23分間の奇跡 の商品レビュー

ジェームズクラベル【著】,青島幸男【訳】

たった80ページあま…

[文庫ＯＦＦ]

たった80ページあまりの短編。30分あれば読めますが、たっぷり半日は考えられます。敗戦国の学校に占領国の教師がやってくる。教師はどの様に子供たちを洗脳し、手中に収めたのか？午前九時から九時二十三分迄の間の出来事が簡潔な文章で淡々と書かれています。

これ、ものすごく怖い…

[文庫ＯＦＦ]

これ、ものすごく怖い話じゃないでしょうか…幽霊よりも怪物よりも、実は一番恐ろしいのは人間、殊に集団心理を強要する人間なのですね。文章が子供にも読めそうなほど淡白なのが、余計に不安を煽ります。何故か、ファシズム、と言う言葉が頭に浮かびました。これも厳密に言うとホラーではないですが、ぞっとしたのでこの評価で。

2024/10/21

世界史読書案内から。ん？なぜ、そこで扱われていたんだ？ってのが第一の感想。大戦に巻き込まれた市井を描いたものとして、ってことかな。

2024/10/07

短編なので30分ほどで読み終えられる。だけど、読後にはうまく言い表せない不気味さが残っていた。

この物語の中の先生は、何も間違ったことは言っていないように感じる。生徒が今まで疑問に思っていなかったことに向き合うし、自分でやりたいことを選択して良いんだと言う。

生徒が自分で選んでいるように思えても、生徒が自由であるように思えても、その状況が他人から影響を受けているものだと意識が出来ないのだとしたら。そうすることが教育なのだとしたら。

今の教育は、子どもたちにどんな影響を与えているのだろうか。

2024/09/27

#44奈良県立図書情報館ビブリオバトル「こころ」で紹介された本です。
「暁天ビブリオバトル」と銘打ち、図書情報館を離れ、南都七大寺のひとつ大安寺にて朝7時30分から開催しました。
2014.8.16
https://m.facebook.com/events/300215786817397?view=permalink&id=301086480063661

2024/09/11

じょ、ジョニー〜〜〜！！！！！
でも従う方が楽だもんな、とも思ってしまう。
レジスタンスってすごいよね

2024/08/14

新任の先生が、国旗をはさみで切る誘導をした所からだいぶ不穏な感じがしてきます。クラスが楽しそうに丸め込まれて国旗を切り分け、旗立てポール？を窓から投げ捨てる様子にゾクっとします。
最初は反抗的なジョニーも最終的に先生を好きになり懐柔されてしまい、23分でひとつのクラスが洗脳完了され「あーあ……」という感じ。
全てを疑ってかかれ、とまでは言わないまでも人間はちゃんと思考をし続けなければ。と思ったのでした。

2024/07/19

神に祈る事で望みが叶うわけでは無い、そこには必ず誰かが与えたいとかあげたいと思って行動するから結果として何かもらえたりする。
こんな感じの事が書いてあってやはり自分の行動に自分自身が責任を持つ事の重要性を学んだ。
この本からどんなことを学ぶかは人それぞれで正解は無いと思う。

2024/07/13

同調圧力、集団心理、洗脳。
内容としては子供と先生がやりとりすることで小難しい表現もなくわかりやすく描かれているけど、これは子供の教育だけの話ではないですよね。
人間って簡単に環境で思想も変わるし、変えることができる。現状の不満に甘い蜜を与えれば人はすぐ心を開く。一度開いてしまった心は多少の疑問や懸念は集団心理、同調圧力で覆い被されてしまう。日本はこの風潮強いと思いますね。

2024/07/12

申し訳ないけど感嘆と同時に私は先生が怖かった。本文で提示されている問題と先生のやっていることは違うけど、結末は同じような。でも正しいルートでその結末に至ったような、なんとも気味の悪い感覚

多分私のこの感想は的はずれだろう。というか、的はずれであってほしい。誰も信じられなくなる