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二つの祖国(下) の商品レビュー

4.4

31件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2011/03/29

さすが山崎豊子さん!という名作。高校生のとき買ったのに5年以上たった今最後まで読みきった。 二つの祖国を持ってる人ってすっごい憧れなわけですが二つの祖国をもっているからこそその二つの祖国が対峙しなければならなくなった時普通の人の限界を越える辛さがある。フィクションだけど実際そん...

さすが山崎豊子さん!という名作。高校生のとき買ったのに5年以上たった今最後まで読みきった。 二つの祖国を持ってる人ってすっごい憧れなわけですが二つの祖国をもっているからこそその二つの祖国が対峙しなければならなくなった時普通の人の限界を越える辛さがある。フィクションだけど実際そんな思いをせざるをえない人がいたのだなぁ~と思うといたたまれません。 周りの人にも薦めたいそんな本。

Posted byブクログ

2011/02/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日系二世を主人公にした作品 東京裁判の話が非常に印象的で外国人が日本人の弁護人となり法廷で闘う姿は国家を超えた正義や法の大切さを伝えてくれる ラストは最初はうまく理解できなかったし、今でもそう。 やはり自分は戦争を体験してないし、ましてや二つの祖国の間で苦悩することもない、それを疑似的に体験させてくれるのが本の素晴らしさなのだろう

Posted byブクログ

2010/01/17

ロサンゼルスの邦字新聞『加州新報』の記者天羽賢治、ケーン。 彼とその家族の運命を通し、真珠湾攻撃、ヒロシマ、東京裁判と 太平洋戦争の荒波の中で身も心も切り裂かれながらも、 愛と祖国を求め続けた日系人の悲劇を描いた感動巨編。 山崎豊子を読むのは沈まぬ太陽以来2作目。 例によって、...

ロサンゼルスの邦字新聞『加州新報』の記者天羽賢治、ケーン。 彼とその家族の運命を通し、真珠湾攻撃、ヒロシマ、東京裁判と 太平洋戦争の荒波の中で身も心も切り裂かれながらも、 愛と祖国を求め続けた日系人の悲劇を描いた感動巨編。 山崎豊子を読むのは沈まぬ太陽以来2作目。 例によって、本屋で平積みになっていたので、 何気なく買っただけでしたが、またしても 山崎豊子の世界に引き込まれました。 父祖の国日本に対する誇り、そしてアメリカで生まれた ものとして、自由の国アメリカに対する誇り。 二つの祖国に対する誇りの中で葛藤していく賢治。 そして、正義を貫けば貫くほど回りには理解されない このジレンマ。 先の戦争の中で、多くの人々が苦しみを味わいましたが、 彼らほど数奇な運命をたどった人もいないでしょう。 今まであまり詳しく知ることのなかった、フィリピンでの 激戦の様子や東京裁判のことについても、彼女ならではの 記述で詳細に知ることが出来ました。 日経新聞で東京裁判の検証が特集記事になっていましたが、 こっちのほうがその裏の人々の心情まで描かれていて、 その場の雰囲気を感じることが出来ます。 ちょうどこの本を読み終えたとき、靖国神社の すぐ近くで結婚式でした。翌日、なぜだか靖国参拝 したいという気持ちになりました。 それは二つの祖国の間に挟まれながらその人生を 送った賢治の忠魂の気持ちなのか、激戦の中で 日本の勝利のために命を捧げて逝った日本兵のことを 思ってなのか、はたまた、勝者の裁きによって、 死刑となったA級戦犯のことを思ってなのかは 自分でもよく分かっていません。 ただ一つ確かなのは、人々をこうやって引き裂いてしまった 戦争を繰り返してはいけないんだというその祈りを 捧げたい。そんな気持ちが芽生えたということだと思います。 今また戦争歴史観が話題となっていますが、 結果的には、アジア諸国に対して日本が侵略行為と 取られる行為を行ったというのは覆しようのない事実です。 しかしながら、その時々を生きた人たちにとって、 自分の立場でそれぞれが正義だと信じる路を歩んだんだと 思っています。 国家のレベルと個人のレベルでは分けて論じるべきかと。 http://teddy.blog.so-net.ne.jp/2008-11-02

Posted byブクログ

2009/10/04

3巻を通し、日本人、アメリカ人としてのアイデンティティの挟間という過酷な立場に置かれ続けた賢治の最後の選択が悲しくてやりきれなかった。

Posted byブクログ

2010/06/23

最後は息をのみます。悲しい最後だけど、なぜこんな最後になったのか考えさせられます。 やっぱり戦争は人の心をまで蝕む。良い事なんて一つもないし、一人もいない。

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2009/10/04

矢野提供本。 私が好きな本の ベスト3に入る本です! 重く暗いテーマですが、人間の強さともろさ、希望と絶望・・そんな相反するものが、常に隣あわせにあります。 天羽賢治の生き様は、なぜこんなにもせつなく、心に響くのでしょう。。。

Posted byブクログ

2009/10/04

全3巻。太平洋戦争を通して、苦悩の生活を送った日系人の話。大河ドラマ化もされた力作。とくにアメリカに住む日本人にはぜひ読んでもらいたい。傑作。

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2009/10/04

08/1読了 自殺オチっていう普段なら忌避するオチなのにそこに至る過程が丁寧に描かれて、逆にこのオチで安心すらした。絶望ではなく日米の融合を描くべき?くだらない、現実を見れば融合なんか不可能なのがわかる。これは国ではなく人を描いた話だし自殺は「あり」。あと、教科書に書かれていない...

08/1読了 自殺オチっていう普段なら忌避するオチなのにそこに至る過程が丁寧に描かれて、逆にこのオチで安心すらした。絶望ではなく日米の融合を描くべき?くだらない、現実を見れば融合なんか不可能なのがわかる。これは国ではなく人を描いた話だし自殺は「あり」。あと、教科書に書かれていない戦争の真実を知ったときは憤りで涙が出た。読んでよかった。自分は日本人だ。

Posted byブクログ

2009/10/04

第二次世界大戦、日本とアメリカ、2つの祖国で葛藤する青年が選んだ最後の決だとは? はっきりいって救いようのない物語ですが、山崎豊子の文章力にぐいぐい引き込まれてしまいます。 長編ですが、あっという間によみえるのでは?

Posted byブクログ

2009/10/04

第二次世界大戦の時のアメリカの日系2世の話。 戦争の時の話は日本側のことしか習ってないから、日系人のひとが収容所に入れられていたという事実にはかなりびっくりした。 収容所時代から語学学校時代、戦場でのこと、戦後の裁判のことまでの話だからかなり時間をかけて読んだ。 これはみん...

第二次世界大戦の時のアメリカの日系2世の話。 戦争の時の話は日本側のことしか習ってないから、日系人のひとが収容所に入れられていたという事実にはかなりびっくりした。 収容所時代から語学学校時代、戦場でのこと、戦後の裁判のことまでの話だからかなり時間をかけて読んだ。 これはみんな読んでみるべき。

Posted byブクログ