生家へ の商品レビュー
放浪した青春時代に虚…
放浪した青春時代に虚構をまじえながら回想する私小説的連作。
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かなり特異な性格の父親を主軸として家族と自身の関わりを現実と夢の風景を交えながら描く表題作は11の小編に分かれた連作なのだが、中にはどう受け取れば良いのか困惑してしまうようなものもある。著者がオマケと呼ぶ『黒い布』は『生家』を父親の側からみた解題としても読むこともできる。現代だと...
かなり特異な性格の父親を主軸として家族と自身の関わりを現実と夢の風景を交えながら描く表題作は11の小編に分かれた連作なのだが、中にはどう受け取れば良いのか困惑してしまうようなものもある。著者がオマケと呼ぶ『黒い布』は『生家』を父親の側からみた解題としても読むこともできる。現代だと確実に「毒親」と呼ばれてしまうであろう性格の、その行動を呼び込む考え方の内側を見事に捉えているように感じた。
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