ロック冒険記 の商品レビュー
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地球に近づいた謎の惑星・ディモン星を発見し、名付け親となったディモン博士の息子であるロック少年が主人公。ディモン星の接近により地球全体は大暴風雨に見舞われ、ディモン博士は亡くなってしまう。ロックはディモン星の権利を受け継ぎ、ディモン探検隊第一陣として他の乗組員達と共にディモン星へ向かうが、不慮の事態により日本人の少年・大助と二人で惑星に取り残されてしまう。ディモン星には鳥人達が住んでいて、色々あったのちにロックは文明の遅れている惑星に地球の知識や知恵を広め、交流を深めていく。また、その中でチコという鳥人の子どものの父親のような立場になる。 ディモン星の石油を狙う人間達はまた、鳥人を奴隷にすることを思いつき、両者の対立は戦争へ向かっていくが……。 文庫本一巻で完結する話だが、スケールが大きく話も複雑でワクワクドキドキする。絵が可愛らしく生き生きしていて、主人公のロック少年の聡明さと勇気溢れた行動には好感が持てる。鳥人と地球人の間に立たされたロックがチコを助けようとして亡くなり、平和が訪れるというラストは結構衝撃的。少し古くさく感じる価値観もあるが、面白かった。
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一九××年、地球に異常接近した謎の惑星ディモン! そこには石油の海があり、鳥人が支配する奇妙な生物の世界だった。ディモン星におきざりにされたロックと大助の冒険が始まった!(渡辺武信)
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初期作品は話の展開が早過ぎたりするのがあんまり好かないんだけど、これは読めた。 どちらの味方にもなりたいけど、どちらの味方にもなれないって、辛いなぁ。ロックはこの頃からこういう辛い運命を歩むんですね。
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初期手塚作品の代表作でもある、SF要素の強い長編作品。主人公であるロックの強さと聡明さを僕はとても好きだったので、その悲劇的な最終話は、初めて読んだとき(当時僕は中学生でした)とてもショックでした。多くの名作がそうであるように、今読んでもまったく色あせない魅力に溢れすぎています。
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しつこいようですが本当に角川文庫版の装丁は神。 カバーをはずすと金髪碧眼のロックが出てきます。 後の間久部緑郎役などで日本人としてのイメージも 定着したロックも、初期は完全に欧米人として 設定されていたことがわかる絵です。 基本的にSF三部作の流れをくみつつ、 よりキャラクターの...
しつこいようですが本当に角川文庫版の装丁は神。 カバーをはずすと金髪碧眼のロックが出てきます。 後の間久部緑郎役などで日本人としてのイメージも 定着したロックも、初期は完全に欧米人として 設定されていたことがわかる絵です。 基本的にSF三部作の流れをくみつつ、 よりキャラクターの活躍を 前面に出した構成になっていて、 わりと今のマンガに近い感覚で読めるかと。 結末が雑誌連載時と大きく異なっており、 雑誌版は河出文庫から出ている『華麗なるロック・ホーム』 などで見ることができる。 とりあえずロックがかわいいです
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