高丘親王航海記 の商品レビュー
奇想天外な展開と魅力…
奇想天外な展開と魅力的なキャラクターに満ち満ちた、澁澤龍彦の傑作。特に親王を天竺へ導く藤原薬子、ファム・ファタールとして、圧倒的な存在感と抜群の妖しさを放射している。
文庫OFF
読んでよかった。買っ…
読んでよかった。買ってよかった。淡々と進むストーリーですが、なんだか読み進むうちに涙が出てきて止まらなくなりました。特に親王の命が残り短いということを親王自身が気づいた時の、彼の心の思いを読んだ時、胸の奥が熱くなりました。だけど悲しみを強調したりいたずらに悲劇的にしないところが澁...
読んでよかった。買ってよかった。淡々と進むストーリーですが、なんだか読み進むうちに涙が出てきて止まらなくなりました。特に親王の命が残り短いということを親王自身が気づいた時の、彼の心の思いを読んだ時、胸の奥が熱くなりました。だけど悲しみを強調したりいたずらに悲劇的にしないところが澁澤龍彦の持ち味です。この作品は死ぬまで読み続けたいです。
文庫OFF
薬子のアレとか、出てくるもふもふとかよいのだが、貘は毛生えてるけど儒艮は無いか、わんこ頭n はい。 面白いよ。
Posted by
澁澤龍彦最初で最後の長編小説にして、至高の一冊。複雑に絡み合った澁澤さん好みのモチーフ、文体の軽やかなテンポの良さ、主人公高丘親王のさっぱりと明るい魅力と、親王を天竺へ導く永遠の女性薬子、あらゆる部分に舌を巻く素晴らしい作品。おかしなものがたくさん出てきてずっと楽しい。語り出した...
澁澤龍彦最初で最後の長編小説にして、至高の一冊。複雑に絡み合った澁澤さん好みのモチーフ、文体の軽やかなテンポの良さ、主人公高丘親王のさっぱりと明るい魅力と、親王を天竺へ導く永遠の女性薬子、あらゆる部分に舌を巻く素晴らしい作品。おかしなものがたくさん出てきてずっと楽しい。語り出したら止まらない。
Posted by
なぜ私が澁澤龍彦というやんごとなきひとの書く文章が好きなのか、まさにその答えがこの『高丘親王航海記』にはあります。目で追うだけで恍惚と震え上がってしまうかのような洗練された雅馴な文章、幻想や怪奇、残酷であったりおどろおどろしいようでありながら、どこか飄逸としたユーモアと親しみ……...
なぜ私が澁澤龍彦というやんごとなきひとの書く文章が好きなのか、まさにその答えがこの『高丘親王航海記』にはあります。目で追うだけで恍惚と震え上がってしまうかのような洗練された雅馴な文章、幻想や怪奇、残酷であったりおどろおどろしいようでありながら、どこか飄逸としたユーモアと親しみ……。親王の旅が進んでいくにつれ、なるほど解説者の高橋さんの言うように、澁澤龍彦という一種の世界(まさしくドラコニアという言葉の指す通りです)を逍遥しているようにも感じます。だからといって、別に本作のすばらしさが澁澤ファンのみに共有されうるものだと言いたい訳ではありません。むしろ逆。さかしまです。澁澤龍彦の世界はそんなに限定された、小さなものではありません。その世界は汗牛充棟と積まれた本の収まる書斎ように、窮屈だけどミニアチュール、永遠の驚異とミクロコスモス…とにかく、私の言葉では収まらない、膨大で明るい世界なのです。 そして、今尚私たちとは別な世界で航海を続けているであろう、永遠の好事家澁澤龍彦の足跡を辿るように本書を繙く時、人生の航路を見つけるとは言わないまでも、人生を自分なりに「逍遥」することの懐かしさのようなものを思い出すことができるでしょう。
Posted by
初めて読んだ澁澤龍彦。今まで難しそうと敬遠をしていたが、読みやすく、面白く、心揺さぶれる話だった。酩酊するような美しさ・絡みとられるような美しさではないんだけれど(私的には鏡花がこれ)、夢に遊ぶ蝶を見るような、キラキラと光る透明に近い何かが遊ぶ軽やかさを感じるような美しさだった。...
初めて読んだ澁澤龍彦。今まで難しそうと敬遠をしていたが、読みやすく、面白く、心揺さぶれる話だった。酩酊するような美しさ・絡みとられるような美しさではないんだけれど(私的には鏡花がこれ)、夢に遊ぶ蝶を見るような、キラキラと光る透明に近い何かが遊ぶ軽やかさを感じるような美しさだった。 どの話もとても好きだった。他の作品も是非読もうと思う。(この年末年始は平家物語を再読しようとしていたのだけど...読めるかな..) 特に好きだったのは、「親王の時代からおよそ一千年をへて、そのころスマトラを探検していたイギリス東インド会社の切れものトマス・スタンフォード・ラッフルズ卿が、この世界最大の花をたまたま発見して、ラフレシアという名をつけたことは今日よく知られていようが、もとより、親王も安展も円覚も、そういう後世の事情にはからきし疎いほうの人間だったから....」みたいなやりとりがちょこちょこ入るところ笑笑
Posted by
東宮の地位を政争のあおりで失い、出家したのち老齢で入唐、インドに向かおうとして消息不明となった親王を主人公とした幻想的な旅行記。 どんな気持ちで生涯を過ごしたのだろうかと思い、またその旅が少しでも楽しいものであったらと想像する。
Posted by
2021.1.30市立図書館 著者の遺作で、初出は「文學界」昭和60年8月号〜昭和62年6月号。 ブクログには単行本(1987)の登録がみあたらなかったので、その文庫版を便宜的に。単行本は菊地信義の装幀で、鬱金色の布貼に箔押し、見返しには黒字に鬱金色で著者自作の地図という趣のある...
2021.1.30市立図書館 著者の遺作で、初出は「文學界」昭和60年8月号〜昭和62年6月号。 ブクログには単行本(1987)の登録がみあたらなかったので、その文庫版を便宜的に。単行本は菊地信義の装幀で、鬱金色の布貼に箔押し、見返しには黒字に鬱金色で著者自作の地図という趣のある造り。 近藤ようこの漫画化されたものをおもしろく読み、これは原作も読むべしということで借りてみた。 考えてみれば、澁澤龍彦をまともに読むのは30年ぶりではないだろうか。高校の図書室ではあやしくひめやかなふんいきのタイトルとカバーの河出文庫をずいぶんよみあさったものだった。でも、この単行本には出会いそびれた。当時もしであっていたら、また違う読書の道を歩んでいたのかもしれないとちょっと思う。
Posted by
『ねむり姫』を読んで『高丘親王〜』っぽい、と当たり前の感想を抱く。 そこで再読。程よく忘れている。ファム・ファタルな薬子はよく憶えていた。オオアリクイを前に時代考証を無視したペダントリーが披露される辺りも「そういう世界観なのか」と印象深く憶えていた。 親王とか明恵上人とか、...
『ねむり姫』を読んで『高丘親王〜』っぽい、と当たり前の感想を抱く。 そこで再読。程よく忘れている。ファム・ファタルな薬子はよく憶えていた。オオアリクイを前に時代考証を無視したペダントリーが披露される辺りも「そういう世界観なのか」と印象深く憶えていた。 親王とか明恵上人とか、浮き世離れしたキャラクターは渋澤さんの大好物。 これまで、ゲーテ『ファウスト』は実に遺作らしい結構と風格を備えていると思っていた。わが国では何を措いても『高丘親王航海記』だろう。 付言:高橋克彦による解説が胸を打つ。
Posted by
http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2014/03/post-8f21.html
Posted by
