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発酵 の商品レビュー

4.1

13件のお客様レビュー

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ミクロの世界で繰り広…

ミクロの世界で繰り広げられる発酵食品の世界。発酵食品を食べる意識が変わった気がします。

文庫OFF

2024/01/31

発酵というと納豆や漬物、チーズや酒といった発酵食品が頭に浮かぶが、発酵を 「微生物、またはその生成物が有機物、または無機物に作用して有機化合物または無機化合物を生じ、なおかつその現象が人類にとって有益となること」 と定義すると食品だけでなく、医薬品、各種の工業に使われる化学化合物...

発酵というと納豆や漬物、チーズや酒といった発酵食品が頭に浮かぶが、発酵を 「微生物、またはその生成物が有機物、または無機物に作用して有機化合物または無機化合物を生じ、なおかつその現象が人類にとって有益となること」 と定義すると食品だけでなく、医薬品、各種の工業に使われる化学化合物、環境浄化、染め物や解毒まで、微生物の活躍の場は広い。微生物の発酵の助けがなかったら現代の生活は成り立たないのだなあ、と改めて思う。 著者は発酵の専門家で、一般向けにわかりやすく面白い発酵エッセイをたくさん書いているけれど、本書はちょっと本気を出してみました、みたいな感じがする。200ページちょっととそんなに厚い本ではないが、発酵百科みたいな趣があって、この分野についてのパースペクティブが得られる。おすすめ。

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2018/11/02

第1章 地球と微生物 第2章 微生物と発酵の発見 第3章 発酵技術の進歩 第4章 日本人と発酵 第5章 発酵を司る主役たち 第6章 今日の発酵工業 第7章 奇跡の発酵 著者:小泉武夫(1943-、福島県小野町、農学)

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2017/05/21

日経新聞夕刊の人気コラム「食あれば楽あり」でお馴染み、味覚人飛行物体こと小泉教授による、発酵学のブリーフィング。20年近く前の初版だが全く古臭さが感じられない。人間などの複雑な生物では全く産生することのできないアルコールやビタミン、抗生物質などの様々な有益な物質を、カビや酵母、細...

日経新聞夕刊の人気コラム「食あれば楽あり」でお馴染み、味覚人飛行物体こと小泉教授による、発酵学のブリーフィング。20年近く前の初版だが全く古臭さが感じられない。人間などの複雑な生物では全く産生することのできないアルコールやビタミン、抗生物質などの様々な有益な物質を、カビや酵母、細菌などの単純生物がいとも簡単に産出してしまう(そして多くの場合、その物質は彼らにとって不要物=排泄物、だというのだ)、その驚異のメカニズムが簡潔で歯切れの良い文体で綴られている。発酵を用いた世界中の様々な知恵が列挙されているが、科学的知見もないまま純粋に生活上の経験と伝統によってこれらの技術が現代に伝わっているという事実に驚きを覚えた。

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2014/03/13

京都市左京区の曼殊院には、これまで人類に貢献してきた微生物を供養する「菌塚」なるものがあるそう。 確かに普段はあまり意識しないけれど、私たちの生活は気の遠くなるような数の“殉職菌”たちの働きによって成り立っているわけで。 発酵の化学は有益かつ興味深い一方で、すこし切ない気持ち...

京都市左京区の曼殊院には、これまで人類に貢献してきた微生物を供養する「菌塚」なるものがあるそう。 確かに普段はあまり意識しないけれど、私たちの生活は気の遠くなるような数の“殉職菌”たちの働きによって成り立っているわけで。 発酵の化学は有益かつ興味深い一方で、すこし切ない気持ちにもなるのであった。なにはともあれ、人類の叡智に乾杯!(できれば醸造酒がいいかしら)

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2012/09/28

農学博士の小泉武夫先生が教えてくれる、発酵の神秘。地球上の生物から工業製品までとにかくすべての原点は発酵にあることを知り、驚きでした

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2012/08/11

発酵というと。「発酵食品」の発酵ばかりを思いつくが、(この本にも書かれているが)発酵学のカバーする範囲は微生物の働きによる有用物質の生産にまでのぼっている。少し古い本であるが、十分に発酵学の入門書になりうると思う。

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2011/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 酒、チーズ、納豆等の嗜好食品から医薬品、洗剤の製造、さらには抗生物質、アミノ酸、ビタミン、微生物タンパク質の製造まで、発酵の作用は広く利用されている。 自然界における環境浄化もまた微生物の活動に依存する領域で、発酵は地上の動植物の生存に不可欠の作用である。 フグの毒抜き、中国の“奇跡の発酵”等、世界各地の発酵文化に今日のバイオテクノロジーの原点を探り、目に見えない微生物の神秘的世界を宇宙的スケールで捉える。 [ 目次 ] 第1章 地球と微生物 第2章 微生物と発酵の発見 第3章 発酵技術の進歩 第4章 日本人と発酵 第5章 発酵を司る主役たち 第6章 今日の発酵工業 第7章 奇跡の発酵 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2013/01/09

4121009398 206p 1997・6・30 6版 ◎多少の科学、化学の知識があればおもしろいのではないのでしょうか。それを考えなくても発酵と人間との深いつながりを知れる歴史書としても読める内容。

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2010/08/18

発酵の原因についての究明についてはまだそれ程時間が経っていない。 しかし、人類は経験によって発酵を食生活の色々な面で活用してきたのは何千年前からとかなり時間が経っている。酒やパンに留まらない。 また、それ以外の意外なところにも使っていたり、発酵のさせ方にも特異な方法を使っていた...

発酵の原因についての究明についてはまだそれ程時間が経っていない。 しかし、人類は経験によって発酵を食生活の色々な面で活用してきたのは何千年前からとかなり時間が経っている。酒やパンに留まらない。 また、それ以外の意外なところにも使っていたり、発酵のさせ方にも特異な方法を使っていたり、感心させられる。

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