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チャイコフスキー・コンクール の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2018/10/13

ピアノには門外漢で聴くだけだけど、「羊と鋼の森」や「蜜蜂と遠雷」等 ピアノやコンクール絡みの本が面白かったのでこちらを読んだ。小説とは違うけどとても面白く読めた!中村さんが2回目の審査員をした1986年の第8回チャイコフスキーコンクールに纏わる話だけど審査側の視点がとても興味...

ピアノには門外漢で聴くだけだけど、「羊と鋼の森」や「蜜蜂と遠雷」等 ピアノやコンクール絡みの本が面白かったのでこちらを読んだ。小説とは違うけどとても面白く読めた!中村さんが2回目の審査員をした1986年の第8回チャイコフスキーコンクールに纏わる話だけど審査側の視点がとても興味深いね♪コンクールは1ヵ月間に亘りピアノ ヴァイオリン チェロ 声楽の4部門が一次予選 二次予選 本選と実施されるけどピアノ部門の審査員の立場からのさまざまな視点や意見が興味深い。そして自身ショパンコンクール4位入賞の経験もあるからクラシックピアノやコンクールに関わる日本人の可能性と限界にも話は及ぶが初版以来30年、果たして今の実態を中村紘子さんは天からどんな風に見ていらっしゃるのでしょうかね?

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2017/12/24

去年亡くなった著者の作品は福田章二つまり夫の庄司薫へとなっている、私の青春の作家であった作品中の赤ずきんちゃんは中村紘子のこととばかり思っていたものだが、肝心の夫は筆を折ってしまったようである。ところで本作であるが、文章が上手いことにまず驚いた、第8回チャイコフスキーコンクールの...

去年亡くなった著者の作品は福田章二つまり夫の庄司薫へとなっている、私の青春の作家であった作品中の赤ずきんちゃんは中村紘子のこととばかり思っていたものだが、肝心の夫は筆を折ってしまったようである。ところで本作であるが、文章が上手いことにまず驚いた、第8回チャイコフスキーコンクールの審査中に思った、世界及び日本のクラシック事情を綴っている。演奏家の需要が供給過多となっているなか、何とかプロの演奏家を発掘しようとするのがコンクールの狙いのようである。しかし日本の音楽大学も結果として大量のアマチュアだけを誕生させているのが現状のようで、こういったことを知ると中山七里や去年の恩田陸の「蜂蜜と遠雷」等の音楽小説は成り立たなくなっちゃいそうだ。

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2023/06/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(2002.11.25読了)(2002.09.27購入) ピアニストが聴く時代 第20回(1989年) 大宅壮一ノンフィクション賞受賞 内容(「BOOK」データベースより)amazon 中村紘子がピアノの最前線で書いた音楽への熱い想い。世界的大コンクールの審査員として、これまで触れられることのなかったその舞台裏を描き、国際化時代の音楽の現状と未来をあざやかに洞察する、初の長篇エッセイ。

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2012/01/17

日本における西洋文化のそしてピアノの発展の歴史と今がわかる本。 ピアノは高度経済成長時代の産物で、ピアノがある家に憧れた1970年代が出荷台数のピークだそうな。私もその時代にピアノを習っていたけどそれも時代の流れだったのねと思いつつ、今また再開してレッスンを受けている。 今は「弾...

日本における西洋文化のそしてピアノの発展の歴史と今がわかる本。 ピアノは高度経済成長時代の産物で、ピアノがある家に憧れた1970年代が出荷台数のピークだそうな。私もその時代にピアノを習っていたけどそれも時代の流れだったのねと思いつつ、今また再開してレッスンを受けている。 今は「弾く」とか「弾ける」ということではなく、「曲をどうピアノで表現するか?」ってことがテーマ。でもそれは1980年代に中村ひろこさんがこの本で日本人コンテスタントに足りていない点として挙げている。日本人だけでなく世界で活躍できるピアニストとそうでない人の違いとして、挙げている。 クラシックのプロなんて目指している訳ではないけど、中村ひろこさんも言っている大切な弾き方を教えてもらっていることに感謝したい。ちなみに私はこの本を最近読んだいい本として今のピアノの先生から借りました(^.^;

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2010/05/23

1988年出版なので今のクラシック音楽業界とは異なる部分もあるだろうが非常に興味深い。今のクラシック音楽業界についても是非お聞きしたい。

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2009/10/04

お堅いイメージのあった中村紘子氏ですが,権威あるチャイコフスキーコンクールの審査員としての目はなかなかユーモアがあります。

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