宗教と科学の接点 の商品レビュー
最近読んだ、遠藤周作の本(確か、『生き上手 死に上手』だったはず)で紹介されていて、読みたくなった本。 共時性についての部分と、瀕死体験の研究についての部分が興味深かった。何でもかんでも科学が絶対ではなさそうという記述に、なんだかホッとする。 1986年に書かれたあとがきで、宗教...
最近読んだ、遠藤周作の本(確か、『生き上手 死に上手』だったはず)で紹介されていて、読みたくなった本。 共時性についての部分と、瀕死体験の研究についての部分が興味深かった。何でもかんでも科学が絶対ではなさそうという記述に、なんだかホッとする。 1986年に書かれたあとがきで、宗教と科学の対話は、おそらく二十一世紀の極めて重要な課題となると思われると記されているが、いまだに科学が一番みたいな空気感は強いんじゃないかな。 『銀河鉄道の夜』はもう一回読み直したくなったし、『かいまみた死後の世界』、『チベットの死者の書』は読んでみたいような、読みたくないような…。
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ユングを本邦に輸入するにあたって、著者はそのオカルティックな側面の扱いに慎重だったとされる。受け止め方の難しい問題で拒絶や曲解を恐れたのだ。 後半生に至っては共時性やコンステレーションに関して積極的に発言するようになりむしろそれが河合ユングの到達点だったが、その過程にあって刺激と...
ユングを本邦に輸入するにあたって、著者はそのオカルティックな側面の扱いに慎重だったとされる。受け止め方の難しい問題で拒絶や曲解を恐れたのだ。 後半生に至っては共時性やコンステレーションに関して積極的に発言するようになりむしろそれが河合ユングの到達点だったが、その過程にあって刺激となったのが80年代のトランスパーソナルだったということがよくわかった。 引用されるのはキュブラー・ロス、井筒俊彦、ケン・ウィルバー、老荘、といかにもと言った面々で、物理学のデビッド・ボームの概念なんかはずいぶん面白い。 科学と宗教両方があり、その接点に居ざるを得ない、というかそうあるべしなのが心理療法というのが一応の結論だが、それからまただいぶ時代下って、科学も宗教もますます不信感でしか見られない現代、いかがなものだろうか? 最近はエビデンスからナラティブへ、なんていうステージがこの問題を継承しているようだ。
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学生時代に夢中になった、河合隼雄先生の本です。 ひさびさに実家から持って帰り、読みました。 当時から最高の本だとは思っていましたが、改めて読んで、、、 とてもとても深いことがさらっと書いてあります。 とても読みやすいですが、内容を理解するのはとても大変だと思います。 今、調べたら...
学生時代に夢中になった、河合隼雄先生の本です。 ひさびさに実家から持って帰り、読みました。 当時から最高の本だとは思っていましたが、改めて読んで、、、 とてもとても深いことがさらっと書いてあります。 とても読みやすいですが、内容を理解するのはとても大変だと思います。 今、調べたらもう絶版ですか・・・ 岩波なんだから文庫にできないですかね〜
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一番最初に買った河合隼雄氏の本がこれで、以来すっかり彼の心理学にはまった私です。ユング心理学を専門とし、それを用いて日本人の心を考える河合氏の「たましい」「死」などについての解説、そして心理療法を「宗教と科学の接点」と位置づけての説明、どれも私には非常にわかりやすく、もっと心理...
一番最初に買った河合隼雄氏の本がこれで、以来すっかり彼の心理学にはまった私です。ユング心理学を専門とし、それを用いて日本人の心を考える河合氏の「たましい」「死」などについての解説、そして心理療法を「宗教と科学の接点」と位置づけての説明、どれも私には非常にわかりやすく、もっと心理学について、そして心の問題について深く知りたいという興味を引かれる内容でした。「心」の問題に興味のある方に、ぜひお薦めしたい一冊です。
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