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ワイン・スキャンダル の商品レビュー

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2014/11/26

1976年に出版を計画していたものが一旦取りやめになり、1985年のオーストリア不凍液混入事件を機に改めて出版されたもの。邦訳1989年。 主に70年代までの醸造、表示、販売における 違法行為の数々とそれらのお粗末な結末。 中身の確認し難いワインにおいて、いかに不正が暗黙のうち...

1976年に出版を計画していたものが一旦取りやめになり、1985年のオーストリア不凍液混入事件を機に改めて出版されたもの。邦訳1989年。 主に70年代までの醸造、表示、販売における 違法行為の数々とそれらのお粗末な結末。 中身の確認し難いワインにおいて、いかに不正が暗黙のうちに行われていたか、3〜40年近く前とはいえ、ここまでか、という驚き。 『世界一高いワイン「ジェファーソン・ボトル」の酔えない事情』とは違う、生産、流通段階における、特にスノッブ・セレブではない一般消費者に対しての不正行為だが、いずれも大して問題視されていない辺り、結局のところ、両者の意識が高くならないことには、解決もしない。 現実は分からないが、各地で原産地呼称が運用されるようになり、違う意味での問題はあるが、ここに挙げられたようなコトは、ある程度解決してると思って良いのだろうか?? 最後に船瀬俊介による「日本のワイン事情」として一節もうけられているが、全く変わっていない現状に苦笑。

Posted byブクログ