蜘蛛女のキス の商品レビュー
ブエノスアイレスの刑…
ブエノスアイレスの刑務所の中でテロリストの男に語りかけてくるホモの男。ストーリーはひたすらこの2人の会話で進む。孤独な2人の会話は性別を越えた美しい愛情を紡いでいく。「人生においてあらゆることは一時的で永久に続くことなんて何もないんだ」やはり映画より原作。純粋に感動的。心に滲みる...
ブエノスアイレスの刑務所の中でテロリストの男に語りかけてくるホモの男。ストーリーはひたすらこの2人の会話で進む。孤独な2人の会話は性別を越えた美しい愛情を紡いでいく。「人生においてあらゆることは一時的で永久に続くことなんて何もないんだ」やはり映画より原作。純粋に感動的。心に滲みる。
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この世で最高の映画は…
この世で最高の映画は「自分で想像した映画」ではないかと思う。想像には限りがないし予算もない。もっとも、想像の映画は誰とも共有できないのだが。だが、「蜘蛛女のキス」の主人公バレンティンとモリーナは、想像の映画を共有する。刑務所の中で。
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ほぼ全編が男性二人の…
ほぼ全編が男性二人の会話だけでなりたっている、一風変わった作品です。異常に長い脚注も特徴になっています。映画に対する作者の愛情も感じられます。
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今男性2人で舞台化…
今男性2人で舞台化されていて気になっている作品です。でも読んでみたらイマイチ・・・・なんか延々2人で映画の話をしているだけ しかも同性愛者の彼は一体どっちの味方なのかすっごく分かりにくかったし テロリストの彼は私の目には 気性の激しい乱暴モノとしか映らないし ラスト一体どうなっ...
今男性2人で舞台化されていて気になっている作品です。でも読んでみたらイマイチ・・・・なんか延々2人で映画の話をしているだけ しかも同性愛者の彼は一体どっちの味方なのかすっごく分かりにくかったし テロリストの彼は私の目には 気性の激しい乱暴モノとしか映らないし ラスト一体どうなったのかストーリー的にも分かりにくかったように思います
文庫OFF
サクサク読めた。 基本、囚人2人の会話によって話がすすむ。 モリーナが話す映画の内容が気になりどんどん読み進む。また、牢内だから余計な場面がなく読みやすかった。 タイトルからホラーっぽいかと思ったら、全然そんなことない。 気持ち悪くない。ひと言でいうと切ない。
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囚人二人による会話劇。 核心を語るに至るまでの、回り道をゆくがごときふたりの言葉の無駄撃ちと、ここが核心という場面での冷水一滴のような沁み渡る言葉と、その対比の妙を楽しめた。 あらゆることについて距離がある二人、わかり合うことについて当初から諦めを抱いておりながら未練を断てない、...
囚人二人による会話劇。 核心を語るに至るまでの、回り道をゆくがごときふたりの言葉の無駄撃ちと、ここが核心という場面での冷水一滴のような沁み渡る言葉と、その対比の妙を楽しめた。 あらゆることについて距離がある二人、わかり合うことについて当初から諦めを抱いておりながら未練を断てない、その姿が悲しみを誘う。会話体による言葉の過剰な洪水は、互いの心の伝わらなさを強調するための巧みな演出でもあるのだろうか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
映画にも舞台にもなった名作。 でも今までストーリーを知らなかったー。 モリーナの映画の話がとっても印象的で読んでて面白かった。きっと、一緒の牢獄に入ってたバレンティンはずーっと彼女の話に癒されてたんだろうなぁ。 最後は可哀想だったけど、モリーナもその人生が映画化された話に残ってしまい、こうやって今でも語り継がれてるのは素敵なことなのだと思いたい。
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刑務所の同じ監房にいるヴァレンティンとモリーナの会話が本になったような小説。 登場人物のうちの1人であるモリーナは今でいう性同一性障害だとわたしは思う。 はじめてこの本を読んだときに、彼女がする映画の話の一部が後味が悪くゾッとしたりもして 思わず「こわい!読まない!」と思った...
刑務所の同じ監房にいるヴァレンティンとモリーナの会話が本になったような小説。 登場人物のうちの1人であるモリーナは今でいう性同一性障害だとわたしは思う。 はじめてこの本を読んだときに、彼女がする映画の話の一部が後味が悪くゾッとしたりもして 思わず「こわい!読まない!」と思ったこともあったけど読んだよ(○癶o癶○) 映画の話はさておき、モリーナのかわいらしい性格や優しさお茶目さ健気さがとっても好き。 ヴァレンティンの意思が強くて性格がかっこいいところも。 結末のモリーナについては読んだ人によってハッピーエンドだったり、 かわいそうだと思ったりする人も居るみたいだけどわたしはどちらか分からなかったなあ。 どっちなんだろうね?
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デパートでもらった香水の試香紙をしおり代わりにしていたから、すごくいい匂いが本に移っていたのをすごくよく覚えている。どこの何ていう香水かは覚えてないんだけど、私の中ではその香水はモリーナの匂いになっている。
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★★★ 同性愛者とテロリスト。まったく違った二人の男が牢獄で同部屋になる。同性愛者はテロリストに夜な夜な映画のストーリーを言って聞かせる。主な筋はそれだけなのになんと惹きつけられる小説。 二人の会話と、刑務所の報告書だけで語られていきます。限られた時間と空間だからこその濃厚さ、分...
★★★ 同性愛者とテロリスト。まったく違った二人の男が牢獄で同部屋になる。同性愛者はテロリストに夜な夜な映画のストーリーを言って聞かせる。主な筋はそれだけなのになんと惹きつけられる小説。 二人の会話と、刑務所の報告書だけで語られていきます。限られた時間と空間だからこその濃厚さ、分かり合えた事と合えなかった事、夢と現実。 ★★★ 映画とミュージカルも観ました。映画では同性愛者役のウィリアム・ハートが賞を取っています。 ミュージカル版はちょっと賑やか過ぎたかな。二人の男が出会って、反発して、仲良くなって、一人の男が殺され、ラストは死んだ男がむっくり起き上がって歌って踊ってお終い、って感じ。こう書くとホラーかコメディのようだけど本当にそんな感じなんですよ。小説では閉じられた空間の濃密さが舞台では開かれて、小説では決して語られなかった「愛している」の言葉が軽く感じてしまいました。
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