侍 の商品レビュー
ヨーロッパと日本の風…
ヨーロッパと日本の風土の違い、名もない侍として一生を終える男性の壮絶な物語。面白いです。重たい読みものですが、考えさせられます。
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時代に翻弄された、哀…
時代に翻弄された、哀しくも強い侍の物語。
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まったく違った道を歩…
まったく違った道を歩む主人公たち。人間の生きる道、考え方について教えてくれる作品。
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長谷倉という侍と、ベラスコという司祭、二人の視点で描かれる物語。 『沈黙』と似た雰囲気があり、本書も事実に基づいているらしく、こんな辛い時代があったのかと驚かされる。 キリスト教にも宗派の違いがあり、そこに政治も絡んでくる。 ベラスコは征服欲の強さから教えを押し付けるような行為...
長谷倉という侍と、ベラスコという司祭、二人の視点で描かれる物語。 『沈黙』と似た雰囲気があり、本書も事実に基づいているらしく、こんな辛い時代があったのかと驚かされる。 キリスト教にも宗派の違いがあり、そこに政治も絡んでくる。 ベラスコは征服欲の強さから教えを押し付けるような行為をしてしまい、その傲慢さを自覚しながらも正当化していた。 しかし終盤になると、自分の行いを見つめ直すことになる。 そこでキリストや神への信仰が本物であると感じた。 暗く、報われない現実。 そんな世界にこそキリストは寄り添ってくれる存在なのだという。 華やかな生活の中ではなく、見すぼらしい苦しみの中に、それぞれの人の中にキリストはいるのだそうだ。
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解説で、この物語の元となる歴史背景が書かれている。江戸初期に支倉という人物が使節団の一員として、メキシコを経て、ローマまで渡ったそうだ。 物語の侍はこの人物で、ベラスコ神父も支倉の使節団に関わった神父がモデルとなる。 17世紀初期に、実際に使節団としてアメリカ大陸からヨーロッパまで渡った日本人がいたことに驚いた。 また、物語は旅の苦労や日本で起こるキリスト教迫害をドラマチックに描いている。激しい争いなどは起こらないが、使命(仕事)を命懸けで果たす姿は、私の目を離さなかった。 それ故に、時代の運で使命が無意味になってしまう事が、無念という言葉で表せられないほど虚しい。
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こんなに悲しい悲劇的な小説もないというほど悲しいが、文句のつけようのない面白さだった。 イエスという未知の大きな存在、それらに惑わされ翻弄される人々、想像もしていなかった世界に対する戸惑い、これらが全て余す事なく表現されており、続きが気になって仕方なかった。風景や船旅の描写もとても素晴らしく、どれだけ過酷で残酷であったのかが分かりやすく伝わった。大袈裟な表現は一切ない。あれが現実なんだと心から納得させられる、だからこそ辛い感情もたくさんあった。 この作品の登場人物達に何か共感する事などとてもおこがましく感じる。日本とは狭く小さな国だと自分たちが言うのと、当時の侍が言うのでは重みが違う。 うまく感想が書けないが、この作品は長く自分の心の中に残り続けるだろう。ぜひ大人に読んでほしい作品だ。
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読んでいて、日本の迫害者への怒りとか、キリスト教の偉い方々への不満などを感じましたが、「それでも信仰するの?」という感想から「それでも信仰するよね!」という気持ちが少し出てきました。
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ずしんときました。エゴと宗教、個人と社会、信じることと組織、結局は全て人間が作ったものなのに、それを自分で複雑にして潰しあってる。汚いところを隠さないと綺麗には見えない。。。
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読んでて辛いので★三つ! キリシタンの迫害は何度読んでも辛くなります。 毎度のことながら、数千年ものあいだ、人間の欲、政に振り回される人の多いこと。。。 今も変わらず続いてること。。 本当に人間の世界は一番辛く、分かりにくく、生きるのに難しい世の中と感じてしまいました。
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貿易のため、東北からヨーロッパに派遣されることになった侍が、道中に役目のためのキリスト教の洗礼を受けた。異国の地で帰国後の約束を夢見て過ごす最中、日本の情勢はどんどん変わっていっていた。長い旅路を帰ると命令自体が無意味なものとされおり、クリスチャンとなった責任を問われることになる。 無宗教に近しい日本人が宗教に触れ、なんのために、なぜそこまで神が必要なのか、不服ながら掴んでいく。 我こそが日本にキリスト教を布教できると息巻く野心家の宣教師は、日本人の文化や生き方に紐づいたふるまいを、不気味がりながらも実は最も捉えている。 侍の道中の葛藤、役目を果たせない絶望、諦めと辛抱、宗教に触れた際の心の揺れや拒絶感、家族への想い。宣教師の傲慢な野心、宗派への考察、理解しきれの日本人への恐れ、傲慢さへの気づき、最後の無謀な行動。 どれもが唐突感がなく矛盾がなく心に落ちてくる。語りから見えてくる人物像であれば、おそらくその選択をするであろうと思える。侍が過ごす東北の生活も、その心理と合わせて目に浮かぶように描写されている。
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