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街道をゆく(22) の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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前半はザビエルの伝記…

前半はザビエルの伝記を読むような・・感じ。「街道をゆく」で、一人の人物にこれだけページを割くのは稀だと思う。特にパリ大学での青年期はまぶしい。著者のザビエル、そしてバスク人への思い入れの深さを感じる。

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街道をゆくシリーズの…

街道をゆくシリーズの「南蛮のみち」I。全編バスクに関する事。

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2022/05/13

司馬遼太郎 街道をゆく 22 南蛮のみち1 バスク紀行文。日本に縁のあるバスク人〜種子島へ漂着した宣教師フランシスコザビエル〜を巡る旅。 著者の海外紀行は 観光的な歴史紀行ではなく、異国から日本を見たり、世界の中の普遍性を見たりする論調。 バスク紀行を通して、大国フラ...

司馬遼太郎 街道をゆく 22 南蛮のみち1 バスク紀行文。日本に縁のあるバスク人〜種子島へ漂着した宣教師フランシスコザビエル〜を巡る旅。 著者の海外紀行は 観光的な歴史紀行ではなく、異国から日本を見たり、世界の中の普遍性を見たりする論調。 バスク紀行を通して、大国フランスとスペインに挟まれた小さな社会の民族的な自尊心や独立心を見出している。少数社会のバスクに 日本におけるアイヌを想定しているように読める。 著者のメッセージ「少数的な価値意識こそ人間にとって普遍的である。大きいばかりが社会ではない。われわれには、われわれのアイデンティティがあり、そこに真の幸福がある」 ザビエルの生き方〜国家を失ったが、カトリックという普遍性のなかに 不滅の生き甲斐を見出し、異郷の地に神の国の民をつくろうとした ザビエルの日本人観 *日本人は貧乏である〜貧乏を恥辱と思っていない *キリスト教国民の持ってない特質は〜貧乏な武士が、富裕な平民から尊敬されている キリスト教と仏教の違い *仏教の追善供養〜今からでも地獄にいる彼らを救い出せる。キリスト教にはない *親鸞は 自力で解脱できない悪人であるため地獄必定 *親鸞における阿弥陀は 不信の徒であればこそ救う点がザビエルの神と異なる 日本ではアイヌが少数者〜アイヌ人は日本人の本家の一つ〜バスク人こそ〜多種類の混血から成るスペイン人の原型

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2018/03/24

スペイン・ポルトガルということで観光的興味を持って読み始めましたが、やはり司馬遼というか文字通り南蛮でした。 バスクでこれほどまで語るとは想像もせず、でも読み終わればそうだよなぁと。まぁ小者の発想が如何に陳腐か思い知らされました、改めて。

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2015/06/15

 種子島、鉄砲伝来で有名なフランシスコ・デ・ザビエルと近現代に日本に在住したカトリック神父の中では、一般の日本人にもっともよく知られた存在だったカンドウ神父はともにバスク人だった。いつものように、司馬遼太郎ご一行様がバスク地方で思案に耽る。

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2015/05/09

イベリア半島への旅は、日本の歴史を大きく変えることになった「南蛮」とは何かを感じること。前半パリからバスク地方へと渡り、この地方出身で日本に多大な影響を残したフランシスコ・ザヴィエルの生い立ちを探りつつ、広域国家の中の少数派としてのバスク人について考えている。 「今後の世界という...

イベリア半島への旅は、日本の歴史を大きく変えることになった「南蛮」とは何かを感じること。前半パリからバスク地方へと渡り、この地方出身で日本に多大な影響を残したフランシスコ・ザヴィエルの生い立ちを探りつつ、広域国家の中の少数派としてのバスク人について考えている。 「今後の世界というのは、各国家における多様な少数者たちの不満が活性する時代になるのではないか。」と著者は予言するが、現状をみるとおそろしく当たっている。

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2012/10/08

2巻続きのスペイン・ポルトガルの旅。1巻目はピレネー山麓のバスク地方を巡る。バスク人は民族学的発祥に謎が多く、バスク語も言語学的に系統不明。語順は日本語と似ているらしい。学校でスペイン人と教えられるフランシスコ・ザビエルも本当はバスク人。

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2011/09/17

日本にキリスト教をもたらしたフランシスコ・ザビエルの足跡をたどりながら、日本と南蛮との関わりに触れる南蛮のみち。最初はザビエルが哲学、神学を学んだパリの大学地区カルチェ・ラタンからこの旅は始まっている。キリスト教を初めて日本にもたらしたとして歴史の教科書で習った人物だが、恥ずかし...

日本にキリスト教をもたらしたフランシスコ・ザビエルの足跡をたどりながら、日本と南蛮との関わりに触れる南蛮のみち。最初はザビエルが哲学、神学を学んだパリの大学地区カルチェ・ラタンからこの旅は始まっている。キリスト教を初めて日本にもたらしたとして歴史の教科書で習った人物だが、恥ずかしながらその生涯についてはまるで無知で、ザビエルやイエズス会の創始者ロヨラがバスク人であった事もこの本で初めて知った。司馬氏はバスクというヨーロッパでも特異な文化を持つ民族についてその歴史や風土、言語や民族性などこの本で実に様々に語っている。ピレネー山脈を挟んでフランス側バスク、スペイン側バスクと国境をまたいで広がるバスク民族の土地を訪ね見聞を私たちに伝えてくれる、いつもながら素晴らしく、興味深い文章だった。以前何も知らずにサン・セバスチャンを訪ねた事があるが、その前にこの本を読んでいたら…と悔やまれる。

Posted byブクログ

2009/10/04

日本とのつながりは意外と深いスペイン、ポルトガル。司馬さんの随筆は小説と同じようにふわふわと寄り道をしながら進んでいく。司馬さんと一緒に南蛮の道を旅しているように感じる一冊

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