森田療法 の商品レビュー
[ 内容 ] 他人の視線に怯える対人恐怖症。強迫観念や不安発作、不眠など、心身の不快や適応困難に悩む人は多い。 こころに潜む不安や葛藤を“異物”として排除するのではなく、「あるがまま」に受け入れ、「目的本位」の行動をとることによって、すこやかな自己実現をめざす森田療法は、神経症か...
[ 内容 ] 他人の視線に怯える対人恐怖症。強迫観念や不安発作、不眠など、心身の不快や適応困難に悩む人は多い。 こころに潜む不安や葛藤を“異物”として排除するのではなく、「あるがまま」に受け入れ、「目的本位」の行動をとることによって、すこやかな自己実現をめざす森田療法は、神経症からの解放のみならず、日常人のメンタル・ヘルスの実践法として有益なヒントを提供する。 [ 目次 ] ●森田療法の基礎理論 「生の欲望」と人間 ●神経質(症)のメカニズム 「とらわれ」の心理/「はからい」の行動 ●神経質(症)の諸症状 強迫神経症/不安神経症/普通神経症 ●神経質(症)の治し方 「あるがまま」と「目的本位」 ●日常に生かす森田療法 成就した「あるがまま」体験 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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不安、劣等、葛藤をあるががままに受け入れ目的本位の行動をとる。これから先の人生をかけ挑戦しようと思う。やはり東洋思想は素晴らしい。
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「あるがまま」という言葉に象徴される森田療法。その名は聞いたことがあったものの、実際に何を「あるがまま」にしてどのような治療を行うか、具体的な内容を知らずにいたため、解説を求めて手に取った。 しかし、本書はタイトルどおりの本とは必ずしも言い難い。一般の人々に向けて精神医学の在...
「あるがまま」という言葉に象徴される森田療法。その名は聞いたことがあったものの、実際に何を「あるがまま」にしてどのような治療を行うか、具体的な内容を知らずにいたため、解説を求めて手に取った。 しかし、本書はタイトルどおりの本とは必ずしも言い難い。一般の人々に向けて精神医学の在り方について、森田療法を例にとって解説したものと考えるほうが自然である。実際、本書の4分の3ほどは精神医学そのものの理論について平易な言葉を用いて著者の考えを交えながら解説するために割かれており、森田療法の実践例などはわずかな数しか示されていない。すなわち、どちらかといえば、精神医学の理論書なのである。 本書中では、森田療法のキーワードである「あるがまま」という言葉が頻繁に使われる。ただ、この言葉にしても最近言われるような「症状を症状として受け止め降りていく生き方」という文脈ではなく、「症状はあるものの、それを自覚しつつ社会的に前向きな行動をとる」といった、現在ではむしろ曝露療法とも呼ばれるようなものであることが紹介されている。 精神疾患、特に森田療法が対象とする神経症の治療にはさまざまなアプローチが考えられ、こうした一種の強行策とも呼べる方法も、患者の状態を見ながら慎重なサポートのもとで行えば奏効することもあるだろう。 翻って本書の持つ意義について考えてみる。先に示したとおり本書の趣旨はむしろ、精神医学はさまざまな理論のぶつかり合いの末に産まれるものであり、また現在もそうした理論をたたかわせながら発展しているものであることを明確に示している点でであると私は考えている。 著者の展開する議論を追うことで、マニュアル偏重、特に精神医学においてはDSM偏重になりがちな現代医学が、「cookbook-medicine」と揶揄される理由がよくわかる。臨床現場で常に理論を追うことは無理な話であるが、現在の医療は長い年月をかけて議論されてきた結果であることが認識されるのである。著者がその命の最期の力を振り絞って口述筆記の形で遺すこととなった本書は、「医学の基本はなにか」という、きわめてシンプルかつ大きなテーマを世に問い、一つの答えを示す形となった。この問題に思いを巡らせることは、今後の医療を考えていくうえで非常に重要な要素となることは間違いない。
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私は人の目や思惑が気になるあまり、仕事や趣味の活動に出かけるのが億劫になり、逃げ出したりしたことがよくある。 著者が勧めている「『目的本位』の行動」は、このような私に大変役立っている。 実例も豊富にあり、非常に分かりやすく、しかも誠実な本である。
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2010/01/28-2010/07/05 長らく放置。森田療法に出会えたことは、人生を変えたと思う。岩井先生の本を読めて、よかったなと思った。
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神経症のメカニズムや症状を読むのは非常に辛かったが、その後の治し方が非常に役に立った。後半部分は素晴しい。バーンズ先生の認知療法とともに、ぜひ悩んでる人に勧めたい一冊。 実践・森田療法 北西著も購入。 上と同様素晴しいです。 この本には岩井 寛著と違って、症状が細かく出ていて読...
神経症のメカニズムや症状を読むのは非常に辛かったが、その後の治し方が非常に役に立った。後半部分は素晴しい。バーンズ先生の認知療法とともに、ぜひ悩んでる人に勧めたい一冊。 実践・森田療法 北西著も購入。 上と同様素晴しいです。 この本には岩井 寛著と違って、症状が細かく出ていて読んでいて辛い、という事はなく、ほぼ治療目的で書かれているので安心して読めます。 チェックリストもついていて◎。 私は鬱ですが、森田療法の本を読むとなぜか心が安らぎます。
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神経症で悩んでいる者にとっては手厳しい部分もあるが、良薬は口に苦しという言葉がピタリとくる書。少し我慢して読み、効いてくる内容だと思う。
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誰の心の中にも存在する不安や葛藤を「あるがまま」に受け入れる。矛盾する異なる感情から逃げずにそれを抱えてまま、より良く生きていくためのヒントがある気がしました。
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[関連リンク] 『森田療法』岩井寛 松岡正剛の千夜千冊・遊蕩篇: http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1325.html
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神経質者の不安・葛藤が、それ自体特別なものではなく、日常人の不安・葛藤と連続しているものであるという理論には頷ける。 つまり、不安・葛藤は自然なものであるのだから、無理やりどこかへ追いやろうとするべきではない。 すべてを「あるがまま」に受け止めようという森田療法は、神経質者のみな...
神経質者の不安・葛藤が、それ自体特別なものではなく、日常人の不安・葛藤と連続しているものであるという理論には頷ける。 つまり、不安・葛藤は自然なものであるのだから、無理やりどこかへ追いやろうとするべきではない。 すべてを「あるがまま」に受け止めようという森田療法は、神経質者のみならず、一般の人々にも多く受け入れられる考えであろう。
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