孤島の鬼 の商品レビュー
30歳前にして、一…
30歳前にして、一夜にして全ての髪が白髪になった男と、右側の太腿に大きく不規則な円形の傷痕をもつ妻。彼らの身に一体何が起こったのか?またこの作品は乱歩が唯一同性愛を扱ったモノである。諸戸が主人公である金之助に寄せる想い。そして彼は金之助の為に2度とは戻らないと決めた故郷に向かっ...
30歳前にして、一夜にして全ての髪が白髪になった男と、右側の太腿に大きく不規則な円形の傷痕をもつ妻。彼らの身に一体何が起こったのか?またこの作品は乱歩が唯一同性愛を扱ったモノである。諸戸が主人公である金之助に寄せる想い。そして彼は金之助の為に2度とは戻らないと決めた故郷に向かった。その島に隠された恐るべき秘密とは…。 深く冷たい海に囲まれた島に隠された悲劇。タイトルのせいだろうか 物語に常に悲しい雰囲気に包まれて酷く切ない。
文庫OFF
乱歩の最高傑作だと…
乱歩の最高傑作だと思います。前半は本格推理小説(密室殺人)、後半は冒険小説と様変わりします。昨今の新本格をはじめてとした、数ある傑作をもそのストーリー性、文章の巧さ、プロット、社会性の面で凌駕していると思います。密室殺人、不具者問題、同性愛問題、孤島の閉塞感、洞窟でのサバイバル...
乱歩の最高傑作だと思います。前半は本格推理小説(密室殺人)、後半は冒険小説と様変わりします。昨今の新本格をはじめてとした、数ある傑作をもそのストーリー性、文章の巧さ、プロット、社会性の面で凌駕していると思います。密室殺人、不具者問題、同性愛問題、孤島の閉塞感、洞窟でのサバイバルと次々に読者に突きつけられます。 挿絵が当時連載されていた、怪しいけど素晴らしく場面を表現しておりその面でも楽しめます。 エンターテーメント小説として超一流の作品でした。おすすめです。
文庫OFF
いつの時代も、親が子…
いつの時代も、親が子供に読ませたくないと思うものは面白いもので、ミステリ・怪奇・冒険等のおもしろい要素が、ギューっと詰まっています。本を読んで夢中になり、ドキドキし冷や汗すらかきそうになったのは、後にも先にもこれだけです。
文庫OFF
報われない恋のはなし…
報われない恋のはなし、といった紹介は間違ってないはず。とにかく乱歩の好きなものを詰め込んだ傑作長編。
文庫OFF
夢中で読んでしまいま…
夢中で読んでしまいました。乱歩長編の最高傑作でしょう。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前半の面白さが半端じゃなくって乱歩、やべぇ!!!!となったけど終わり方がなんとも言えぬ消化不良で星4になってしまいました。前半(双生児の日記)で区切って明日後半読も!と思って勢いいさんで読んだんですが悲しいです…。もちろん面白かったんですけどぉ…。 というか乱歩の男男クソデカ感情ですよ、とオススメされて読み始めたんですが、リブレ出版の紹介のところにBL乱歩って書かれててクソワロタです。乱歩さん、そんな不敬な書かれ方してますよ。いいんですか!?まぁ、一応意図して同性愛要素入れてるみたいなので良いでしょうか…? しかしはじめの道雄は最後のーーーという書き記しはあまりにも同性間クソデカ感情のはじまりとして100億万点すぎる。バッドエンドの影しかないが…。 さて、前半は主人公と恋人の出会いから恋人が殺されてしまい、それを突き止めようとした探偵も殺されてしまうというびっくりの展開です。怪しいのは昔から主人公に熱情を向けてくる友人、道雄。殺され方もどうやって殺したの?というちゃんとしたミステリ要素が入っていて流石です。でも道雄は犯人ではなく、道雄も探偵として犯人を探していた、その結果として待っていたのがかたわの日記でした。いや〜めくるめく陰謀の気配、自分も殺されるのではないかという氷河を踏む1歩の恐怖、これで前半ですか!?というワクワク感、たまりませんね〜! でもさぁこれってさぁ!同性愛の必要ある…?道雄がいる必要ある…?と思っておりました。思っておりましたとも!でもまさにこの道雄こそがこの物語には必要だったということです。 それがわかる後半です。首謀者といえる背の曲がった老人が道雄の父親だったのです。この老人があまりにも曲者で人も殺します、かたわを作ります、財宝も自分のものにしますというなんという…なんという行動力の化身!主題である孤島の鬼とはこの父親を指すのだと思いますが、やることやりすぎてない?犯人忙しすぎるやつじゃない?と思ってなりませんでした。自分で石落とすのとか頑張りすぎるやろ!でも主人公も道雄もほんとうに殺したいなら殺せたと思うのにそこはぬるいんだなぁ…と思ってしまったね…。 で、こっから主人公が白髪になるほどの出来事ってどんなんだ?と思ったら財宝を探す途中で迷宮に閉じ込められて出られなくなり友人に熱烈に愛されそうになるというそんな、そういう…!?!?という…いや、本人からしたら命懸けだし死にかけた話なのですが、なんか物語的に弱くない!?と思っちゃいましたよ…どんな人非道なことされたのかと身構えていたので…。それこそ箱に閉じ込められて双子が分離させる様子を見させられるとか…そういうことかと…道雄も父親のかわりに鬼になってしまい主人公をどうにかしてしまうのかと思ったらちゃんと人だったし…。だからこそ最後の道雄の死に際が可哀想だなと思っちゃいますね…ちゃっかり金も女ももらって幸せになっている主人公に比べて片思いしたまま若くして亡くなってるの可哀想やろ…。ねぇこの同性愛要素いる!?!? 終わり方がほんとあっさり大団円(元凶は勝手に狂って死ぬし警察が収めてくれるし)すぎてなんか拍子抜けしてしまったよ…本当に、面白かったんですけどね…。こんな文章で読みやすいし、こりゃ傑作と呼ばれるわけも分かるんですが…乱歩さんには別解も用意してもらいたい所存です(二次創作しろ?)
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近代文学で読めるBLと聞いて邪な気持ちを抱きつつ気軽に読み始めたら、かなり読み応えのある作品で驚きました。『人間椅子』のようにサクッと読めるものとばかり…アセアセ。 本編について、期待していたほどのBL展開はありませんでしたが、ミステリー小説としての面白さが半端なかったです。 ...
近代文学で読めるBLと聞いて邪な気持ちを抱きつつ気軽に読み始めたら、かなり読み応えのある作品で驚きました。『人間椅子』のようにサクッと読めるものとばかり…アセアセ。 本編について、期待していたほどのBL展開はありませんでしたが、ミステリー小説としての面白さが半端なかったです。 江戸川乱歩らしい不気味で怪奇なストーリーにゾクゾクしつつ、主人公らが探偵となり謎に迫っていく様子にページを捲る手が止まりませんでした。 とは言え、やはりこの作品の魅力は蓑浦と諸戸の奇妙な関係性です。 特に最後の一文を読んだ瞬間、ゾッと毛が逆立つような気持ち悪さを感じました。 最悪な読後感でしたが、あまりにも諸戸が愚かで愛おしくてたまらない気持ちになり、この作品に出会えて良かったと思いました。
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最初は少し読みにくいと感じたが、それは年月を考えればそうだろうと腹を括って読み進めてみた。 すると、どんどんと内容の異質さと不思議さに飲み込まれていき、読むのが楽しくなった。残された真実に、霧が晴れていくようで、読んでよかったと思った。 50円で買えたのはラッキー?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
江戸川乱歩作品を初めて読んだ。殺人事件が起こりそれを解決するミステリーものかと思いきや途中から冒険小説みたいになるし諸戸と蓑浦との同性愛も書かれてて内容が濃すぎる作品で面白かった。 個人的には初代の遺灰を食べるほど愛してたのに次女と結婚して病院を立て、その委員長に諸戸を置こうとするなんて主人公は鬼畜すぎるよと感じる。 最期まで諸戸は主人公への愛を伝えていて悲しくなった。なかなか蓑浦を好きになれない…笑
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- ネタバレ
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話自体は面白かったが、主人公・蓑浦だけが最後までどうにも受け入れ難かった。これといった理由もなく何故かほぼ全員から好かれて、その好意に甘えきって無自覚天然思わせぶりヒロインみたいなムーブをかましながらいたずらに皆を傷つける残酷な人間が、最終的に幸せを総取りして一人勝ちで終わるのが納得いかない。魅力的な部分が見えればまた印象も違ったのかもしれないが、本当にどこがいいのか分からない。探偵パートでも冒険パートでもむしろ足を引っ張っていた気がする。 あれだけ情熱的に初代への愛を語っておきながら、諸戸の想いを知っていてあれだけ利用しながら、あっさりと秀ちゃんに乗り換えた瞬間、完全に心が離れた。しまいには秀ちゃんのお金で建てた病院の院長に諸戸を、だなんて、本当に神経を疑う。想いに応える気なんか更々ないくせに、秀ちゃんとの生活を見せつけながらこの先の人生もずっと縛るつもりだったの怖い。もはやサイコパスだろ。不謹慎であることは重々承知だが、諸戸にとっては死による解放しか救いがなかったのかもしれない、とまで思ってしまった。 生まれてからずっと誰かに利用され続け、搾取され続け、本当に欲しいものは何も手に入らなかった諸戸の人生は、一体何だったのだろう。最後の一文がやるせない。
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