続・日本人の英語(続) の商品レビュー
6章立てですが、最初の2章は為になりましたが、それ以降はなんとなく著者の研究分野(?)の備忘録的内容に。 では、具体的にためになった点を・・ 1.定冠詞の使い方 どこかの予備校の先生が、theを使うのはお互いに「そのもの」が共通に認識できる前提、というのはこの本の受け売りでした...
6章立てですが、最初の2章は為になりましたが、それ以降はなんとなく著者の研究分野(?)の備忘録的内容に。 では、具体的にためになった点を・・ 1.定冠詞の使い方 どこかの予備校の先生が、theを使うのはお互いに「そのもの」が共通に認識できる前提、というのはこの本の受け売りでしたね。 2.You're always in my hair! 子供を持つ母親が、「いつもうるさい」という時に使う決まり文句で、髪の毛・・とは訳さない。 3.I went to a movie with my friend.✖ 正しくはwith a friendで所有格を使うと、一人しかいない友達という意味になる 4.I was out walking my dog.〇 この場合は必ずmyをつける、無冠詞だと「犬肉」の意味となる 逆に、後半は俳句や川柳、古い日本映画を題材としていて、実用的ではないし、165Pに書かれた日本語の説明など何を言いたいのかさえわからなかった。 確かに外国人で、ここまで日本語に造詣が深いのは驚きだが、やはり細かな点は編集者がきちんと指摘すべきでしょう。 また、日本語の句読点が、コンマやピリオッドで代用されているのにも違和感があった。
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転んだ子供が泣かなかったら「えらいえらい」。 うーん。確かにこの「えらい」の語感は辞書では得られまい。 でもって、英語圏の子ども達はこういう時、何と言って貰えるんだろうか??むしろ、そこを書いてよね〜w マーク・ピーターセンが岡山へ!しかも「まろやかな岡山弁」だって。 ところで「笠岡から車で2時間ほどの山奥」って、どこへ行ったんだろう? …あ、正宗白鳥ね、和気郡でした。 「バナナフィッシュに最適な日」の"Miss Spiritual Tramp"呼ばわりされる妻の考察は大変興味深いものであった。
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とても有名な『日本人の英語』の続編。「日本語を母国語にしている人が日本語独特の構成上の特徴や思考方法にとらわれて書いたり話したりする英語」(pp.178-9)についての分析で、可算・不可算、時制など。 このタイトルそのものについて著者が分析しているところが面白い。「前の本に『...
とても有名な『日本人の英語』の続編。「日本語を母国語にしている人が日本語独特の構成上の特徴や思考方法にとらわれて書いたり話したりする英語」(pp.178-9)についての分析で、可算・不可算、時制など。 このタイトルそのものについて著者が分析しているところが面白い。「前の本に『日本人の英語』という偉そうな題名をつける気はもともとなかった。人の反感を買うだけだろうと思ったし、ことに日本人の外国語学習の苦労に対する私の態度が誤解されるのではないかと、心配していたのである。」(p.177)とあったが、まさにおれはこのタイトルは鼻持ちならないものとして認識していただけに、10年以上前、大学生のとき前著を読んで以来長い間、その続編は読む気もしなかった。このp.177を読むまで、おれはこの著者の態度を誤解していた。そして、"The English of the Japanese"も、"English among Japanese People"も、どれも著者の意図するところにあてはまらないという。本当にこころを外国語に訳すというのは、本当はとても難しいことだと思う。この点は、最近読んだ『井上一馬の翻訳教室』という本でも、繰り返し述べられていた気がする。 いくつか勉強になったことのメモ。I watched a movie last night.とI saw a movie last night.の違い、について、どっかでwatch a movieは家でテレビで見ること、see a movieは映画館で見ること、と書いてあったのを読んだ気もするが、この場合はそうでもないらしい。「"seeing"は、目という"道具"でもって、あるものをvisual informationとして頭脳にいれること」(p.150)で、「"watching"はまさに時間の経過していく間、ものの変化を意識する、『観察』に近いことである」(同)らしい。なんとなくはわかるんだけど、確かにWhat did you do last night?に答える時はsawよりwatchedの方が自然なんだろうなあとかは分かるが、そのなんとなくが説明できなくて困る。 あとは色んな本で話題になる、「時や条件を表すif節の中は未来のことでも現在形」についての話題で、英語の教師としては、ここをどう説明すればわかりやすく、かつ本質を外さない説明ができるか、3年前に高2を教えた時はそれなりに考え抜いたはずだけど、今となってはもう、その時の教え方もベストではなかったかと思う。"We shall be most pleased if you will accept our invitation."(p.125)とか、"If it will make you unhappy, I won't go." (p.129)みたいな例を、著者がいうように「例外」とか「意志未来」云々とか言わずに、何か説明できる方法はないのか、あらためて考えようと思う。 最後に、英語とは全く関係ないのだけれども、1960年代のアメリカの話がpp.41-2で端的にわかりやすく説明されており、興味深いと思った。(17/05)
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日本人の英語の続編。 昔の映画から例文が出ているなど、前著より親しみやすかったと思う。 特に、Ⅴ~Ⅵ章はなるほどと理解できた部分が多かった。
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日本人の英語、ではかなり翻訳についての説明が多かったが、続ではもっとおおまかなくくりになっていたので、より読みやすかった。 再度読んだが忘れているところも多かった。
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面白かった‼ 前書「日本人の英語」よりこちらの方が読みやすく、指摘されている内容も親しみやすく感じました。
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シリーズ第2弾。 外国人の立場で日々感じている日本人の英語の可笑しさに対して、 ネイティブならではの細かなニュアンスを伝えてくれる1冊。 著者の日本語力も上がったようで、前作と比べ、かなり読み易くなっている。 みる・きく等の微妙な違いによる使い分け、 使役動詞の意味の違い等、興...
シリーズ第2弾。 外国人の立場で日々感じている日本人の英語の可笑しさに対して、 ネイティブならではの細かなニュアンスを伝えてくれる1冊。 著者の日本語力も上がったようで、前作と比べ、かなり読み易くなっている。 みる・きく等の微妙な違いによる使い分け、 使役動詞の意味の違い等、興味を引く内容も多い。 かなり古い本ではあるが、読めばきっと気づきのある1冊。
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本書は、長年日本人の英語に接してきた著者が、日本人が苦手とする英語の文法や表現を題材に、英語の使用方法を解説するものです。文法書や辞書のように網羅的なものではありませんが、私たちが英語を使用する際に大変役立つ情報がたくさん盛り込まれています。例えば、 日本人がしばしば犯す誤りと...
本書は、長年日本人の英語に接してきた著者が、日本人が苦手とする英語の文法や表現を題材に、英語の使用方法を解説するものです。文法書や辞書のように網羅的なものではありませんが、私たちが英語を使用する際に大変役立つ情報がたくさん盛り込まれています。例えば、 日本人がしばしば犯す誤りとして次のような例が挙げられています。 先生 What did you do on Sunday? 学生 I went to a movie. 先生 Who(m) did you go with? 学生 I went with my friend. この会話に見られるmy friendはこの文脈では不自然になります。ここでのmy friendは、この学生に友だちが一人しかいないことを意味してしまうからです(この理由については本書で詳しく説明されています)。このような場合、I went with one of my friends / I went with a friend / I went with a friend of mineと言う必要があります。本書では他にも、可算名詞と不可算名詞の使い分けや、前置詞、時制といった、日本人が英語学習で苦労する項目が丁寧に説明されています。今まで知らなかった英語が発見できる一冊だと思います。 (ラーニング・アドバイザー/人社 IKARASHI) ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=303195
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170頁「子供のころ、宗教を忘れることのできる時間は唯一土曜日、市立図書館に逃避している時間だけであった。「宗教無差別」的に集められた本は、ウィスコンシンにはない世界を見せてくれたのである。」
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1より面白かった。バックグラウンドの文化とそもそもの構造の違いにより、異言語を完全に1:1対応させることは出来ない。限界でもあり、面白くもある。自分は全く英語が苦手だけれど、それでも非常に腑に落ちる。日々思っていたことなので、一々納得。 『日本にいながら英語の感覚に馴染むことは...
1より面白かった。バックグラウンドの文化とそもそもの構造の違いにより、異言語を完全に1:1対応させることは出来ない。限界でもあり、面白くもある。自分は全く英語が苦手だけれど、それでも非常に腑に落ちる。日々思っていたことなので、一々納得。 『日本にいながら英語の感覚に馴染むことは、年齢を問わずに十分にできると思う。必要なのは没頭することだけである。(中略)とにかく本当に夢中になれば、後はどれだけ時間を積み重ねるかという問題だけである。』
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