳溢血にて永眠。71歳。昨今、早すぎる死と申せませう。 我が家に水丸さんの著書は有つたかなあ、と書棚を調べたら、すべて村上春樹さんとの共著でした。 そこで『日出る国の工場』。随分と古い本です。(わたくしが所持するのは1987年の平凡社版) 安西さんによると、やはり村上さんとの共著である『象工場のハッピーエンド』を出して以来、ふたりは工場見学の面白さに目覚めたのだとか。 もつともこのコンビは、いかにも工場工場したところへは行きません。まづは人体標本工場。医療用教材としての人体模型のヴァリエイションには驚愕するところです。 次いで結婚式場。これを工場と捉へる人はさうありますまい。ケーススタディとして、鈴木家と沼津家の新郎新婦がいかにして自分たちの結婚式・披露宴を創り上げていくのか。相談カウンターの荒木さんが次々とたたみかける工程は、なるほど無駄のないプロセスを経る工場と言へなくもない。 三箇所目は消しゴム工場。村上氏も述べるごとく、本書の中では我我が連想する「工場見学」にもつとも近いものかも知れません。平泉成さんのナレーションが聞えてきさうな。(←東海地区限定か?) もつとも文字通りの消し「ゴム」はもう少数派で、プラスチックの「字消し」が主流だと。2014年現在ではいつたいどうなつてゐるのか。 四箇所目は岩手県にある、有名な「小岩井農場」。一読して、なるほどこれはまさしく工場だなむと感嘆することしきりであります。しかしそれ以上に、日本の酪農の将来がすでに危ぶまれてゐる状況が問題提起されてゐます。唐突ですが、米国と交渉中の甘利くんにも頑張つて欲しいね。 続いての五箇所目は「コム・デ・ギャルソン」。意外だつたのは、コム・デ・ギャルソンはデザイン制作と営業だけの会社だといふことで、実際の裁縫は外部に発注されるのださうです。現在も同じかどうかは知りません。現実に、村上さん安西さんが案内されたのは江東区の町工場でした。 さらに六箇所目。「テクニクスCD工場」。テクニクスといふブランド名も懐かしいですが、村上春樹さんがコンパクト・ディスクとは何かを解説するあたり、時代を感じさせます。専門的な話にはちよつとついていけませんが、水丸さんがいふ「いろいろと すごいです」が全てを語つてゐるやうな。 そして最後は「アデランス」。男性用かつらのメーカーとして有名ですが、工場潜入した人は当時少なかつたでせう。 わたくしも頭髪に関しては、末期的状況と申しますか、すでに何をしても手遅れ状態なので、いつそ丸刈りにしていろいろなかつらを試して遊びたい感じです。もつと安ければいいけど、工程を見てゐると、この価格もやむを得ないのでせうね。 村上さんの本文も、水丸さんのイラストも「もつと気楽に行かうぜ」と語りかけるやうで、癒される工場見学本であります。村上さんの文章も最近とは少し違ふみたいで、人気作家だけれど、現在のやうに大物扱ひされてゐない時代の気軽さが感じられます。たまにちと恥ずかしい表現もありますが... http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-165.html

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2014/04/09

これを図書館で借りてきた翌日、安西水丸さんが亡くなったというニュースを見て驚いた。 本の中では、アデランスの工場で鬘に毛髪を縫いこんだりしている。 "CD"とはいったい何であるかという説明があったりして、時代を感じる。 こういうルポ風の物を読むと、村上春樹って...

これを図書館で借りてきた翌日、安西水丸さんが亡くなったというニュースを見て驚いた。 本の中では、アデランスの工場で鬘に毛髪を縫いこんだりしている。 "CD"とはいったい何であるかという説明があったりして、時代を感じる。 こういうルポ風の物を読むと、村上春樹ってやっぱり文章上手だなと思う。

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2013/12/01

1980年代の話なんでかなり古いんだけど、読み物としてはかなり面白いです。 製品の話聞いてわけがわからないので「うなずきトリオ」になっちゃうとか……。

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2013/09/24

安西水丸とのコンビだが、今回は文章中心で絵は補足的な程度。全体的には、なんといっても目の付けどころがいい。そして、ここでの成果(アデランス)を村上春樹は『ねじまき鳥』にちゃっかり活用している。篇中で1番面白かったのは「科学標本」、1番考えさせられたのは「小岩井農場」の「経済動物」...

安西水丸とのコンビだが、今回は文章中心で絵は補足的な程度。全体的には、なんといっても目の付けどころがいい。そして、ここでの成果(アデランス)を村上春樹は『ねじまき鳥』にちゃっかり活用している。篇中で1番面白かったのは「科学標本」、1番考えさせられたのは「小岩井農場」の「経済動物」という視点。それにしても牡牛たちは可哀そうだなあ(牝牛だって、けっして幸せという訳ではないが)。作りもののダッチ牝牛に精液を絞り取られた揚句、ハンバーガーだなんて。また、ここでは日本の農政についてもあらためて考えることになる。

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2013/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

村上春樹氏とその相方でもあるイラストレーター安西水丸氏による工場訪問記。 人体標本、結婚式場、消しゴム工場、小岩井農場、コムデ・ギャルソン、 パナソニックCD工場、アデランスの7つの工場。 普段生活の一部となっているものが、どう作られているか・・・その舞台裏を見れるなんて面白そうだ。 水丸さんのイラスト付き。いつも思うが、この人の絵はヘタウマだ。でも実は電通のアートディレクターを経て、平凡社で出版の仕事にも携わっていたという過去があるらしい。意外とスゴい人なんだ。。でも、妙に村上氏のエッセイに合う。 面白かったのが、小岩井農場とアデランスかな。 農場は、「牛に願いを」というドラマが好きなのと、最近マザー牧場に行ったことも大きかった。 アデランスは、まずピンと来たのが「ねじまき鳥クロニクル」の笠原メイ。確か彼女はかつら工場でバイトしてなかったっけ。村上氏は、この工場見学からアイデアを得てねじまき鳥を書いたのだろう。たぶん。 (アデランスって、陰毛のかつらも作っているみたい。見たいような見たくないような。) 工場見学は、実は最近流行っている。カルビーの製品が出来るまで、などの過程が見れるツアーがキャンペーンの景品になっていたり、スマステやシルシルミシルなどでも、工場の裏側を特集してたりと、密かなブームとも言えなくもない。 子供の頃、社会科見学は楽しかった記憶が今でもある。オトナになっても、やっぱりモノが作られる裏の過程を見るのは楽しい。 よし、近々親友の働くサントリービール工場に見学に行ってみよう。

Posted byブクログ

2013/05/04

この頃のエッセイは面白いな。そんな所まで気にしてたら 人生務まりませんな。繊細さより少し抜けた細かさが良い。 ただ最近は~どうなの? ボストンマラソンのテロ苦言と言い、社会に関わりすぎちゃうん。 ノーベル文学賞は作品じゃなく、作家の社会貢献度だからね。 がんばって。はるきさん。...

この頃のエッセイは面白いな。そんな所まで気にしてたら 人生務まりませんな。繊細さより少し抜けた細かさが良い。 ただ最近は~どうなの? ボストンマラソンのテロ苦言と言い、社会に関わりすぎちゃうん。 ノーベル文学賞は作品じゃなく、作家の社会貢献度だからね。 がんばって。はるきさん。それ以上のおうえんはしない。

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2013/05/03

バブル前の7つの工場見学の模様を安西水丸さんのイラストを交え伝える本。村上春樹の筆力に脱帽でした。話の内容も今読んでもあたらしかったです。

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