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モモ の商品レビュー

4.5

604件のお客様レビュー

  1. 5つ

    348

  2. 4つ

    137

  3. 3つ

    49

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2021/03/15

ずーっと知ってたけどずーっと読んでこなかった本。 そしてドラマ「35歳の少女」でモチーフとなっていたので手に取った。 児童文学作品だからすぐにさらっと読めるだろう…と思っていたけど、360ページという、小学生が読むにはかなーりボリュームのある本だった。 だけどハリーポッターとか...

ずーっと知ってたけどずーっと読んでこなかった本。 そしてドラマ「35歳の少女」でモチーフとなっていたので手に取った。 児童文学作品だからすぐにさらっと読めるだろう…と思っていたけど、360ページという、小学生が読むにはかなーりボリュームのある本だった。 だけどハリーポッターとか読むんだし、本好きな子にとっては大したことないのかな? 時間が「聴こえる」女の子モモが、時間どろぼうに立ち向かう冒険小説。 時間の大切さと、想像力の大切さ。 子どもの頃よくしていた「空想」って、大人になるにつれいつのまにか全然できなくなったなあと気づく。 誰にも操られない、自分だけの時間を大切にしよう。 自分でしっかり操れるようになろう。 子ども向けに限定してしまうにはもったいないくらい濃い内容で、むしろ忙しい現代社会を生きる大人向けの作品のように思えた。

Posted byブクログ

2021/03/06

いつもの古本屋さんで、普段は寄らない棚を覗いたら目に留まりました。このところなんか時間がなくて焦ってた自分にぴったりでした。止まったような時間を過ごすって、実はとっても贅沢なことなんだなと改めて気付きました。

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2021/02/09

読んだのは二回目なのに、クライマックスからラストでアカン…泣いた。 最後のシーンはこんなだったっけ。 クスッと笑えて素晴らしいね。 10年前に読んだときより、世相も社会も、自分の立場からも、ずっと胸に迫る迫真がある。 10年前は傍観者でいられた。 今、自分が灰色の煙に包まれている...

読んだのは二回目なのに、クライマックスからラストでアカン…泣いた。 最後のシーンはこんなだったっけ。 クスッと笑えて素晴らしいね。 10年前に読んだときより、世相も社会も、自分の立場からも、ずっと胸に迫る迫真がある。 10年前は傍観者でいられた。 今、自分が灰色の煙に包まれている側の人間に片足を突っ込みつつあったことを悟る。 ジジが男たちにそそのかされた甘言に、読んでいて嫌悪だけでないものを感じてしまった一瞬。 SNSの浸透・不可欠化で、さらに他者と時間を競いあう世界は熟してしまった。 冗談じゃなく恐ろしいことだね。 モモが初めて「時間を無駄にしている」とされた瞬間が見事。 「じぶんの時間をどうするかを自分自身で決めなくてはならない」ことの象徴だと感じた。

Posted byブクログ

2021/02/09

最初はよくわかりませんでした。しかし、金言がありました。でも、金言に気づけるのは、そのことを深く理解して知っているからでしょうか。カメさんが出てきたあたりから、ストーリーが急ピッチに進み内容も理解できるようになっていきます。いい本でした。

Posted byブクログ

2021/01/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ドラマ『35歳の少女』(2020年)で取り上げられていて 『モモ』の存在はものすごく知っていたけれども、どうも読んだ記憶がない… ということで、ものすごく読みたくなって手に取る 同時に手に取った 『ミヒャエル・エンデが教えてくれたこと: 時間・お金・ファンタジー』 https://booklog.jp/item/1/4106022508 著書紹介文から 「エンデの作品世界は、社会に対する鋭い洞察から生れたもの。「時間」や「お金」といった概念を捉えなおし、読者に気づきをもたらすその言葉は、現代人への伝言でもあります」 を先に読了。 確かに、 今にも続く 余裕のない生活(お金があったとしても)で人の心がどうなるのか?ということが、物語の起承転結や的を得た濃い描写が、 ファンタジーの中に描き出されている !! 凄い。 ほんとに児童書の中の名作。 物語のはじまり モモの不思議な力(魔法ではない、話しをきくこと)で、心を開いていく近所の人たち 想像力で遊ぶ子どもたち とても、心和む時間 そして、灰色の時間どろぼうの時間 余裕のなくなった人間社会の描写 冷たい世界 物語のおわり 眠らないマイスター・ホラが眠り、時間が止まった世界 たった1時間の時間の花 モモ、間に合うの?! とハラハラ そして、時間(余裕)を取り戻した人間の世界 道路のまんなかで遊ぶ子どもたちを自動車を止めてニコニコながめる大人 仕事に出かける人も、窓辺のうつくしい花に目にとめたり、 短時間にできるだけたくさん仕事をする必要などなくなったので、ゆったりと愛情をこめて働く 【登場人物】 モモ、観光ガイドのジジ、道路掃除夫ベッポ マイスター・ホラ───ゼクンドゥス・ミヌティウス・ホラ(マイスター(賢者)・ゼクンドゥス(秒)・ミヌティウス(分)・ホラ(時間)の意味) マイスター・ホラのかめ、カシオペイア 子どもたち、近所の人たち 灰色の男たち 〈円形劇場の廃墟〉〈さかさま小路〉〈どこにもない家〉〈時間の国〉 〈時間の花〉 【印象に残った描写】 そんなものを使ってもほんとうの遊びはできないような、おもちゃ たとえば、遠隔操作で走らせることのできる戦───でもそれ以上のことにはまるで役に立ちません とても高価 いたれりつくせりに完成されているため、子どもが自分で空想を働かせる余地がまったくない しゃべる人形 しゃべらなければ、かわりにモモが答えてあげられるから素敵な会話がつづくのに・・・ じぶんで遊びを工夫することを禁止された子どもたち たのしいと思うこと、むちゅうになること、夢見ることを忘れていく そしてじぶんたちの好きなようにしていいと言われると、こんどはなにをしたらいいか、わからなくなる 無数の時間の花 どれもこれもほかのよりうつくしくみえ、ひとつとしてほかのとおなじものはない

Posted byブクログ

2021/01/20

小学5年生のときに先生に借りて読んだ本。当時は不気味な印象ばかりだったが、「ゆっくりははやい、はやいはゆっくり」など時間がたっても覚えているフレーズがいくつかある。いつか読み返したい作品。

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2021/01/04

内容は現代にも通ずるものですが 文章の雰囲気が 私には 合わなかったです。 翻訳物、言葉遣い、文のおこしかた 少し 読みにくくて 世界が広がりにくかった 内容は 当てはめて考えたら 今を 現代を 重ねて書いたような お話でした。

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2020/12/16

【モモ/ミヒャエル・エンデ】 この本、、、凄いです。 僕的にひと言で書くと『時間の教科書』です。 皆さん、 『時間の使い方』を勉強した事がありますか? 『時間の守り方』を勉強した事がありますか? 当たり前ですが、HowTo本では無いので答えが書いてるわけではありません。 メタ...

【モモ/ミヒャエル・エンデ】 この本、、、凄いです。 僕的にひと言で書くと『時間の教科書』です。 皆さん、 『時間の使い方』を勉強した事がありますか? 『時間の守り方』を勉強した事がありますか? 当たり前ですが、HowTo本では無いので答えが書いてるわけではありません。 メタファーとして書かれている文章から読み取らないといけませんが、まぁ、それも人それぞれの解釈があるから何とも言えませんが、、、。 『自分の時間』の使い方や守り方を知りたい方は、読んでみると良いと思います。

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2020/09/03

「時間」をテーマにしたファンタジー。名作です。 私が生まれたころ、1970年代の作品ですが、まったく古さを感じない、まるで現代のこと、あるいは、これからの未来のことを描いたような、不思議なお話です。 「時間」は誰にも平等に与えられた大変貴重なリソースで、誰もがそれを蓄えること...

「時間」をテーマにしたファンタジー。名作です。 私が生まれたころ、1970年代の作品ですが、まったく古さを感じない、まるで現代のこと、あるいは、これからの未来のことを描いたような、不思議なお話です。 「時間」は誰にも平等に与えられた大変貴重なリソースで、誰もがそれを蓄えることも、増やすこともできない、大事な大事なものです。 しかし「時間」の価値を、人は常に考えます。 無駄を削り、効率を高め、「時間」の価値をどんどん高めようとしています。 しかしそこで高められた(ように見える)「時間」の価値は、果たしてすべての「時間」に対して平等に還元されているのでしょうか? 誰かにとって大事な「時間」、貴重な「時間」は、その人にとって、大事であり貴重であって良いもので、誰もが、誰かにその「時間」の価値を評価され、無駄だと他人に判断された「時間」をその他人に奪われるようなことはあってはならない、そんなことを考えさせられる、なんだかとっても不思議なお話です。 心の豊かさは、経済的な豊かさとは必ずしも一致しません。 「時間」の価値を、誰かの尺度ではなく、自分自身の尺度でしっかりと見極められる、そんな心の豊かさを持ち続けたいなと、モモを読んで思いました。

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2020/08/28

「100分で名著」で紹介されていたのを見て読みたくなり、何年かぶりで再読。星の王子様の良いけど、モモもとても良い。ニコラとニノが仲直りするシーン、忙しくなったジジとモモが別れるシーン、星の時間、時間の意味など、心打たれるシーンが蘇ってなんというか感傷的であり哀愁を感じたり。「10...

「100分で名著」で紹介されていたのを見て読みたくなり、何年かぶりで再読。星の王子様の良いけど、モモもとても良い。ニコラとニノが仲直りするシーン、忙しくなったジジとモモが別れるシーン、星の時間、時間の意味など、心打たれるシーンが蘇ってなんというか感傷的であり哀愁を感じたり。「100分」でもやっていたが、仕事やSNSなど現代の時間泥棒に時間を盗られ、なんとも忙しい。また、ヘイトや差別なども少なくならない。物語の最後に「過去の話としてではなく、未来の話として語ってもよかった」というあと書きがあるが、まさに現代がそうなってしまっているなあという感じ。現在モモの役割を果たしてくれるのは、いったい誰(何)なんだろう。

Posted byブクログ