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猛き黄金の国(4) の商品レビュー

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2020/07/15

幕末の維新の話しは、明治以降は語られることが少ないけれど、この話しは、明治以降の時代の動きも、含まれていて面白い。幕末の維新を、完全に岩崎弥太郎を主人公として描いているのがすごい。彼の、アクの強い性格はそのまま美化せずに残して、ありのままの姿を、その魅力として描いているというのは...

幕末の維新の話しは、明治以降は語られることが少ないけれど、この話しは、明治以降の時代の動きも、含まれていて面白い。幕末の維新を、完全に岩崎弥太郎を主人公として描いているのがすごい。彼の、アクの強い性格はそのまま美化せずに残して、ありのままの姿を、その魅力として描いているというのは面白かった。本宮ひろ志ならではの、人物の魅力の素晴らしい魅せ方だと思う。坂本龍馬も登場するのだけれど、龍馬とはまったく違った役割りと個性を持った人物として、岩崎弥太郎を表現している。商人の視点から見た明治維新というのも新鮮で、三井や住友といった、 商家がどう明治期を経験したかということや、渋沢栄一や大隈重信のような経済人にスポットが当たっているというのも、興味深いところだった。 小栗の殿様・・ そして俺の師である吉田東洋先生・・ 今でもあの人物ならその配下になってもいいと思っている坂本竜馬 そしてあんたの兄さん三野村利左衛門・・ みーんな仕事を途中に残して死んでいった・・ この頃やたらその気持ち察せられる。 どれほど無念であったろうか、 どれほど最後まで全うしたかったろうかとな・・。(p.187)

Posted byブクログ