モモ の商品レビュー
たしかにこれは物語であるはずなのに、一節一節にどきりとさせられる。いそがしいいそがしいと言いながら、つまらない顔で生きる僕は、はたして自分の時間をもてているのだろうか。とにかく現代において教訓となる文章が多く驚くばかりであった。
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すばらしい。今、この本を読んだことにものすごい歓喜が押し寄せている。 とくに理由もなく急に訪れるいつものスランプに陥った。そこで頭に浮かんだのが、「原点回帰」。かつて夫に勧められて『はてしない物語』を読み、本を読むことの幸福感と喜びを改めて味わえたおかげで、スランプから一気に浮...
すばらしい。今、この本を読んだことにものすごい歓喜が押し寄せている。 とくに理由もなく急に訪れるいつものスランプに陥った。そこで頭に浮かんだのが、「原点回帰」。かつて夫に勧められて『はてしない物語』を読み、本を読むことの幸福感と喜びを改めて味わえたおかげで、スランプから一気に浮上できたことがあったことを思い出し、ならば同じ著者ミヒャエル・エンデの『モモ』を読んでみようと思ったのだった。 本書はもうだいぶ前からうちにあった。奥付けを見ると1999年。これまで何度も読もうとしたが、なぜかワクワクせず、気が乗らなかった。高校時代に通っていた英語の塾の先生が辞書を片手に読んでいた“MOMO”のペーパーバックの表紙絵が、リアルすぎて全っっ然そそられなかった(アフリカ難民の話なのかと思った)のも一因かもしれない。 読んでわかった。これは大人が読むべき本なのだ。だから、私は今読めたのだ。 最高だよ。モモの友達の道路掃除夫ベッポと、カメのカシオペイアが、もう大好き。マイスター・ホラも素敵で、この場所でのシーンはまるでジブリ映画を見ているよう。絵が見えたもん。ホントに。 ラストは感動でウルウルしたほど。あぁ〜〜、つくづく読んでよかった。楽しかった。何度でも読み返したい。 私に与えられた、私だけの花、ゆっくり、大切に、持っていよう。そして、カメを飼うことがあれば(昔飼ってたからまた飼いたくなっちゃった)カシオペイアと名づけよう。 〈時間とはすなわち生活なのです。そして生活とは、人間の心の中にあるものなのです〉
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久々にファンタジー。 数年前に読み直した時には全く入り込めず、あくびとの戦いだったが今回はスッと世界に入り込むことができた。 マイスター・ホラ、カメのカシオペイア、どこにもない家… 時間泥棒、時間の花… 壮大なテーマ時間。 時間に追われる大人への風刺もあり、心に突き刺さる内容もあ...
久々にファンタジー。 数年前に読み直した時には全く入り込めず、あくびとの戦いだったが今回はスッと世界に入り込むことができた。 マイスター・ホラ、カメのカシオペイア、どこにもない家… 時間泥棒、時間の花… 壮大なテーマ時間。 時間に追われる大人への風刺もあり、心に突き刺さる内容もあり。 読み応えあり。 空想の世界って素敵、無敵。 年齢を重ねるとともに、ファンタジーの世界に入り込むのが難しくなっているのは残念ながら事実。 子どもの頃にファンタジーの世界を満喫しておいて良かったと思う。 空想して、自分だけの世界に浸る、そんな贅沢な時間ってなかなかないし、実際できない。 子どもの頃に質のいいファンタジーを楽しんで欲しいと心底思う。
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タイパとか言われる時代に 時間を大事に節約することはいいけども、その節約した時間はどこに行くのか 時間をどう使うか何に使うかを考えないと、灰色の男たちがあらわれて時間を奪われるという警鐘として読みました SFとして、児童向けに読みやすくしているのが逆に読みにくかったような気も...
タイパとか言われる時代に 時間を大事に節約することはいいけども、その節約した時間はどこに行くのか 時間をどう使うか何に使うかを考えないと、灰色の男たちがあらわれて時間を奪われるという警鐘として読みました SFとして、児童向けに読みやすくしているのが逆に読みにくかったような気もする
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高校生活 になってから読んだ! 家族にこれは読んだ方が良いと激推しされて読んだ。 この本の影響でのびのびと高校生活を送れたと思ってる。
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18冊目『モモ』(ミヒャエル・エンデ 著、大島かおり 訳、1976年9月、岩波書店) 時間どろぼうの”灰色の男たち”にたったひとりで立ち向かう少女モモの活躍を描いた児童小説。 ファンタジーの体をとってはいるが、内容は強烈な風刺劇。日々に忙殺され心のゆとりを無くした現代人に対し警鐘...
18冊目『モモ』(ミヒャエル・エンデ 著、大島かおり 訳、1976年9月、岩波書店) 時間どろぼうの”灰色の男たち”にたったひとりで立ち向かう少女モモの活躍を描いた児童小説。 ファンタジーの体をとってはいるが、内容は強烈な風刺劇。日々に忙殺され心のゆとりを無くした現代人に対し警鐘が鳴らされている。 モモと街の人々との交流はとても可愛らしく、またロマンチックでもある。第一章に流れる豊かな幸福感には、それだけで涙腺が刺激されてしまった。 〈たとえおまえがなんであれ、ひかれ、ひかれ、小さな星よ!〉
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ドイツの児童文学みたいやけど、大人にささる本やし 、大人にこそ読んでほしい1冊です! 時間に追われて本当に大切なものを見失ってないか。 話を聞いてくれる人の存在がどれほど大きいのか改めて感じました。
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子供の頃穴が空くほど読み劇を見て、大人になった今読むモモ。1976年から続く物語は今も手渡れ、灰色の男たちを忘れそうになると決まって現れる。まるでカシオペイア。子供の時は灰色の男が怖くて哀れだった。大人の私はどう立ち向かうだろう
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一度は読みたいと思っていた本。 ようやく読めた。 名作。 大切な人との時間を大切にせねばと思わせてくれる。 空想とリアリティのバランスがちょうどよく あたたかい気持ちになれる本だった。
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youtuberのアバタローさんの解説動画で気になり、手に取った本。 児童文学とのことだけど、現代の大人こそ読んだ方がよい1冊だと思った。物語の面白さはもちろん、現代に足りない大切な考えがキーにあり、学ぶことが多い。 現代は労働力不足で働き方改革の推進などから、なによりも生産性...
youtuberのアバタローさんの解説動画で気になり、手に取った本。 児童文学とのことだけど、現代の大人こそ読んだ方がよい1冊だと思った。物語の面白さはもちろん、現代に足りない大切な考えがキーにあり、学ぶことが多い。 現代は労働力不足で働き方改革の推進などから、なによりも生産性の高さを求められる。いつも時間が足らないので、なにもかも時短が正義のようである。プライベートでは、ショート動画など分かりやすいコンテンツを大量に消費している。消費しまくって、なにが自分の中に残ってる? 忙しさにかまけて、自分を見つめることから避けていると失うものは大きい。自分を見つめるには他者を通して、自分の意見を述べることなのかな。 モモのように純粋に心から人の話を聞ける人はいるのだろうか。時と心のゆとりを持っていないと難しいのではないかな。
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