恋愛論 の商品レビュー
色々とスタイルを変え…
色々とスタイルを変えて書く橋本治だが、有吉佐和子について真摯に書いてある。読み応えがある。
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糸井重里が面白いって言ってたから読んでみる。 面白い。 笑えない。 でも笑える。 面白い。 「自分のしているガードで苦しくなっちゃった人間が、カードしなくて済む相手をうっかり発明しちゃう。」 「恋愛して救われたいし、宗教みたいにわたしの神様になってほしいもの。それが恋人同士だ...
糸井重里が面白いって言ってたから読んでみる。 面白い。 笑えない。 でも笑える。 面白い。 「自分のしているガードで苦しくなっちゃった人間が、カードしなくて済む相手をうっかり発明しちゃう。」 「恋愛して救われたいし、宗教みたいにわたしの神様になってほしいもの。それが恋人同士だとか」おもっちゃってるもの。 活字にすると、ばかだなー。でもそう思っている。 恋愛ってなんですかねー。 自分が変われるチャンスみたいな。 相手にも自分にもワクワクして 期待過多な毎日。 橋下さんの言葉で楽しくよかった。
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表題作の「恋愛論」のほか、3つのエッセイを収録し、カバー・デザインを手がけ、さらに「解説」まで著者本人が書いています。 「気むずかしい赤胴鈴之助」は、ヒーローに憧れた少年時代の回想、「誰が彼女を殺したか?」は有吉佐和子論、「セーター騒動顛末紀」は『橋本治の手トリ足トリ男の編み物...
表題作の「恋愛論」のほか、3つのエッセイを収録し、カバー・デザインを手がけ、さらに「解説」まで著者本人が書いています。 「気むずかしい赤胴鈴之助」は、ヒーローに憧れた少年時代の回想、「誰が彼女を殺したか?」は有吉佐和子論、「セーター騒動顛末紀」は『橋本治の手トリ足トリ男の編み物』を出版したことをめぐって、技術を自分の知識の中に上手く位置づけられないインテリに対して、身体を甘く見ているのではないかと批判したもの。 そして表題作の「恋愛論」は、1985年の講演で、著者が自身の初恋(同性愛)を赤裸々に語っています。本書を読むまで、この人ほど人間が見えてしまっている人に、いったい恋愛ができるのだろうか、と疑問に感じていたのですが、まったく不見識だったと気づかされました。 本書を読むときに注意しないといけないのは、「男とは……だ」「女とは……だ」「恋愛とは……だ」といったような、粗雑なまとめ方をしているのはいったい誰なのか、ということ。「「ホントに女なんか嫌だ!」って言いたい時だって、「やっぱり彼女がいるから、あの人の為に“女は嫌いだ”っていうような引っくくり方したくないな……」っていうような、そういう思い方をズーッとしてた男なんだぜ」と大見得を切る著者は、「結局、あなたは女に興味がないんでしょ? そうなのよね、分ったわ」と言う女に対して、「女が嫌いかどうかはともかく、お前という女が嫌いだということだけははっきりしている」と言ってしまう人です。そして、そのような腹のくくり方を氏に教えてくれた母親のエピソードの途中で、著者は感極まって泣いてしまいます。 そのくらい腹をくくって相手に向き合ってきた著者の軌跡が語られているわけですが、やっぱりすごいインパクトです。
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治ちゃんいわく、「感性が成熟したればこそ、感動や陶酔とかっていう、 言ってみれば社会的に自分をあやうくしちゃうものを自分の内部で持ちこたえることができるんだよね。」 恋も日々の感動も、芽生えたそばからブログに書く必要なんてない。 自分の心にそっとしまって味わうものだし、大事なと...
治ちゃんいわく、「感性が成熟したればこそ、感動や陶酔とかっていう、 言ってみれば社会的に自分をあやうくしちゃうものを自分の内部で持ちこたえることができるんだよね。」 恋も日々の感動も、芽生えたそばからブログに書く必要なんてない。 自分の心にそっとしまって味わうものだし、大事なときに大事な人にだけ心をこめて伝えればいい。 なのに、街に雪がうっすら積もったから 雪だね雪だね雪だねって、メールもツイッターもみんながみんな。 ツールが悪いのか人の心が弱いのか はたまたその両方かわからないけど 窓の外に雪を認めたら「雪だなぁ」って 一人で心ゆくまま感動できればきっと豊かに暮らせるのに。 多分私たちって、何も受け止めきれてない。 なんて、ブクログに書いている的なアイロニー。
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ちょうど自分が生まれて2日後に行われた、池袋西武デパートでの講演をもとにした文章であるあたりに何か縁を感じないでもない。 ・・・が、やはり普通に読んでいては、その理解の斜め上を行くので、ついていくのがなかなかキビしい。 だから、「この人は何を言いたいのか」という問いかけや、今ま...
ちょうど自分が生まれて2日後に行われた、池袋西武デパートでの講演をもとにした文章であるあたりに何か縁を感じないでもない。 ・・・が、やはり普通に読んでいては、その理解の斜め上を行くので、ついていくのがなかなかキビしい。 だから、「この人は何を言いたいのか」という問いかけや、今まで自分が持ってきた偏見(らしきもの)その他もろもろはもはや捨て去って(捨て去ったつもりで)、感性を最大限にまで研ぎ澄ませて、でも友達と談笑してリラックスしている感じで読むのがよいかも。 僕はこれ都合二度手に取りましたが、二度目は読み方を変えてみました。 そうすれば何となくわかるかもしれません。 (あとがきにも書いてあるけど、20代~30代の女性なら、案外あっさりと理解できるのかもしれない。最近の橋本治はともかく、このころは女性を対象にした文章が多いようだ。) この人は、「分かりたい」と他人に思わせる仕方において天才的だなあといつも思います。 でもね、話変わるけど、全然分からなかったわけではないんですよ(僕なりの意地です)。 まあこれを読んで何を思ったか、ここには詳しく記しませんけど、こういう概念の意味って、ホントにその時代時代の空気が形成するところがあるなあと思いました(そんなこと、本文には書いてないですけどね)。 世の中の人皆が、そのことを勘定に入れて(というか自覚して)人と接してくれたら、もっともっと楽しく過ごせるのになあと思います。 まあ、それも置いといて。 こうやって、何かと感動を一人で持ちこたえる力のない僕はまだまだ(てかいつまで?)感性が未成熟なお子様なのかなあと思いました(中学生の頃から常日頃感じてますけどね)。 というか、永遠に感性が成熟しないタイプの人間なのかも・・ (詳しくは本文を読んでね) 泣けてきます。笑 でもいつかいいようになるはず! 期待も込めて。 (2007年09月08日)
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いつもなのですが、この人の本を読むと目から鱗がぽろりと落ちます。 「誰が彼女を殺したか」― 有吉佐和子さんを通して橋本氏が自らをうったえているような気もします。
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恋愛ってなんだろう?と思ったなら、この本を読んでみるといい。すごく簡潔にバッサリと回答してくれている。恋愛できない体質の人も、なぜ自分には恋愛が必要ないかを感づかせてくれるはずだ。自分が若い頃、友人などから恋愛相談をされると勧めていた本。
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僕がほしいのは、ただ「好き」っていう言葉だけなのね。 その言葉がありさえすれば、どんなものでも登場しうるっていう、そういう状態があって、それで「好き」って言葉は初めて生きるんだ、だから、そういう「好き」だけがほしいって、そう思ったの。 橋本センセー 最高です
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「よかったら腰抜かしてね」の言葉どおり、腰抜かしましたよ。 感じたまんま話しているので読んでる側まで恥ずかしくなる。 このくらいでないとほんとじゃないよね、世の中の恋愛論なんて薄っぺらい。
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「誰が彼女を殺したか?」に書かれている有吉佐和子像は愛にあふれていますね。彼女の小説をちゃんと読んでみようと思います。
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