1,800円以上の注文で送料無料

永遠の傭兵 の商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2009/10/04

これもベタなタイトルだが、思い立ったときに書いておこうと思った。 人の読むものには傾向があり、私は基本的に、ファンタジーでもSFでも不死ものとか超人ものとか、異世界トリップ系が好きなのは自覚しているのだが、これはそのラインナップの一環。 Casca 邦題:永遠の傭兵 原題:Th...

これもベタなタイトルだが、思い立ったときに書いておこうと思った。 人の読むものには傾向があり、私は基本的に、ファンタジーでもSFでも不死ものとか超人ものとか、異世界トリップ系が好きなのは自覚しているのだが、これはそのラインナップの一環。 Casca 邦題:永遠の傭兵 原題:The Eternal Mercenary 著者:バリー・サドラー 分かる情報はこれくらい。ちなみに邦訳が発売されたのは1988年。 これ、本当はシリーズものなのだ、カスカ(Casca)というのは主人公の名前、いわゆるタイトルロールだ。 テーマはまさに「永遠の傭兵」。キリストの死の間際に立ち会ったローマの兵士、イエスのわき腹に槍を突き上げた彼は「そのままでいなさい」と言われ、永遠の兵士となった。 つまり、死なない。 そういった永遠に兵士である彼の流浪譚が、ここでは描かれている。 本国(アメリカ)では結構な人気シリーズだったようだが、日本では、訳出されているのはこの一冊だけだったと思う。ついでに言えば、既に入手困難な気もする、出版社は創元だ。 で、なんでこれをつらつら書いたかというと、好きだから。 ありがちだし、話は単純だし、主人公は成長するようでしないし、何しろ「世の終わるまでそのままでいなさい」と言われた男が主人公だからね…!まあ、そんな風だけど、読んで単純に面白かったのだ。 中国人奴隷の老人から怪しげな東洋武術を習う一幕もあり、オリエンタル趣味と、ヒーロー趣味と、不死願望と、とにかくいろいろなものを満足(?)させてくれる一冊。 筋肉隆々の典型的ヒーロー像にアレルギーを起こさない人は読んで面白いのではないかと思う。

Posted byブクログ