草迷宮・草空間 の商品レビュー
漫画がまだアニメでも平面でもなく、アートだった頃。内田善美さんの漫画はどれも繊細にして、奥深いものでした。ほんとうに美しい絵、そして命の儚さや不思議、魂の根源といった不可思議で不条理なもの。その探求の旅をする一冊です。この本自身が魂の旅そのものですが、読後の何年も何年も続く余韻と...
漫画がまだアニメでも平面でもなく、アートだった頃。内田善美さんの漫画はどれも繊細にして、奥深いものでした。ほんとうに美しい絵、そして命の儚さや不思議、魂の根源といった不可思議で不条理なもの。その探求の旅をする一冊です。この本自身が魂の旅そのものですが、読後の何年も何年も続く余韻と、ときおりふっと思い出す味わいは自分自身への長旅でもあります。
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少女漫画と呼ぶにしては、難解で哲学的ですよね。近頃の少女漫画のイメージとはだいぶ離れています。この人の漫画はどれも文学的で面白い。その深い内容と、美しい絵のマッチが見事な漫画だと思います。キャラクターも優れているし、絶版になる前に購入してくれていた母に感謝です。
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2008/10/19読了→記事編集。 タイトルは「そうめいきゅう・そうくうかん」で、 泉鏡花の『草迷宮』とは関係なし。 草(そう)という名の内省的な男子大学生が 奇妙な拾い物をしたことから、日常がファンタジー世界と化す、 そんな物語。 ほんわかした作品ですけど、 作者ご自身があと...
2008/10/19読了→記事編集。 タイトルは「そうめいきゅう・そうくうかん」で、 泉鏡花の『草迷宮』とは関係なし。 草(そう)という名の内省的な男子大学生が 奇妙な拾い物をしたことから、日常がファンタジー世界と化す、 そんな物語。 ほんわかした作品ですけど、 作者ご自身があとがきに記しておられるとおり、 よく考えたら結構怖いお話なのですな。 一番「?」なのは、 かなりの異常事態を主人公が割とすんなり受け入れてしまうこと ……かも。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小学六年生の「チャレンジ」に、夏休みに読む編集者おすすめのまんがとして紹介されていた本作。 同時に紹介されていたのは、うろ覚えですが 「絶対安全剃刀」「綿の国星」「秋日子かく語りき」 こ、これが小六におすすめするまんが・・・・! 編集者・・・なんというセンス。 大学生の草が拾って来た市松人形は、話すことが出来る。 ねこと一緒に暮らしていたらしい。 ねこ と呼ばれるようになった人形の少女と、草の日常。 驚くべき事件もおこらず、たんたんと語られるこのお話に、小学六年生がついていけるであろうか。否。 哲学的な話でした。 ちょっとどころか大分難しくて、年上のいとこに貸し出して「これってどういうこと?」と感想を求めていました。 わからん!と何度か読み返してほっぽっときましたが (「秋日子かく語りき」「綿の国星」も購入し同様) わからないながらに 「いのち」は、自分が生きてると思うことによって生まれるのかなあとか 「そうじゃないのよ」と他人から言われることで、自分の信じていることは簡単に消えちゃうのかなあとか あわあわと 考えていました。 あの頃、この物語に出会えたことは本当によかったなあ と 今になって思い出しました
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草(そう)くんの拾った日本人形(市松人形)は、生きていた。 無垢で、無邪気で、気難しくもあり、なかなかやっかいだ。 まあ、いろいろありながら、少しずつ心を通わせていく。 いつまでも、ふたりいっしょにいて欲しいものです。 繊細で、美しく、しみじみと、やさしい。そして、思索的。 絶...
草(そう)くんの拾った日本人形(市松人形)は、生きていた。 無垢で、無邪気で、気難しくもあり、なかなかやっかいだ。 まあ、いろいろありながら、少しずつ心を通わせていく。 いつまでも、ふたりいっしょにいて欲しいものです。 繊細で、美しく、しみじみと、やさしい。そして、思索的。 絶品。 ここまでくると、マンガというより文学作品、いや、アート。 マンガのひとつの到達点かもね。マンガを読む人は、必ず読みましょう。 とはいうものの、どうやら(当然のように)絶版です。 ウワサによると作者は行方不明とか。好きな漫画家なんだけどなあ。 『星の時計のLiddell』(全3冊だったかな・集英社)もすごい。文学度ではこちらの方が上。草くんと、ねこも、ちょっぴりゲスト出演していたと思う。やはり、絶版のようです。こんなのを書いてしまったから、作者はもう漫画界にいないのかもしれませんね。やるべきことはすべてやった、と。 でも今回は、『草迷宮・草空間』の方が好みなので、こちらを選びました。 ウチにあるけど、読んだのはかなり昔なので、内容は確実ではないかも。
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ある日、主人公の青年が、道端で日本人形を拾った。人形は「ねこ」と名乗る。一人の青年と人形ねことの生活を描いた作品。ねこの抱く疑問、口にする問いは、実際幼い子供が感じるような素朴で、それ故に真理をついているようなものばかりで、少し哲学的でもあります。ほのぼのとして愛おしい名作です。...
ある日、主人公の青年が、道端で日本人形を拾った。人形は「ねこ」と名乗る。一人の青年と人形ねことの生活を描いた作品。ねこの抱く疑問、口にする問いは、実際幼い子供が感じるような素朴で、それ故に真理をついているようなものばかりで、少し哲学的でもあります。ほのぼのとして愛おしい名作です。絶版なのが惜しまれます。
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多分一番好きな漫画だと思う。昔、初めて読んだ頃、この漫画の世界に切実に住みたかったのを思い出した。「ねこ」とこの家に暮らせたら、周りから「気が狂った」といわれ避けられても幸せに死んでいけそうな気がした。
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最高傑作。主人公は市松人形の姿をした猫と青年。でも、ほんわか可愛いだけぢゃない、生命や永遠がテーマ。絵も美麗。
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