カビへの招待 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
カビに関するありとあらゆる事柄を書いた本。 文字数が適度なので非常に読みやすくなっています。 著者は研究室でカビを研究していて 様々なカビを培養していたりもしています。 時には良い効果を、 また時には中毒症状などの 悪い面をもたらすカビという不思議。 その中にはピーナツに生えたことにより とんでもない毒性を持ったものもあったようで。 (これを食べた七面鳥が100万羽も死んでいる(!!)) 麦角に関しても有名かな。 これもカビがもたらすおっかない中毒です。 ほかにはおいしいチーズなども出てくるので 面白く読めました。
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前回読んだものに引き続き大先輩の本。坂口先生の弟子たちは文学の匂いがする。 古来、カビを人間は様々に利用してきた。その多様性に驚いた。発酵のみならず、菌糸を用いるという発想はなかった。特に中国の利用の仕方には敬服。 また古い時代で研究方法も培養法ひとつとっても今からみると古いが、...
前回読んだものに引き続き大先輩の本。坂口先生の弟子たちは文学の匂いがする。 古来、カビを人間は様々に利用してきた。その多様性に驚いた。発酵のみならず、菌糸を用いるという発想はなかった。特に中国の利用の仕方には敬服。 また古い時代で研究方法も培養法ひとつとっても今からみると古いが、このような先輩たちの苦労が今の微生物研究の基礎をくみ上げたのだろうと敬服。
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