名前のない人 の商品レビュー
表紙怖っ 表紙!って思ったけどホラーではなかった 夏と秋の間いいよね ずっと一緒に居れたらよかったけどずっとこのままではね 切ないね
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車に当ててしまい,やってきた記憶喪失の男.お百姓のベイリーさん一家の客人として楽しく暮らすが,ある日自分の周りだけ秋が訪れないことに気づく.この見知らぬ人は秋を司る鹿の形をした神のようなものなのか?絵の素晴らしさと合わさって,不思議な味わいのあるとても素敵な本です.彼が何者かと詮...
車に当ててしまい,やってきた記憶喪失の男.お百姓のベイリーさん一家の客人として楽しく暮らすが,ある日自分の周りだけ秋が訪れないことに気づく.この見知らぬ人は秋を司る鹿の形をした神のようなものなのか?絵の素晴らしさと合わさって,不思議な味わいのあるとても素敵な本です.彼が何者かと詮索しないで受け入れるベイリーさんたちも素晴らしい.
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夏から秋へと季節が移り変わろうとしている時、不思議な男がベイリーさんの農場で暮らすようになった----。空想と現実のはざまを歩き、神秘的な自然の心を描き上げた話題作。(アマゾン紹介文) いつホラーになるんだろうとか思っていました…。 独特な絵柄で、近景の人物は少し怖く見えますが...
夏から秋へと季節が移り変わろうとしている時、不思議な男がベイリーさんの農場で暮らすようになった----。空想と現実のはざまを歩き、神秘的な自然の心を描き上げた話題作。(アマゾン紹介文) いつホラーになるんだろうとか思っていました…。 独特な絵柄で、近景の人物は少し怖く見えますが、遠めだと不思議と温かい印象を覚えました。 読後感もよく、季節的にぴったりです(9月現在)。
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ある家族が過ごした、夏と秋の間の季節の、少し不思議な日々。 色々な想像が出来て深い絵本。 読み終わった後はふと窓の外を眺めてしまう。心地よい読後感。
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感想を述べるに難しい一冊。 絵がセンダックっぽいのもあり、なんだか不思議な気持ちに。 どう捉えるか、自分の思考に頼るところが大きく、希少な作品だと思う。
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C.V.オールズバーグという人が絵を描いているのですが、父がその絵がすきだったようで、彼の絵本が何冊か家にありました。 ちょっと悲しいお話で、読み終わった後は余韻が残ります。 決して読んで幸せな気分になるというわけでもないのに、何度も読みたくなる不思議な本です。 絵は色彩がとても美しく、温かみがあります。 わたしも好きです。 村上春樹が翻訳をしていたというのは今はじめて知りました。
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どのページを見てもノスタルジックでファンタジックで むやみやたらと切なくなってきてしまって 疲れたときなどこの本を開くと泣いてしまう。 スーラやピサロみたいな点描の風景。 むっちりした娘と朗らかそうな夫婦。 ユートピア、という感じがする。
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秋の使いなのだろうか。 数年前に読んだ時は、「名前のない人」とはなにものなんだろうと考えた。 季節は夏から秋に移り変わっていく頃。 ベイリーさんが車ではねて、鹿かと思ったら人間だった。その人は口を聞かず、記憶を失っているようだった。それが名前のない人だ。 ベイリー家に住みはじめる名前のない人は、温かなスープでさえ、はじめて見たかのようにびっくりした顔でみる。 周りでは不思議なことが起こりはじめた。 そしてある日突然、別れの時が来る。ベイリー家の人々は自然に別れを受け入れる。なぜ去っていくのかという理由など必要ないのだ。 名前のない人を自然に迎え入れたのと同じ、自然に別れを受け入れる。 まるで去っていく秋を見送るかのように。 すべてが過ぎていき、すべてがやってくる。 人も同じ。過ぎていく人やってくる人。 それ以来、ベイリー家には毎年、不思議な現象が起き、 短い挨拶が届けられる。 「また来年の秋にね」 新しい季節は、まったく新しい季節ではない。 過ぎた季節を思い出す季節でもある。 すべては不思議なのだと思う。 今は考えるのではなく、自然の不思議さを感じる。 季節が移り変わるにおいを感じさせるパステル画の絵本。 秋の季節に読んでほしい一冊。
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夏が秋へ移り変わってゆく頃“名前のない人”は現れた。名前を覚えていなければ、話す言葉も持たない。ボタンのとめかたさえもわからない。そんな彼がやって来て去ってゆくお話。 ストーリーは多くを語らず、謎めいた部分を残す。しかし、それが不思議と心地よく感じられる。空想と現実のはざまを歩き...
夏が秋へ移り変わってゆく頃“名前のない人”は現れた。名前を覚えていなければ、話す言葉も持たない。ボタンのとめかたさえもわからない。そんな彼がやって来て去ってゆくお話。 ストーリーは多くを語らず、謎めいた部分を残す。しかし、それが不思議と心地よく感じられる。空想と現実のはざまを歩き、ミステリアスな世界を描き出すオールズバーグの絵本。村上春樹訳。 From Publishers Weekly Farmer Bailey thinks he's hit a deer while driving his truck, but in the middle of the road lies a man, an enigmatic stranger. He goes home with Farmer Bailey, his memory apparently gone. Weeks pass at the Bailey farm; the stranger seems happy to be around them, and helps with the harvest. Oddly, while trees to the north of the farm turn red and gold with the arrival of fall, Bailey's land seems to be in a state of perpetual summer. One day, the stranger sees geese flying south and knows that he, too, must leave. Not long after that, the leaves at the farm change color and the air turns cool. And every year since, summer lasts a week longer at the Bailey farm than anywhere else. Van Allsburg's story is strangely melancholy, and his straightforward writng is uncannily dry, in contrast to the vivid green and golden landscapes of his paintings. The mood and suspense in this book make it compellinga chance to see the artist take a slight incident and create a truly mysterious event. (All ages Copyright 1986 Reed Business Information, Inc
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ベイリーさんが轢いた人は、人間の形をした鹿で四季の案内人だったのではないだろうか。ざらっとした革の服が、彼の着ているものだったから。口がきけないから。 名前のない人が自分の住んでいるところだけ、季節が移り変わらないことを知って、自分が何者かおもいだしたのかもしれない。それは大変シ...
ベイリーさんが轢いた人は、人間の形をした鹿で四季の案内人だったのではないだろうか。ざらっとした革の服が、彼の着ているものだったから。口がきけないから。 名前のない人が自分の住んでいるところだけ、季節が移り変わらないことを知って、自分が何者かおもいだしたのかもしれない。それは大変ショックだったのではないか。
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