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言葉と無意識 の商品レビュー

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22件のお客様レビュー

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2013/01/05

ソシュール研究の第一人者である氏の言語論の入門書。ソシュールの言語論の発生論やそれと東洋哲学との接点などを平易かつコンパクトに説明しています。

Posted byブクログ

2012/11/25

はっきり言っていろいろ難しすぎて何を書いていいのかわからない。 一部は、凡人からすると著者は妄想に捕らわれているんじゃないかと思うくらいだった。 ロゴス(理性)とパトス(情念)の二分として、現実を捉えてきた哲学(?)の歴史とかそのへんは勉強になった。 とにかく、自分の意見がうま...

はっきり言っていろいろ難しすぎて何を書いていいのかわからない。 一部は、凡人からすると著者は妄想に捕らわれているんじゃないかと思うくらいだった。 ロゴス(理性)とパトス(情念)の二分として、現実を捉えてきた哲学(?)の歴史とかそのへんは勉強になった。 とにかく、自分の意見がうまく言えない。著者は何を一番言いたかったんだろうな。無意識によって人に普遍的に生み出される言葉もある、ということだろうか。

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2013/04/02

眼に見えないモノこそ大切だ。眼に見えるものしか信望しないとすれば、表層にしか、批判する視野の狭い人になてしまうだろう。 言葉の裏にあるものが言葉なのだとすれば、見えないモノを見るというのは、ただ、そういう見えないモノを、意識するという事になるのだろうか。 確かに、認識という行為...

眼に見えないモノこそ大切だ。眼に見えるものしか信望しないとすれば、表層にしか、批判する視野の狭い人になてしまうだろう。 言葉の裏にあるものが言葉なのだとすれば、見えないモノを見るというのは、ただ、そういう見えないモノを、意識するという事になるのだろうか。 確かに、認識という行為においては、言葉主義なのかもしれない。でも、言葉が総ての世界構築になっている訳でもない。なぜなら、人間が、認識出来る世界というのは、宿命的に、極小の世界であり、極小の世界が総てではないからだ。遥か宇宙の果てというのは、人間の認識の上では永遠に捉える事のできない真実だ。 それに認識という行為の汎用性も、またまた疑問に残る所である。想像と認識の差異はどれくらいのものだろうか。また、今、自分たちが認識している世界は、果たしてどれくらい真実味があるのだろうか。 この本では、プラトン、アリストテレス的な世界認識が限界に来ているというが、みやすけの感覚でいえば、今こそ、プラトン、アリストテレス的な思想が必要な時期ではないかと思う。それは、科学的な面と、認識の面での、二面性を持った内の、認識の面での、彼らの思想は、まだまだ生きていると思うからだ。 認識とは何か、想像との差異は、どこからくるのか。はたまた、人間が言葉という一つの生理に縛られているとすれば、言葉によるコミュニケーション、認識、分別を介さない存在にとって認識とは何か。それは、プラトン的にいえば、イデア思想の反復であると思う。

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2012/05/28

読了日不明。どこぞの古書店にて200円で購入。中盤「アナグラムの謎」「無意識の復権」が群を抜いて面白い。

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2012/02/21

多くの文献でのお薦め本である。ソシュールの部分はまともに書いてあるがアナグラムから少し話がおかしくなり、UFO研究家の名前が出るあたりで話がとんで、最後はフロイトまでなってしまうというとんでもない本になってしまうので、途中のソシュールまでを読むにとどめておくことが賢明であろう。

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2011/10/23

一言で言えば、ソシュールをフロイトに橋渡しするような試みの本です。理性/感性という西洋では伝統的な二分論を批判し、無意識から言葉が生じるダイナミックな運動として捉えようとしています。 非常に面白い指摘も多いのですが、残念なのは抽象的な概念を羅列したロジックの部分については文意が...

一言で言えば、ソシュールをフロイトに橋渡しするような試みの本です。理性/感性という西洋では伝統的な二分論を批判し、無意識から言葉が生じるダイナミックな運動として捉えようとしています。 非常に面白い指摘も多いのですが、残念なのは抽象的な概念を羅列したロジックの部分については文意が読み取りにくく、新書と言う形態なのでもう少し分かりやすく解説してほしかったと思います。

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2010/11/20

[ 内容 ] 現代思想の問いは、言葉の問題に収斂する。 世界を分節し、文化を形成する「言葉」は無意識の深みで、どのように流動しているのか? 光の輝きと闇の豊饒が混交する無限の領域を探照する知的冒険の書。 [ 目次 ] 1 情念という名の言葉?ロゴスとパトス(ロゴスと言葉;属性と...

[ 内容 ] 現代思想の問いは、言葉の問題に収斂する。 世界を分節し、文化を形成する「言葉」は無意識の深みで、どのように流動しているのか? 光の輝きと闇の豊饒が混交する無限の領域を探照する知的冒険の書。 [ 目次 ] 1 情念という名の言葉?ロゴスとパトス(ロゴスと言葉;属性と考えられたパトス;ロゴスの重層性) 2 ソシュール・人と思想(西欧における言語観の変遷;ソシュールの生涯;一般言語学理論) 3 アナグラムの謎(アナグラムとは何か;詩法としての〈音〉の法則;深層意識の働き;複数の主体〈私〉=〈他者〉) 4 無意識の復権(非合理的なもの;無意識と身体;人間存在の重層性) 5 文化と言葉と無意識(心身を蝕む〈物〉信仰;無意識の解放) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2010/03/18

スイスの言語学者フェルディナン・ド・ソシュール。彼の人生とその業績を追いながら、「言葉・言語」のメカニズムを探る良書。「記号表現(シニフィアン)」「記号内容(シニフィエ)」「ランガージュ」「ラング」「パロール」「恣意的」「差異」、様々な言語学にまつわる用語が出てきますが、この本を...

スイスの言語学者フェルディナン・ド・ソシュール。彼の人生とその業績を追いながら、「言葉・言語」のメカニズムを探る良書。「記号表現(シニフィアン)」「記号内容(シニフィエ)」「ランガージュ」「ラング」「パロール」「恣意的」「差異」、様々な言語学にまつわる用語が出てきますが、この本を読めば、「言葉」について大変理解が深まるものと思われる。わかりやすい具体例が魅力的! 個人的に、晩年彼が興味を持つこととなった「アナグラム(言葉遊びの一種)」に関する記述が面白かったです。ただ、タイトルのその名にし負う「無意識」についての記述が少なかったように思われます。

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2009/10/04

初めてものすごく頑張って読んだ本。 理解するのが難しい。 丸山圭三郎の出す例は不思議。 でもおもしろい。でもよくわからなくなってくる。

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2009/10/04

言語学の地平を開いたソシュールを読み解き、言語文化をめぐって独自の思索を展開した丸山圭三郎晩年の刺激的な一冊。「言葉・狂気・エロス―無意識の深みにうごめくもの」同様、翻訳という一種の言葉の格闘をしていて、ふっと我に返るとき、自分の無意識の領野に広がることばの宇宙を見つめ直すために...

言語学の地平を開いたソシュールを読み解き、言語文化をめぐって独自の思索を展開した丸山圭三郎晩年の刺激的な一冊。「言葉・狂気・エロス―無意識の深みにうごめくもの」同様、翻訳という一種の言葉の格闘をしていて、ふっと我に返るとき、自分の無意識の領野に広がることばの宇宙を見つめ直すためにひもとく本です。新書だと思ってあなどれないです。

Posted byブクログ