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枕草子の謎 の商品レビュー

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2025/03/24

「枕草子」を読むと、必ず抱く疑問。日記的章段、つまり、清少納言が藤原定子中宮に宮仕えしていた話の中に、定子の悲運や苦難が全く出てこないのは何故? 田辺聖子先生のように、定子の思い出を美しいまま、楽しい輝かしいことだけ永遠に伝えるため、と考えるとなんか納得してしまいます。そこへ、筆...

「枕草子」を読むと、必ず抱く疑問。日記的章段、つまり、清少納言が藤原定子中宮に宮仕えしていた話の中に、定子の悲運や苦難が全く出てこないのは何故? 田辺聖子先生のように、定子の思い出を美しいまま、楽しい輝かしいことだけ永遠に伝えるため、と考えるとなんか納得してしまいます。そこへ、筆者の藤本泉さんが、「だったら、ここは? ここも変じゃないですか?」というポイントを、前作「源氏物語99の謎」と同様に列挙し、「やはり、『枕草子』を書いたのも清少納言ではない」という結論を導きます。この本も、驚愕の、でも納得の内容でした。藤本泉さんは、真の筆者候補として、有名歌人の「あの人」を挙げていらっしゃいますが、私は鎌倉時代まで生きていた「あの有名歌人」じゃないかな…と、なんとなく感じています。 自分の思いを表現することが、今よりもはるかに困難だった王朝時代、それでも消滅しなかった言葉たちに、大河ドラマのブームだけでなく、光が当たり続けるといいですね。

Posted byブクログ