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戦略論 の商品レビュー

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2019/03/07

えー、第三部までの戦史の部分は読み飛ばしていいです(おいおい)。 要するに「直接的アプローチを取ると失敗して、間接的アプローチを取ると 成功する」ってのを延々々々書いてあるだけ、と言い切ってよかろう。 肝は第四部、クラウゼヴィッツ(の弟子)への批判から始まって 現代の戦略につい...

えー、第三部までの戦史の部分は読み飛ばしていいです(おいおい)。 要するに「直接的アプローチを取ると失敗して、間接的アプローチを取ると 成功する」ってのを延々々々書いてあるだけ、と言い切ってよかろう。 肝は第四部、クラウゼヴィッツ(の弟子)への批判から始まって 現代の戦略について述べてる。まあクラウゼヴィッツ時代とは 機動力が全然違うのだから、それによって戦略が変化するのも当然ですな。 現代の人間が読んだ場合も、クラウゼヴィッツは正直古いと感じることも 多かったけど、こちらは現在でもそのまま通用しそう。 一つ興味深かったのは、戦闘手段としてゲリラ戦を使うと、(行った)国民の (日本語の意味での)モラルが低下してしまうので、戦後の平和構築に 支障をきたす、というもの。なるほどねえ…。 ということで書いてあることはなかなか面白かったのだけど、訳が微妙。 普通の文章は問題ないのだけど、"campaign"(戦役)をそのまま「キャンペーン」と 訳すとか、"approach"(手法)を「接近」と訳すとか。極めつけは文中に頻出する 「(複)」という表記。どうも元の名詞が複数形のときにつけてるっぽいのだけど、 それ意味あるのか?…まあ「民間人向けの読み物」ではない、ということなのかもだけど。 まあ第四部だけならすぐ読めるし、読む機会があればお勧め。

Posted byブクログ