シュマリ 手塚治虫漫画全集(1) の商品レビュー
1974年~ビッグコミック連載。 アイヌ架空のヒーローモノというのが初期設定だったらしい。 第三者の目で描く負の歴史。 タランティーノの「ジャンゴ」そのものじゃないか!
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図 面白い! スケールの大きさを感じずにはいられない壮大さ。 ゴツゴツとしたシュマリの男臭さ。 「おれの…右手をださせるな!」なんて中二フレーズは笑ってしまう。 『陽だまりの樹』を読んだ後だから時代感も地続きの雰囲気を味わえている。
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愛する女性、妙を求めて蝦夷地に渡ったシュマリ。 そこで、彼は明治になり開拓せれる北海道に翻弄される。 アイヌへの敬意を忘れず、七転八倒で荒れ地を牧場に開拓する。 榎本武揚の埋蔵金のありかをしるシュマリはいつも北海道の役人の標的になっていた。太財炭鉱を経営する太財一族もシュマリを狙っていた。 一族の娘である峰は次第にシュマリに魅かれる。そして、峰は妙の生き写しだった。アイヌの忘れ形見のポンションと共に牧場の経営を仲睦ましくはじめたシュマリだったが、太財一族との関係が深まる中で、再び北海道の権力闘争に巻き込まれていく。 妙の死に衝撃を受けたシュマリは再び、放浪をはじめ、大陸に渡る。 アイヌ人なのにも関わらず、徴兵され大陸に渡ったポンションはそこで父に会う。 妙を思うシュマリを、それでも支え続ける峰。それほどシュマリを愛しているのかと。広大な自然を有する蝦夷と迫りくる北海道と近代化の波の描写。さすが、手塚治虫のヒューマニックでスケールの大きい物語である。 感動。。。
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角川書店のハードカバー(上・中・下)verで読みました。 北海道開拓期を舞台に、たくましく生きた和人(シャモ)で不屈な男シュマリ(キツネの意)の物語。シュマリは文明開化を受け容れられない男であったけれども、それはあくまで一人の男の考え方として描かれているだけで、作品としては別に...
角川書店のハードカバー(上・中・下)verで読みました。 北海道開拓期を舞台に、たくましく生きた和人(シャモ)で不屈な男シュマリ(キツネの意)の物語。シュマリは文明開化を受け容れられない男であったけれども、それはあくまで一人の男の考え方として描かれているだけで、作品としては別に開拓というものを否定するものではないのだと思う。たぶん。 ただ、その手段というか過程でアイヌが踏みにじられてきた歴史というものを忘れてはならないということを問題提起する作品ではあると思う。 なので、すこし啓蒙的な色の強い作品ですが…多くの登場人物がそれぞれ葛藤を抱えつつ自分の信念に基づいて(あるいはそれを探して)生きる様が描かれていて、どの登場人物にも考えさせられるところが多い。 更に、単純な対立構造ではなくて敵役も時に味方になったり面白い。 ストーリー的にどうしても気持ちよいエンディングにはならないけど、これはこれでやりきれなさを敢えて残したままでも希望の残る締めで悪くなかったかなぁ。 個人的にはポン・ションのその後の生き様をもう少し見たかった気がしますが。 キャラクターとしては、シュマリを支えるお峯とポン・ションがカッコよすぎ。 特に幼少期のポン・ションはピノコ的愛らしさでストーリーの重苦しさを軽減してくれました。
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和人でありながらアイヌの民として生きる男の物語。 色々お楽しみポイントはあるけれども、一番良いのは シュマリ、峯、ポンションから成る3人の家族物語。
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一時期(1970年代前半)の黒手塚が徐々に緩和されてきて、我武者羅に生きるひとりの男「シュマリ」の生き方に率直かつ真っ当から焦点をあてた作品。代表作のひとつと言っても差し支えないでしょう。その舞台の壮大さ(「動くなあ雲が!どうだこの空の広さ……」)と、登場人物(シュマリ、お峰、妙...
一時期(1970年代前半)の黒手塚が徐々に緩和されてきて、我武者羅に生きるひとりの男「シュマリ」の生き方に率直かつ真っ当から焦点をあてた作品。代表作のひとつと言っても差し支えないでしょう。その舞台の壮大さ(「動くなあ雲が!どうだこの空の広さ……」)と、登場人物(シュマリ、お峰、妙、太財弥七、ポン・ション、十兵衛…)それぞれの人間的魅力が圧倒的です。
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普段漫画は読みませんが、これは別。 北海道の開拓時代の雄大な活劇。 やはり北海道生まれなので、身近な物として感動するのでしょうか。 1巻から4巻で完結。ロマンだな〜。
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北海道の開拓時代。開墾や炭坑などの過酷な状況やアイヌとの交わりなどを壮大なスケールで描かれた作品。主人公「シュマリ」の子どもたちは「ポンション」とか「ションタク」という名前をつけられるが「うんこの塊」「小さいうんこ」という意味のアイヌ語であるらしい。子どもを悪霊から守るためにその...
北海道の開拓時代。開墾や炭坑などの過酷な状況やアイヌとの交わりなどを壮大なスケールで描かれた作品。主人公「シュマリ」の子どもたちは「ポンション」とか「ションタク」という名前をつけられるが「うんこの塊」「小さいうんこ」という意味のアイヌ語であるらしい。子どもを悪霊から守るためにそのような名前をつける文化だと云う。シュマリは「キツネ」という意味。 「和人」が「蝦夷」を侵略したと言う視点を手塚氏は持っていたかもしれない。大地に対するアイヌの感覚とそういった自然と共生する生き方を「和人」は忘れているのか、持っていないのか?
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手塚治虫はかなりスキな漫画家ですが、その中でもこれはベスト5に入る1作。 江戸の武士だったシュマリが北海道で開拓の人生を歩む、その時代描写と併せて相当楽しめます。
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