五千回の生死 の商品レビュー
とある方の感想を読み、 本当は宮本輝さんの「青が散る」を読んでみたかったのですが あいにく図書館にはなく… その代わりに借りた本がこの「五千回の生死」でした。 9話からなる短編集なのですが、 どの作品も一通りではない様々な主人公や その背景に居る人間の様々な性癖を作品の中に感じ...
とある方の感想を読み、 本当は宮本輝さんの「青が散る」を読んでみたかったのですが あいにく図書館にはなく… その代わりに借りた本がこの「五千回の生死」でした。 9話からなる短編集なのですが、 どの作品も一通りではない様々な主人公や その背景に居る人間の様々な性癖を作品の中に感じました。 それは愛情であったりもするのですが、 歪みであったりトラウマであったり差別、力関係など どうしようもない行き止まりのような人間臭が漂う 作品ばかりでした。 これはあくまでも私の印象ですが、作風として 登場する主人公たちの感情を本人サイドで主観的に 取り上げるというよりも 淡々とした描写でその情景を細かく描いていき、 そこに存在する主人公達の感情を 読者が読者なりに読み取るような作品が多いように思いました。 9作品のタイトルをご紹介すると… 「トマトの話し」「眉墨」「力」「五千回の生死」 「アルコール兄弟」「復讐」「バケツの底」 「紫頭巾」「昆明・円通寺街」 どれも印象に残った話ですが、やはりタイトルにもなっている 「五千回の生死」は私にとって1番興味深い話しでした。
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