哀しい予感 の商品レビュー
吉本ばななさん初読みでした なんて心地良い言葉のリズムなんだろう 無理なく無駄なく素直な文章で息がしやすい そして言葉遣いが美しい 昨日まで宇佐見りんさんを読んでいたからか彼女とは正反対の文章だなと感じました
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どんな話かと言われれば、なんてことはない1人の女の子の話なわけだけど、その世界があまりに面白くて、のめり込むように読んでしまった。大したことない場所に、大きな魅力を注いでしまえる作品が、小説にしろ映画にしろ、ダイスキだ。
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吉本さんの物語には、夜や死、雨、恋人かそれに近い男性がよく出てくる。「悲しい」ではなく「哀しい」というせつなさ。タイトルが出てくる、…哀しい予感がした。という一文の入る一節が好き。
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おばが長い間ひとり、胸にしまい込んで鍵をかけていた思い出が、弥生によってほどかれ、交わる経過が胸に迫る。 弥生をずっと見守ってきた家族の温かさと、それをきちんと受け止めている彼女の成熟した精神性が美しくて、涙があふれた。
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悲しい話かと思ったら、これが意外とそうでもなくて、テンション高くはないけど、ちょうど良い明るさの短い話で読んでて心地良かった!細かい部分まで書き過ぎてないところが良かったのかなぁ・・・!
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きれいで哀しくてすりガラスのような物語。 装丁は角川文庫と同じイラスト・イメージで、地が黒、文字が白。
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もともと好きだったけど、とつぜん、 読みたくなって、読んでみた。 どうしても、いま読むべきだと、 心が呼んだんだと思う。 それくらい、いまの自分に必要なことが 書いてあった。 でたらめでけだるい生活が、愛おしくて、 でも、健康で明るい生活も、たぶんよくて、 きっと、私はそこ...
もともと好きだったけど、とつぜん、 読みたくなって、読んでみた。 どうしても、いま読むべきだと、 心が呼んだんだと思う。 それくらい、いまの自分に必要なことが 書いてあった。 でたらめでけだるい生活が、愛おしくて、 でも、健康で明るい生活も、たぶんよくて、 きっと、私はそこを行ったり来たりしながら 生きていくんだろうと思う。
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【デッドエンドの思い出】と同じぐらい高校生の時から何度も読んでいる。 少しじめっとした世界観が好きだし、主人公のおばにとても魅力を感じる(いつも友達にイメージを重ねてしまう)。 文章ひとつひとつに、愛情感じる。 台詞ひとつひとつに優しさを感じる。
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幼少期の記憶がない語り手の弥生は、いつもの家出をする癖で おばのゆきのの家に行くのだが、そこで自分の今の家族とは 血がつながっていないこと、ゆきのは自分の姉であることを思い出す。 そんな家出生活の中である日、おばは姿を消してしまい、弥生は 消えたおばを弟の哲生と追いかける。 雰囲...
幼少期の記憶がない語り手の弥生は、いつもの家出をする癖で おばのゆきのの家に行くのだが、そこで自分の今の家族とは 血がつながっていないこと、ゆきのは自分の姉であることを思い出す。 そんな家出生活の中である日、おばは姿を消してしまい、弥生は 消えたおばを弟の哲生と追いかける。 雰囲気は静かで透き通っていてきれいなのだけれど、中途半端な小説だった。 話の起伏がないし、恋愛もおばの悲しみも弥生の切なさもあっさりしすぎていて ほんの入り口のところで展開も止まってしまっている。 読みやすし、世界観がきれいなだけにもったいなかった。
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あれから何年たったのだろう。 初めて読んだ時はやよいの目を通して読んでいたのに、今はゆきのの目を通して読んでいた。 せつないな~ でもそこはかとなく幸せが漂っている。
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