野蛮な来訪者(上) の商品レビュー
歴史的な買収に関する本。 アメリカの経営者の裏側について一端を垣間見ることができ、面白い。 社交とネットワークの大事さを知ることができた。
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80年代のマネーゲームの時代(映画「ウォール街」の時代)の最大のディール、KKRによるRJRナビスコの買収を書いた本。 いや、すごいね。 まず持って物語として面白い。 次に、勉強した。これをしったのは「ビジョナリーカンパニー」でのレイノルズとフィリップ・モリスの比較だけど、それだ...
80年代のマネーゲームの時代(映画「ウォール街」の時代)の最大のディール、KKRによるRJRナビスコの買収を書いた本。 いや、すごいね。 まず持って物語として面白い。 次に、勉強した。これをしったのは「ビジョナリーカンパニー」でのレイノルズとフィリップ・モリスの比較だけど、それだけだったら、単なる善玉悪玉で終わっていた。読んでみたら、ロス・ジョンソンもクラビスもそんなに単純じゃないし、みんなミスをしているし、みんな合理的だし、「RJR空軍」だって、否定はできない。「春秋の筆法」ではだめだ。 客観的で皮肉な作者の筆に踊らされている感はするけど、それはよくぞここまで取材したというべきだろう。 これは四半世紀前の話ではないな。 下巻で、マイケル・ミルトンは出てくるかな。出てきてほしいな。 あと、なんだろう。こういう世界は自分とは無縁のはずなんだけど、妙に惹かれてしまう。
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1988年の RJRナビスコのLBO争奪戦を描いた金融ビジネス書の邦訳版です。 長く世界最高額となっていた251億$(約3兆円)の買収劇ですが、 さすがに25年前のこと…、時代背景も、金融工学も色あせています。 小説のジャンルでしょう?が、 経済誌の記者さんが、綿密...
1988年の RJRナビスコのLBO争奪戦を描いた金融ビジネス書の邦訳版です。 長く世界最高額となっていた251億$(約3兆円)の買収劇ですが、 さすがに25年前のこと…、時代背景も、金融工学も色あせています。 小説のジャンルでしょう?が、 経済誌の記者さんが、綿密な取材の元にまとめたビジネス書であり、 いまだに、アメリカでは、読み継がれているというだけあって、 並みの経済小説など足元にも及ばない迫力と緊張感がありました。 邦訳版は絶版で、刊行当時はほとんど売れなかったそうですが、 M&Aにたずさわる者ならば、必読の書でしょう。 超円高の今こそ、In-OutのM&Aのチャンスですし、 過去の歴史を学ぶには、打ってつけの書ですね。
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